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道を行うには尊卑貴賤の差別無し。摘んで言へば、堯舜は天下に王として万機の政事を執り給へ共、 |
西郷南洲先生遺訓
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学に志す者、規模を宏大にせずば有る可からず。さりとて唯此こにのみ偏移すれば、或は身を修するに |
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道は天地自然の道なるゆゑ、講学の道は敬天愛人を目的とし、身を修するに克己を以て終始せよ。 |
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会計出納は制度の由って立つ所、百般の事業皆是れより生じ、経綸中の枢要なれば、慎まずばならぬ |
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租税を薄くして民を裕にするは、即ち国力を養成する也。故に国家多端にして財用の足らざるを苦むとも、租税の定制を確守し、上を損じて下を虐げぬもの也。能く古今の事跡を見よ。道の明かならざる世にして、財用の不足を苦む時は、必ず曲知小慧の俗吏を用ひ巧みに聚斂して一時の欠乏に給するを、理材に長ぜる良臣となし、手段を以て苛酷に民を虐げるゆゑ、人民は苦悩に堪え兼ね、聚斂を逃れんと、自然譎詐狡猾に趣き、上下互に欺き、官民敵讐と成り、終に分崩離析に至るにあらずや。 |



