平成17年4月6日から平成23年9月6日までのブログ

日本の四季を大切にしよう。引越し先でも閲覧可。下の一言が入り口↓ 容量2GBを超えたので引越ししたよ。

西郷南洲先生遺訓

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]

 道を行うには尊卑貴賤の差別無し。摘んで言へば、堯舜は天下に王として万機の政事を執り給へ共、

其の職とする所は教師也。孔夫子は魯国を始め、何方へも用ひられず、屡々困厄に逢ひ、匹夫にて世を

終へ給ひしか共、三千の徒皆道を行ひし也。

(『西郷南洲先生遺訓』 より)

 道をおこなうことに身分の尊いとか卑しいとかの区別はなく、誰でも行わねばならないことだ。

要するに、中国の堯舜は国王として国のまつりごとをとっていたが、もともとその職業は教師であった。

孔子先生は魯の国をはじめどこの国にも用いられず何度も困難な苦しいめにあわれ、身分の低いままに一

生を終えられたが、三千人といわれるその子弟は皆その教えに従って道を行ったのである。

 学に志す者、規模を宏大にせずば有る可からず。さりとて唯此こにのみ偏移すれば、或は身を修するに

疎かに成り行くゆゑ、終始己れに克ちて身を修する也。規模を宏大にして己れに克ち、男子は人を容れ、

人に容れられては済まぬものと思へよと、古語を書いて授けらる。

 其の志気を恢宏する者は、人の患いは自私自吝、卑俗に安んじて古人をもって自ら期せざるより大なるはなし。

 古人を期するの意を請問せしに、堯舜を以て手本とし、孔夫子を教師とせよとぞ。



 学問に志す者はその理想を大きくしなければならない。しかし、ただそのことにのみ片寄ってしまうと身を修めることがおろそかになってゆくから、常に自分に打ち克って修養することが大事である。
 理想を大きくして自分に打ち克つことに努めよ。男というものは、人を自分の心のうちにすっぽり呑み込んでしまうくらいの度量が必要で、人から呑まれてしまっては駄目であると思えよと言われて、昔の人の訓を書いて与えられた。
 『物事を成そうとする意気を押し広めようとする者にとって、もっとも憂えるべきことは自分のことをにみ図り、けちで低俗な生活に安んじ、昔の人を手本となして、自分からそうなろうと修養をしようとしないことだ。』
 古人を期するというのはどういうことですかと尋ねたところ、堯舜(共に古代中国の偉大な帝王)をもって手本とし、孔子(中国第一の聖人)を教師として勉強せよと教えられた。

 (『西郷南洲先生遺訓』 より )
 

 道は天地自然の道なるゆゑ、講学の道は敬天愛人を目的とし、身を修するに克己を以て終始せよ。

己に克つの極功は「意なし必なし固なし我なし」(『論語』子罕第九 )と云えり。

 総じて人は己れに克つを以て成り、自ら愛するを以て敗るるぞ。能く古今の人物を見よ。事業を創起す

る人其事大抵十に七八迄は能く成し得れ共、残り二つを終る迄成し得る人の希れなるは、始は能く己れを

慎み事をも敬する故、功も立ち名も顕るるなり。功立ち名顕るるに随ひ、いつしか自ら愛する心起り、恐

懼戒慎の意弛み、驕矜の気漸く長じ、其成し得たる事業を負み、荀も我が事を仕遂げんとてまづき仕事に

陥いり、終に敗るるものにて、皆自ら招く也。故に己れに克ちて、睹ず聞かざる所に戒慎するもの也。

イメージ 1

 会計出納は制度の由って立つ所、百般の事業皆是れより生じ、経綸中の枢要なれば、慎まずばならぬ

也。其大体を申さば、入るを量りて出づるを制するの外更に他の術数無し。一歳の入るを以て百般の制限

を定め、会計を総理する者身を以て制を守り、定制を超過せしむ可からず。否らずして時勢に制せられ、

制限を慢にし出づるを見て入るを計りなば、民の膏血を絞るの外有る間敷也。然らば仮令事業は一旦進歩

する如く見ゆ共、国力疲弊して済救す可からず。


 国(会社でも同じ事)の会計出納(金の出し入れ)の仕事はすべての制度の基本であって、あらゆる事業はこれによって成り立ち、国を治める上でもっとも要になることであるから、慎重にしなければならない。そのおおよその方法を申し述べるならば、収入をはかって支出をおさえるという以外に手段はない。一年の収入をもってすべての事業の制限を定めるものであって、会計を管理する者が、一身をかけて決まりを守り、定められた予算を超過させてはならない。そうでなくして時の勢いにまかせて、制限を緩慢にし、支出を優先して考え、それにあわせて収入をはかるようなことをすれば、結局国民に重税を課するほか方法はなくなるであろう。収入に山気をだしてはいけない。もしそうなれば、たとえ事業は一時的に進むように見えても国力が衰え傾いて、ついには救い難いことになるであろう。くわばら、くわばら。

                                      霧山人

イメージ 1

 租税を薄くして民を裕にするは、即ち国力を養成する也。故に国家多端にして財用の足らざるを苦むとも、租税の定制を確守し、上を損じて下を虐げぬもの也。能く古今の事跡を見よ。道の明かならざる世にして、財用の不足を苦む時は、必ず曲知小慧の俗吏を用ひ巧みに聚斂して一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、手段を以て苛酷に民を虐げるゆゑ、人民は苦悩に堪え兼ね、聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾に趣き、上下互に欺き、官民敵讐と成り、終に分崩離析に至るにあらずや。


 税金を少なくして国民生活を裕福にすることこそ国力を養うことになる。だから国にいろいろ事柄が多く、財政の不足で苦しむようなことがあっても、税金の定まった制度をしっかり守り、上層階級の人をいためつけたり、下層階級の人々を虐げたりしてはいけない。昔からの歴史をよく考えてみるとよい。道理の明らかに行われていない世の中にあって、財政の不足で苦しむときは、必ず片寄ったこざかしい考えの小役人を用いて悪どい手段で税金を取り立て、一時の不足を逃れることを財政に長けている立派な官吏とほめてしまう。そういう小役人は手段を選ばず、むごく国民を虐待するから人々は苦しみに堪えかねて税の不当な取立てから逃れようと、自然に嘘偽りを申し立て、また人間が悪賢くなって上層下層の者がお互いにだましあい、官吏と一般国民が敵対して、しまいには国が分離崩壊するようになっていくのではないだろうか。

                                   霧山人


山葡萄の葉(写真)

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]


.
霧山人
霧山人
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について

エコロジー

日本的なもの

標準グループ

感覚として

健康について

わーるど・ネット

小説家たち

政治勢力

料理ひと

Yahoo!からのお知らせ

友だち(8)
  • cafeherb
  • RYUMYAKU
  • ayumu
  • ゆきの@冬地蔵
  • oxauco
  • 馬上侍
友だち一覧
検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
10/31まで秋の行楽キャンペーン実施中

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事