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翁はこう言われた。村里の衰えを復興するためには、財を投じなければ人々が動かない。その財を投ずるには投じ方がある。それを受ける者が恩に感じるようでなければ益がないものだ。天下は広いから善人は少なくないが、悪習を洗いおとし、廃村を復興することができないのは、いずれもその方法が間違っているからである。すべて、村の長となっている者や、事業の中心になる者は、必ずその村の富者である。たとえその人が善人で、よく仕事をするとしても、自然、驕奢(思い上がった贅沢)な生活をしているから、恩を受ける者は恩とも思わず、ただその奢侈(贅沢)をうらやんで、自分の驕奢を止めず、分限(自分の身の程)を忘れるという過失を改めないから、益がないのだ。 |
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2008年06月21日
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伝国の辞(でんこくのじ)とは、鷹山が次期藩主・治広に家督を譲る際に申し渡した3条からなる藩主としての心得である。 |
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