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広い緑の側道を駅へ向かって歩く。
左側にフンボルト大学(だったと思うが)のキャンパス・・それほど広くも見えないが・・市街地の大学だからこんなものなのだろう。
ガイドブックを見ながら歩いたのだが・・今書棚を探しても見当たらない・・どうも正確な・・詳細な名前が今は判らない。
右側の大きな博物館のような建物に入ってみる・・ガラス越しに中がよく見えるのだが・・中には何か分からないモニュメントが置かれていた??・・建物を通り抜けてまた外にある芸術作品なのだろう彫像を横目ににらみながら・・右手の尖塔を高くそびえさせる
教会の脇を通り妙な一角へと入り込んだ。
中世の町並みを再現したのか・・石畳と赤茶色のレンガ造りの建物群がある一角・・できたばかりのこの町は・・観光用のみやげ物や・・僕の知らない・・殆ど知らないのだが・・のブランド物の婦人物のパステルカラーの美しい洋服を並べた店・・ガラスショップと・・路上にテーブルを置いたテラスレストラン・・三々五々観光客らしき人が歩いている。
石畳と赤茶色のレンガ造りの建物群を通り抜けて駅前広場に出る・・TV塔だろう・・金色の丸い球を突き刺して空に伸びている。
公園のような駅前広場に人が行きかう・・と・・人が行きかう中を・・アジア人の20歳前後の黒シャツ黒ズボンの男が4〜5人思い思いに・・通行人に擦り寄って何か話しかけている・・・と立ち止まり次の人を探してはまた擦り寄る・・どうも闇ドル屋らしい。
ベトナム人だろう・・相当労働者としてきているということだから・・しばらく見ていると少し大柄な仲間が来てなにやら彼らに指示をしてるようだ・・アジア人はどうしても欧米人と違い小柄だ・・・とその男は僕に気づくと・・じっと僕を見た・・そして微笑んだ・・そうだ・・やミドルを交換してるんだ・・とでも言うようにうなづいた。
なんだか話が通じてるように感じた・・時々こういうことがある・・何も話さないのに・・話が通じるような気がすることが・・。
僕の勝手な想像かもしれないが・・彼はそう話したような気がした。
桂林で漓江下りをしていたとき・・観光客でいっぱいの船から・・客がお菓子を子供たちに投げた・・テーブルに盛られた菓子を。
川の流れに浸かって・・観光船を見ている子供たちはその菓子を拾いに浅い川の中を走る。
僕は船尾に立ってそれを見ていた・・子供のときにGIがジープから子供にガムを投げて子供が拾いに走る・・そんな記憶を思い出して・・・。
僕くのはす向かいに立った乗務員・・25〜6の男がじっとそれを見ていたかと思うと・・堪りかねたように・・その男は静かに客を制した・・プシーン!!と。
客の・・・白人と日本人・・ざわめきが消えて・・その男を見た。
がっしりしたその男の四角い顔と・・よく光る澄んだ目が・・じっと僕を見つめて・・僕に無言で話しかけた・・貴方は分かってくれるだろう・・と。
確かにそう言った気がした・・僕の勝手な想像かもしれないが。
駅のホームに電車が滑り込んできた・・駅舎に人が流れる・・。
ガードを抜けて少し歩き・・広い十字路を右に曲がる・・・通りに市電が走っている・・・広いがらんとして・・埃っぽい・・誰もいない・・ビルも殆どない・・妙にな静けさの昼下がり・・音のない映像のような街。
相棒と二人なんだか疲れたような気分で引き返した。
確かアジアの古代都市の名前をつけた博物館そう・・ベルガモ。
階段を上がると・・授業なのだろうか・・たくさんの中学・・高校生に混ざって・・博物館に入った・・エジプトの神殿の引き剥がしたのを再構築した・・展示。
展示といえば・・ロンドンの博物館の入った正面の・・ロゼッタストンには驚いた・・まさか本物をと?
説明員の女の人に・・レプリカ?ときたら・・リアルワン・・・!!
本物なのだ・・しかもタッチOK・・・すごい展示物だった。
強烈に乾ききったような展示物・・・どうもそれほど面白くない・・英文の説明はあるが・・専門用語で・・読めない。
知識もない・・相当大きな博物館だ・・上野の博物館には何度も行ったが・・仏像の羅列・・やはり子供にとって面白いものではなかった。
今でも大して面白くはないだろう・・知識のないものに興味はわかない。
相棒が来て今から昼飯を彼女と一緒に食う・・という。
外に出ると・・暑い日差しに子供たちが石の階段と止まった噴水の周りにシャツ一枚で座り込んでいる・・大して面白くないものを見てしらけているのか・・勝手にそう思った。
その娘は今年早稲田を出て就職も決まり・・その自由な時間を使って旅をしているという。
ホテルで会った彼と同じだ・・自由な一人旅だ・・よく会う・・・若者たち・・実に立派だ・・群れないで気ままに世界を一人で歩いている。
相棒は彼女の小さなバッグを持って歩き出した・・・肩を落として。
後で僕も換わってそのバックを持ったが・・まるで鉄の塊でも入っているような重さだった。
こんな重いものもって歩いてるの?
と聞いたら・・はい・・といって笑った。
さっき通り抜けた中世の街へ歩いた・・歩道に机を並べテーブルのレストランのイスに座って穏やかな日差しに照らされて・・。
食べ物はないという!!飲み物・・缶のコーラだけ・・相棒は何か立ち話で店員と話し込んでいる。
石畳の道を渡って向かいの角の窓の下に立ち・・窓を見上げて何かやっている・・と・・なにやら紙に包んで帰ってきた。
ホットドッグしかない・・・・これで我慢してな・・と相棒は彼女に謝った・・せっかく誘ったのに・・食べるものがない。
彼女は・・これからブランデンブルグ門を通って西へ出るとの事。
ホットドッグとコーラの貧弱なランチを終えて・・彼女送ってブランデンブルグ門で別れた。
ブランデンブルグ門の東西両側から自由に人が流れている・・何のチェックもなしに・・・??
フリーなのだ・・一体この壁の意味は何なのだろう・・次の年にこの壁は壊されたのだが・・既にフリーなのだ!!
で相棒と二人・・ブランデンブルグ門を西に出ようとして警官に止められた・・出るのは自由だが戻れないという・・。
それは困るのだすべてホテルに置いたままだから。
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