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天の船 E: 船と大洪水


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編集長―大洪水伝説には船が出るね。旧約聖書ではノアの箱船は洪水のあとアララト山の上に漂着する。ギリシアではオリンポス山の上に、ではないか?大洪水と船には何か隠れたメッセージがあるだろう。このカタストロフは人間の愚かさが原因だ。しかし、その最後に複雑なギリシア人の起源があることを明快に語っている。
半分半分放送局長―ギリシアにも大洪水伝説があるのか?ショッキングだ。
特派員―常識。英雄と彫刻と建築だけじゃない。
編集長―そういうことだ。しかし、大洪水について考えたのはオリンポスの天辺に巨大な岩船を見たあとだな。大洪水伝説とは大雨で海水が高まり陸地を沈めた災害だと何となく思っていたけど、洪水という言葉は大雨で川の水の流量が異常に増える自然現象を言う。
アロマ―川を忘れないで、ね。
放送局長―そうだ。ドナウ川と黒い海のドラマだ。
編集長―デュラントによれば、大洪水が起きたのは疑問符つきで紀元前1433年。原典は明らかでない。ゼウスが人間の不平等を憎んで、大雨を降らせたのだ。デウカリオンは父のプロメテウスの教えで船をつくり、妻のピュラと一緒に乗って漂流した。人類はほとんど滅びた。9日後、デウカリオンの船はパルナッソス山に漂着した。コリント湾の北にある。詩と音楽、学問のミューズたちが住んでいる山だ。このストーリーはアポロドーロスの《ギリシア神話》が水源だ。[1]
特派員―芸術の街モンパルナスの語源ですね。オリンポス山でないのは、なぜか?
アロマ―座礁した船のような残骸が見えるけど、ね。
放送局長―そうだ。あれがデウカリオンの船の遺跡だと言えば、誰もが納得するよ。
 
編集長―ぼくが考えたのはこういうことだ。オリンポス山はゼウスの住まいだから、そこに逃れるのは危険だろう。大洪水は青銅の時代を終わらせたと言われるけれど、現実には銅と錫の合金である青銅製品の生産が大洪水を引き起こした。天然銅なら健康に有害でないだろう。しかし、これは燃料に木を使うので、森林の荒廃と消滅の原因になる。住民、特にケルト系の遊牧民には生命と生活の崩壊につながる危機だ。近代社会の鉱害と少しも変わらないな。
放送局長―エーゲ海沿岸は森林がないような乾燥した地域だ。
編集長―船で黒い海周辺に行って森林を探しただろう。クレタはどうか、知らないけれど、ミケーネ人は海賊から貿易業に生活を変えてクレタ風の文化をエジプトやシリア、スペインなど地中海全域に広げていた。クノッソスが滅んだあとに。ミケーネ文化はドナウ川流域にも入っていた。ギリシアの殖民活動より早い。それに関する事実は、ドナウ川下流のトラケー(トラキア)が金、銀、木材の産地だったということだけだね[2]。ヨーロッパブナもエーゲ海に運ばれたにちがいない。これはオークのある環境でよく育ち、ヨーロッパでは暖房燃料や家具など多様に利用された。[2]
放送局長―よくある話だ。森林、特にブナの森林が死滅したら、どこの川でも突発的な大洪水だ。
アロマ―そうね。黒い海はダムの決壊みたいになるわね。見えてきた。
編集長―オリンポス山の天然銅をうすく引き延ばして細工していたあいだは、人類は不幸な目に会わなかった。しかし、青銅のつくり方を覚えると、ピュラの母親パンドラが箱を開けたように鉱害と自然災害のはじまりだ。天然銅の採掘が罪悪に思えたはずだ。悪に対する報いは不思議で恐ろしい。[3]
 
放送局長―きみまち阪では銅鉱石の採掘の可能性もあると言ってる。[4]
編集長―その可能性がないとは言えない。プロメテウスは人類に火の使い方を教えてゼウスの罰を受けた。その子デウカリオンは造船の技術を持っていて、カタストロフから逃れることができた。造船とは、広い意味で銅鉱石の生成とその発見、人と物資を運ぶ船、採掘、製錬と冶金など鉱山開発の象徴だ。古代ギリシアにも当てはまる。[5]
放送局長―銅製錬を試したら、本当の悲劇だ。
編集長―ミュケナイで発掘された有名な〈アガメムノンの黄金の仮面〉にはそれが現われてる。[6]
 
 





Filming;2018.11.3 きみまち阪 二ツ井町歴史資料館 模型



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大正天皇について証言
41日、新元号が〈令和〉と発表された。命令と大和という意味に取った。歴史の恐竜は煩わしいだけで廃止するべきだった。それから天皇明仁が退位されて、51日新天皇徳仁が即位した。自民公明連立政権を支える仏教徒が野心的な〈実現力〉をTVで見せつけたわけである。しかし、善と悪は複雑な関係なので、歴史の奥から批判が浮かび上がった。JNNが大正天皇と貞明皇后に仕えた女官の録音テープの話を公表したのだ。記事の最初の引用は「陛下のお毒見しますでしょ。魚ならこんなひと切れとか」やはり大正天皇の病気に関する疑惑。椿の局坂東登女子さんは天皇を〈天才的〉と言う。そして、皇太子裕仁が大正天皇の摂政についたとき宮廷で起きた対立について語る。〈大炊御門さん(侍従)なんか、摂政を置くのに反対だった。〉重要な一言だが、すべて公表するべきである。
WWW創設30
インターネットの発明30周年を記念して、イギリスの物理学者、WWW創設者の一人ティム・バーナーズ=リーが意見を述べた。WWWの基本的な問題として〈会話の基準の低さ〉が強調されている。原文は〈水準〉でないか ?ともあれ、これは本質に触れる問題だ。その低さの理由は仏教色がはびこっているからだろう。人間が話すことも文を書くこともきらう思想である。文明開化で否定されたはずだが、ときおり息を吹き返す。西洋思想とその創造である文化との戦いのために。誰が見ても、現代文明は西洋が鋳型である。
確かに〈インターネットは万人のために存在〉する。その可能性は無限だ。ただ、現実は政治経済の道具なので、個人は〈少し空想〉する努力をしなければならない。
遺伝子操作の不安 
大豆とコーンなどには〈遺伝子組換えでない〉という表示がある。遺伝子組換えは表示が義務づけられているが、遺伝子組換えのない場合は任意の表示だという。自然の原材料に安心するためには国とメイカー、生産者を信用しなければならない。現実は疑心暗鬼と言っていい。それに慣らされてしまったが、ゲノム編集という新しい技術を使った食品が売り場に出るというニュース。3月、厚生労働省は〈毒性や発がん性などを調べる安全性の審査は必要ない〉と決定した。〈外からの遺伝子が残らないゲノム編集食品〉は届け出だけで販売できる。表示の義務がない。ジャガイモの場合、〈はさみ役の遺伝子〉は一時的に細胞に入り毒をつくる遺伝子を破壊する。この技術の使用は秘密でいいと国が決めるなら、消費者は安心できない。






1 子爵大炊御門(おおいのみかど)家政

2 ウェブ創設者、ユーザーら宛て公開書簡を発表 ネットの諸問題を語る
スプートニク日本 20190313 19:58
3 ゲノム編集食品、「届け出だけで流通」に不安の声
TBS 2019.3.31



Filming;2019.4.3 大館橋 



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映画《シェーン》に出るソーダ水にメッセージ 
80年代末、父秀之は一番好きな映画としてアラン・ラッド主演の《シェーン》を大館の映画愛好サークルのアンケートに書いた。それはアラン・ラッドが《イルカに乗った少年》でソフィア・ローレンと共演した俳優なので、記憶に残っていた。晩年に父はもう一度《シェーン》が一番好きな映画だと無感情に言ったが、ぼくは見る機会がなかった。しかし、幸運にもインターネットの映画サイトに《シェーン》が出た。見ていると、父
のメッセージがあることが分かった。

ロッキー山脈を背景にしたアラバマの平原に流れ者のシェーンが来て、開拓農民の家で働く。牧場経営のボスが農民たちを追い出そうと嫌がらせをしていた。シェーンは少年に頼まれて町の酒場で〈ソーダ水〉を買う。カウボーイが早速バーボンをシャツに浴びせて喧嘩を売るが、優男のシェーンは黙って相手にしない。それがうわさになって〈ソーダ水〉というニックネームがついた。別の一家が我が家に放火されたのを見て、幌馬車で土地を捨てて逃げるのを思いとどまってから対立抗争に発展した。ラストはシェーンのすごい早撃ちでハッピー・エンドだ。[1]








パラマウント映画  製作1953年  
監督GeorgeStevens 主演AlanW. Ladd  
   Youtubeサイトで無料で見れる。




Filming;2019.4.7 旧はせ川食堂 大館橋 




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特派員―アメリカの歴史学者も神話のオリンポス山について書いていませんね?
編集長―そうだな。
アロマ―対照的にオリンピアは特別な聖地として崇拝されてオリンピックが開かれるようになった。
編集長―デュラントは実際にアルカディア地方を旅行して、〈アルフェウス川がクラデウス川と合流するところに、ギリシア世界の神聖な市があった〉と書いてるね…ここにはエリス人の王国があった。そして、ゼウス神殿の神聖な境内アルティスがあった。〈波のように押し寄せる侵入者たち〉はそこでゼウスを拝んで、やがて神殿を〈きらびやかに〉したという。へーラーの神殿はギリシア最古の神殿で、トロイア戦争のあと紀元前1000年までさかのぼる。36本の柱、20個のドーリア式柱頭の断片が残っていて、柱が何度も取りかえられたことが分かる。神殿の柱は本来カシの木(オーク)でつくられていた。紀元前449年ペルシア戦争の勝利のあと、ギリシア最大の建築家や彫刻家が集められて、ゼウスとへーラーの神殿を建て直した。[1]
アロマ―オークはケルトとギリシアでも世界の中心の樹だった。
編集長―そう、広場の真ん中にある樹は世界のイメージだね。
アロマ―特にケルト人はオークの森を聖地として崇拝したそうよ。
半分半分放送局長―オークの固い柱を何本も並べたのが原初的な神殿だろう。ドーリア式の円柱は紀元前12世紀ドーリア人がペロポネソス半島に侵入したあとだな。
編集長―あの円柱はギリシア文化の象徴の一つだな。材料が木から石灰石と大理石に移るのは紀元前7世紀半ばと言われてる。しかし、その話は簡単に終わりそうにない。
 
特派員―エリス人というのは?
編集長―エリス(Elis)人というのは、ローマ帝国時代の歴史家パウサニアスによれば、〈アエオル人〉でペラスギ系の子孫だ[1]。ギリシアで言うアイオリス人だね。ギリシア語のペラスギとは〈海の人〉という意味で、ギリシアの原住民(アウトクトノイ)と言われていた。優秀な船をつくる人たちらしい。ヘロドトスは、原住民のミケーネ人がオリンポスの神々を創造したと語っているので、ミケーネ人とアイオリス人は共通すると考えていい。エーゲ海では混血は自然だ。ギリシアの歴史家と詩人は、アカイア人はミケーネ文化を受け継いだ集団であると言っている。ただ、明白なちがいがある。
放送局長―ミケーネの線文字とギリシア文字だ。
編集長―そうだ。アカイア人の文化はホメロスの詩に描かれている。先にギリシア語を使ってミケーネ人に教えたのはアカイア人らしい[1]。アカイア人は紀元前14世紀人口が増えてテッサリアからペロポネソス半島に進出した。コリント、パルナッソス、オリンピアという地名にはクレタ・ペラスギ・ミケーネ系の響きが残る。オリンポスもそうだろうな。それから、アカイア人は先住民と混血して紀元前1250年ごろ支配階級に上がった。首都ミュケナイのアトレウス王の子アガメムノンはトロイア戦争の主役の一人になる。
 



 





1世界の歴史; デュラント Wil Durant



Filming;2018.11.3 米代川 きみまち阪 船型遺跡
          羊の蹄(夫婦)岩あたりから見る 



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編集長―ギリシア神話の神々が住まうオリンポス山は、エーゲ海から見えるかもしれない。
アロマ―地図で見ると、オリンポスの山頂は海岸から10kmほどだから、よく見える。田代岳より近い。
編集長―頂上が二つあるような岩山だな。
アロマ―ギリシアの最高峰ミティカス(Mitikas) が標高2,917m。スコリオ(Skolio)が標高2,912m。エーゲ海からながめると、アルプスに似てる?
編集長―そうだ。雪が降りつもる季節なら、ね。ドナウ川源流から来たケルト人はノスタルジーを感じるだろう。
半分半分放送局長―その地域の海岸に船を泊めて上陸した、か?ありそうなことだ。
 
編集長―オリンポス山には遺跡がないんだ。天空の支配者ゼウスなど12柱の神々の住居だけど、荒々しい岩の塊だ。そこがなぜ聖域とされたか?若いときに読んだギリシア神話の記憶を辿ってると、アルカディア地方の聖地オリンピアとオリンポスが混ざり合った。これもダブル・イメージだろうと考えた。そして、オリンピアとオリンポスについて調べた。
特派員―去年の6月、炭谷川の撮影からもどったあと、一生懸命ページをめくっていましたね。
編集長―そう、オリンピアとオリンポスは遠く離れていた。南北に約300kmだ。
放送局長―歩けば、1週間かかる。
編集長―ギリシア人はサンダル歩きだよ。それは別にして、オリンピアとオリンポスは似たような発音だけど、語源は分からない。どんな連関があったか、ということも明らかでない。そうしていると、幸運なことにオリンポス山の写真をインターネットで見ることができた。ミティカスは植物が生えない岩山で、頂上のあたりは青空に船の底をむき出しにしたようなフォルムだ。座礁した船の残骸のイメージなんだ。これは、きみまち阪の天の岩船を想い出させたね。天然銅の露天掘り跡だろう。ゼウスは雷の神様でもあって、電気伝導率の高い銅に雷が落ちやすいから、ゼウスが君臨する畏れ多い場所とされた。[1]
放送局長―ケルト人がオリンポス山に登ったとき、すでに先住民がいて岩船があったはずだな。
編集長―たぶんそうだろう。ケルト人の目的は太陽の光に恵まれた地域に住むことか、天然銅を取ることか、あるいはその両方だったかもしれない。テッサリア地方の銅石器時代は紀元前2100~1600年と言われてる。そのあと青銅時代だ。ところが、クレタの青銅時代はもっと早い。紀元前3400~1200年だ。[2]
特派員―天然銅をめぐる争いがなかったとしたら、奇跡。
 
 


注記:
トラベルコweblogによれば、2003年、
オリンポス山の北東約10kmの町ディオンでゼウス神殿跡が発見された。


* List 11 仮面について~ギャルリー; 31  天の岩船の創造


1 List 11 仮面について; よい踊りを盗む [1
2  世界の歴史; デュラント WilDurant
 

Filming;2018.5.1 対岸から見たきみまち阪の船型遺跡



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