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「大象を執って、天下に往けば、往いて害あらず、安・平・大(泰)なり。
楽と餌には、過客止まるも、道の口に出ずるは、淡乎として其れ味無し。
之を視れども見るに足らず、之を聴けども聞くに足らず、之を用うれども既くすべからず。」(仁徳)
「人の生まるるや柔弱、其の死するや堅強なり。万物草木の生ずるや柔脆、其の死するや枯槁す。
故に堅強なる者は死の徒、柔弱なる者は生の徒なり。是を以て、兵強ければ則ち勝たず、木強ければ則ち
共(折)る。強大は下に処り、柔弱は上に処る。」(戒強)
「天の道は、其れ猶お弓を張るがごときか。高き者は之を抑え、下き者は之を挙ぐ。
余り有る者は之を損し、足らざる者は之を補う。天の道は、余り有るを損して足らざるを補う。
人の道は則ち然らず。足らざるを損して以て余り有るに奉ず。
孰れか能く余り有りて以て天下に奉ずるものぞ、唯だ有道者のみ。
是を以て聖人は、為して恃まず、功成りて処らず、其れ賢を見すことを欲せず。」(天道)
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