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そして、マドリードに到着。
AVEがアトーチャのホームに滑り込み、大きな旅行カバンを持ってホームに立ってからはもう、感傷に浸っていてはいけない。
マドリードの不名誉な名物とも云える観光客を狙った犯罪を避けて、何とかホテルに辿り着かなくてはいけない!

ホームからタクシー乗り場へ・・・、駅の一角でウェディングドレスを着た男女が何かのロケをしていた。そこをパチリ。
緊張しながらも、ドサクサに紛れて治安の評判のあまり良くないアトーチャで写真を撮っている私は、後から考えればアホだ。

エスカレーターを上がるとマドリードの町は肌寒く、雨が降っていた。
10月4日にこの町に着いた時は盛夏のような暑さだったが、10月9日、マドリードには秋が訪れていた。

タクシーはスグに拾えた。
「ア オテル・レヒーナ、ポル・ファボール」とか何とか言って行き先を言い、タクシーにしばし、身を委ねる。

この国の首都のタクシーの運転手さんはしょっちゅう、軽く料金をふっかける。
私はいつも、ナメられてはいけないとスペイン語で話しかける、
だけどそんなことにはお構いなく、よくボラれる。
逆に地方だとそうしたことは少ないようだ。

タクシーはアトーチャを出て、プラド通りをアルカラ広場へ向けて下がる。
今回、どうしても行きたいと思っていたプラド美術館が闇に浮かんでいた。
プラド美術館を諦め、コルドバに立ち寄ったわけだが、今回はこれで良かった。
でも、すこし遺恨が残る思いで、マドリードを去る・・・・・。

少し感傷的になりながらも初老のドライバーのおっちゃんと、最近の気候のこと等を話す。

アトーチャから、ホテル・レヒーナまではそれ程遠くない。東京ならばワン・メーターの距離だ。
すぐにホテルの入り口の前に着くと、「道が少し複雑だからな。」とか、言いつつやっぱりメーターより少し上乗せをした料金をよこせと言ってきた。
家内はおっちゃんの言った料金を払わなくていいと言ったが、私は早くホテルに入ってしまいたいと思い。おっちゃんの言い値を払い、「グラシアス!」と言い別れた。

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