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「道の常は無為にして、而も為さざるは無し。侯王、若し能く之を守れば、万物、将に自のずから化せん
とす。化して欲作れば、吾れ将に之を鎮むるに無名の樸を以てせんとす。無名の樸は、夫れ亦た将に無欲
ならんとす。欲せずして以て静ならば、天下は将に自のずから定まらんとす。」(為政)
「小国寡民、什伯の器有りて用いざらしめ、民をして死を重んじて遠く徙らざらしむ。
舟輿有りと雖も、之に乗る所無く、甲兵有りと雖も、之を陳ぬる所無し。人をして復た縄を結びて之を用
い、其の食を甘しとし、其の服を美とし、其の居に安んじ、其の俗を楽しましむ。
隣国、相い望み、鶏犬の声、相い聞こえて、民、老死に至るまで、相い往来せず。」(独立)
「信言は美ならず、美言は信ならず。善なる者は辯ぜず、辯ずる者は善ならず。
知る者は博からず、博き者は知らず。
聖人は積まず。既く以て人の為にして、己れ愈いよ有り、既く以て人に与えて、己れ愈いよ多し。
天の道は、利して害せず、聖人の道は、為して争わず。」(顕質)
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