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自分史を書いてみたくて・・ここに始めます。
街灯
真っ暗な闇に・・街灯が一つ・・裸電球と丸い傘・・・・。
雪が舞い・・真っ暗な闇から降りそそぐ。
母の背に負われて・・私は見上げていた。
これが私の記憶の初めのような気がする。
中国は満州チチハルの地で。
母に負われて・・未だ2〜3歳の頃だろう。
トマト
畑に成った・・赤く熟れたトマトをもいで食べると・・甘酢ッぱいトマトのおいしさが・・・。
明るい光の中の小さな菜園・・・。
記憶の断片。
保育園
二人で保育園に行くのだが・・どうしても・・足が進まない・・。
テニスコートの緑のフエンすで立ち止まり・・何をしていたのだろう?
幼稚園
教室の中で騒いでいた・・・一人の子を後ろから抱きしめて・・・ぐるぐると回して・・手をはなした・・。
その子は床の上に放り出されて・・どうなったのだろう?
子供たちが先生の周りを取り囲んで騒いでる・・・。
紙に自分の名前を書いて先生に見せる・・・そー名前が書けるのね・・・と先生は言う。
卒園式の答辞の練習を・・・二人で練習した・・・答辞を読んだのは彼だった。
私より彼の方が・・ずうっと確りしていた・・それはよく分かった。
小学校
教室で・・先生が神話を読んでいる・・・お話は面白い・・窓際の日差しの中・・汗が額から流れた。
校庭の一番奥にあるブランコで・・・真新しい新緑の葉を取ろうと手を伸ばした・・。
片手でブランコから放り出されてうす黄色い土の上に私は叩きつけられた。
先生は私を抱いて保健室へ・・・レントゲンを見ながら・・左の肩が少し落ちていますね・・・先生が言う。
学校帰り友達が私のかばんから30センチの指しをとって逃げた・・喧嘩になったのだろうか・・泣いたのだろうか?
家で母に説明していた記憶だけが・・はっきりしている。
学校の裏口を出ると左手に小さな用水の掘込みがある・・。
凍てつく日に・・その用水のふちに立ち氷の上に足を乗せた・・氷が割れて用水に落ちた・・・ズボンから下はずぶぬれ・・・。
冬・・校庭は水が撒かれてスケート場となる・・子供たちはスケートするもの・・ただすべるもの・・勝手に遊んでいた。
住宅街の中の運動場も冬はスケート場となる。
母はスケート靴をはかせて兄と二人にスケートを練習させた・・・小さな木の四角なコタツようなものに掴まらせて・・。
兄と兼用の靴は大きく・・まっすぐに立ちようもない・・寒さと・・滑れないつまらなさとで・・泣きながら母の言うままに・・滑った。
同じぐらいの子供たちが・・上手にリングいっぱいにすべりまくるのを・・ただ見つめて。
街
街へ母と・・・池の周りににぎやかな店が・・露天が・・・人がにぎわう・・。
赤い大きな寒天のような四角い塊を・・切り売りしている・・透き通る赤。
凄くおいしそうだ・・あれが食べたい・・・!
駄目です・・おなかを壊します・・死んでもいいの!!
母はそういって決して食べさせてくれなかった。
鉄板の上で丸く薄いせんべいのような・・黄色いものを焼いて売っている・・チエンピン。
これを食べさせてくれた・・おいしかった・・中は餃子のようなものが・・薄い餃子のような黄色い皮に包まれて・・熱々に焼きあがっている。
池の中の出島に祠が祭られ・・柳の緑が周りを囲んでいる。
街に出かけるときはマーチョを呼ぶ。
一頭立ての馬車・・ほろをたたむと・・青空の下を・・と・と・と・と・・と走り抜ける。
これに乗れるときには・・・嬉しくて・・兄と・・はしゃいだ。
鴨撃ち
父が猟銃を担いで・・葦の中の細い道を歩く・・その後を付いて・・湿った道を歩く・・葦は父の背のばいもある・・。
父が銃を構えて空を打つ・・・子供の僕には葦の向こうは何も見えない・・かもをぶら下げる父の姿は記憶にない。
釣り
大きな川の流れに父は長い竿を出して釣りをしている。
川原の草むらに敷物を敷いて・・お弁当を広げている・・・。
赤い牛の群れが向こうで草を食んでいる。
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