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需要が先か、供給が先かでもめていても、結局両者とも同じ物を見ている。
需要を決めるのは消費者で、供給を決めるのは経営者だとしても、両者が噛みあわないことには、商売は
成立しない。供給という名の生産を増やしても、需要が足りなければ赤字になる。需要という名の消費を
増やしても、供給が足りなければ物不足になる。結局、供給側は需要側を知らなければ、需要側は供給側
を知らなければ、調和がとれないということになる。お互いの立場を精査しないで、互いの主張ばかりし
ても、ケンカになるだけだ。物をつくって売る場合、買ってくれる消費者の生活を知っておく必要があ
る。それを調べることで、なぜ売上が上がらなくなったのか、自ずとわかるようになる。調査もしない
で、生産ばかりしても、空回りしてしまったならば経営は失敗することになる。需要が先か、供給が先か
と争っていても、輸入がたくさん入ってくれば、ただの口論に過ぎずして、現実路線喪失の原因となるだ
けだ。いくら大臣室にいても、官僚の知識が世間の実情を調べずにいれば、かえって何にもできない。い
っそのこと、街にでたほうがいい情報が得られたりする。パソコンをにらんで、思いついたことなんか、
過去の経験の再現にすぎないので、現実を如実に言い当てていることにはならない。空理空論だと思って
よろしい。空理空論で遊ぶのは、金銭利害を度外視した幻想だけで十分なのだ。
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