平成17年4月6日から平成23年9月6日までのブログ

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悠塾の心得5

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文と謂ふなり。

 子貢問うて曰く、「孔文子は何を以て之を文と謂ふや。」
 
 子曰く、「敏にして学を好み、下問を恥ぢず、是を以て之を文と謂ふなり。」
 
(『論語』 公冶長第五 より )
 
 子貢「孔文子は、何故に文という諡(おくりな)をされたのですか。」
 
孔子「文子は生れつき覚(さと)りがよいけれども能く学を好み、高い地位にいながら己より下の者に問うことを恥じない。諡の法に『学を勤め問いを好むを文と為す』といっている。これは人の行い難い所である。孔文子が文という諡を得たのはこのためである。」
 
 孔子が子貢の問いに答えて孔文子が文という諡を得たわけを述べたのである。孔文子は衛の大夫で名を圉(ぎょ)という。
 
 生まれ覚(さと)りの好い人は学を好まず、位の高い者は下の者に物を問うことを恥じるのが常である。蘇東坡が言うには、「孔文子は太叔疾の妻を出させて、己の女を太叔疾に妻わせたけれども、太叔疾は初めの妻の娣に通じたので、文子は大いに怒って、これを攻めようとして、孔子を訪うた、孔子は対えないで車を命じて去った。太叔疾は宋の国へ出奔した。文子は先に太叔疾に妻わせようとした女を疾の弟の遺に妻わせた。文子はこのような人物であるのに文というりっぱな諡をされたのを疑って子貢が質問したのである。孔子は文子の善行をかくさず、このような善行があるから文という諡をされる資格があると言われたのである云々。」
 
 文というものは、質ではないようである。質とは、あんまりしゃべらないが言語動作が立派で、心の忠信誠実があることである。自分の本質以上の場合を文というから、文飾という。文を実行して身につけることによって、質になっていく。だから、剛毅木訥のような質が重要であり、仁に近いというのだろう。巧言令色の場合は文であり、質になっていないので仁が少ないというのだろう。
 
                               霧山人

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