平成17年4月6日から平成23年9月6日までのブログ

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西郷南洲先生遺訓

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 西洋の刑法は専ら懲戒を主として苛酷を戒め、人を善良に導くに注意深し。故に囚獄中の罪人も、如何

をも、緩るやかにして鑒誡となる可き書籍を与へ、事に因りては親族朋友の面会をも許すと聞けり。尤も

聖人の刑を設けられしも、忠孝仁愛の心より鰥寡孤独を愍み、人の罪に陥るを恤へ給ひしは深けれ共、実

地手の届きたる今の西洋の如く有りしにや、書籍の上には見え渡らず、実に文明ぢゃと感ずる也。


 西洋の刑法はもっぱら戒め懲らしめることを根本の精神としているので、むごい扱いを避け、人を善良に導くことに心を注ぐことが深い。だから獄に囚われている罪人であっても穏便に取り扱い、戒めの手本となるような書籍を与え、事柄によっては親族や友人の面会も許すということだ。もともと昔の聖人が刑罰というものを設けられたのも、忠孝、仁愛の心から世に頼りのない身の上の人を憐れみ、そういう人が罪におちいるのを心配された心は深いのであるが、実際の場面では今の西洋のように手が行き届いていたかどうかは書物に書いてあるのを見たことがない。西洋のこのような点はまことに文明であるなとつくづく感じることである。

                                   霧山人


鹿児島市の西郷像(写真) 今度はドアップを狙う。

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 文明とは道の普く行はるるを賛称せる言にして、宮室の壮厳、衣服の美麗、外観の浮華を言ふには非

ず。世人の唱ふる所、何が文明やら、何が野蛮やら些とも分らぬぞ。予、嘗て或人と議論せしこと有り、

西洋は野蛮ぢゃと云ひしかば、否な文明ぞと争ふ。否な否な野蛮ぢゃと畳みかけしに、何とて夫れ程に申

すにやと推せしゆゑ、実に文明ならば、未開の国に対しなば、慈愛を本とし、懇々説論して開明に導く可

きに、左は無くして未開蒙昧の国に対する程むごく残忍の事を致し己れを利するは野蛮ぢゃと申せしか

ば、その人口を莟めて言無かりきとて笑はれける。


 文明というものは道理にかなったことが広く行われることを讃えていう言葉であって、宮殿が大きかったり、衣服がきらびやかであったり、見かけがうわついていたりすることをいうのではない。世の中の人のいうことを聞いていると、何が文明なのか、何が野蛮なのか少しもわからない。自分は、かつてある人と議論をしたことがある。自分が西洋は野蛮でといったところ、その人はいや西洋は文明だといって、口論になった。いや、野蛮だとたたみかけると、なぜそれほどまでに野蛮だと申されるのかと力を込めていうので、もし西洋が本当の文明であったのならば、未開国に対しては慈しみと愛する心もととして懇々と説き諭し、もっと文明開化に導くはずなのに、そうではなく、未開で知識に乏しく道理に暗い国に対するほどむごく残忍なことをして自分たちの利益のみをはかるのは明らかに野蛮であると申したところ、その人もさすがに口をつぐんで返答できなかったよと笑って話された。

                                   霧山人

西郷南洲先生遺訓 10

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 人智を開発するとは、愛国忠孝の心を開くなり。国に尽し家に勤むるの道明かならば、百般の事業は従

て進歩す可し。或ひは耳目を開発せんとて、電信を懸け、鉄道を敷き、蒸気仕掛けの器械を造立し、人の

耳目を聳動すれ共、何故電信鉄道の無くては叶はぬぞ、欠くべからざるものぞと云ふ処に目を注がず、猥

りに外国の盛大を羨み、利害得失を論ぜず、家屋の構造より玩弄物に至る迄、一々外国を仰ぎ、奢侈の風

を長じ、財用を浪費せば、国力疲弊し、人心浮薄に流れ、結局日本身代限りの外有る間敷也。

(『西郷南洲先生遺訓』 より )

 人の智恵を開発するということは、国を愛し忠義や親孝行の心を覚えることだ。国に尽して家のために勤めるための道が明らかならば、百般の事業はすべてにおいて進歩するはずである。あるいは耳目を開発しようとして、電信を整備し、鉄道を敷設し、蒸気仕掛けの器械を造立し、人の耳目を驚かすといっても、どうして電信鉄道が無くなって生きていけないことがあろうか、衣食住といった欠かすことのできないというところに目を注がないで、みだりに外国の盛大なところだけを羨んで、利害得失を論じないで、家屋の構造から遊技のための器具にわたるまで、一々外国を仰ぎ見て、ぜいたくな風潮を有り難く思い、財産を浪費するならば、国の力はだんだんと衰退していって、人の心は浮ついて軽々しいものに流れていって、結局日本は破産するしかなくなってしまうのだ。 

                                  霧山人

西郷南洲先生遺訓 9

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 忠孝仁愛教化の道は政体の大体にして、万世に亘り宇宙に弥り易ふ可からざるの要道也。道は天地自然

の物なれば、西洋と雖も決して別無し。

(『西郷南洲先生遺訓』 より )

西郷南洲先生遺訓 8

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 広く各国の制度を採り開明に進まんとならば、先づ我国の本体を居ゑ風教を張り然して後徐かに彼の長

所を斟酌するものぞ。否らずして猥りに彼れに倣ひなば、国体は衰頽し、風教は萎靡して匡救す可から

ず、後に彼の制を受くるに至らんとす。

(『西郷南洲先生遺訓』 より )

 いろいろな外国の制度文物を採り入れて、新しい物事を始めようとするならば、まず初めに自分の国の本体をよく知った上で、風俗教化をつくして、そして後に、次第に新しい物事を取り入れるべきである。もし、そうではなく、みだりに外国の制度文物を模倣するならば、国家の体制は衰退し風俗教化は廃れて救いようもなくなってしまう。そしてついに外国の制度文物に虐げられてしまうようになる。

                                       霧山人

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