平成17年4月6日から平成23年9月6日までのブログ

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古典

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浜出草紙 6

舞台の上の舞児に、秩父殿の二男、ふぢいし殿と申して、十三にならせ給ふ、慈光育ちの名童なり。左の

一頭受け取りぬ。高坂殿、鶴若殿、そうじて児は十八人、九人づつにわかちて、左右の舞を舞ひ給ふ。い

づれも舞は上手なり。陵王に一踊り、還城楽のさし足、抜頭の舞のばちがへし、輪台破にはさす腕、青海

波にはひらく手、古鳥蘇に羽返し、いづれも曲をもらざず、夜日三日ぞ舞うたりける。打つも吹くもかな

づるも、菩薩の行これなり。天人は天降り、竜神は浮き上り、船行道にめぐるらん。見聞覚知のともが

ら、浮かれてここに立ち給ふ。御前の人々御所領給はり、所知入とこそ聞えけれ。

(『御伽草子』 浜出草紙 より )

浜出草紙 5

三日の日の雑餉には、江の島詣でに事寄せて、御浜出とぞ聞えける。かたじけなくも御料の北の御方、出

でさせ給ふ、その上人々の北の方も、みな御供とこそ聞えけれ。船の上に舞台を高く飾りたて、紫檀、花

梨木やり渡し、高欄、擬宝珠、磨きたて、舞台の上に綾を敷き、水引に錦を下げぬれば、浦吹く風に飄揺

して、極楽浄土は、海の面に浮き出でぬるかと疑はる。御賀の舞有るべしとて、弦管の役をぞさされけ

る。秩父の六郎殿は、笛の役とぞ聞えける。長沼の五郎は、銅拍子の役なり。梶原の源太景季は、太鼓の

役とぞ聞えける。御簾中には、琵琶三面、琴二張、きんの琴の役をば、北の御方ひき給ふ。一面の琵琶を

ば、北条殿の御内様、上総介の御内様、和琴をしらべ給ひけり。弦管いづれも名にし負うたる上手なり。

(『御伽草子』 浜出草紙 より )

浜出草紙 4

 かかるめでたき折ふし、頼朝上洛ましまして、大仏供養をのべさせ給ひ、御身は左近の右大将に、経上

らせ給ひ、兵衛司十人、左衛門司十人、廿人の官途を申し給はつて、そのころ忠の人々に、あて行はせ給

ふ。中にも左衛門司をば、梶原平三景時に下されけるを、嫡子の源太に譲る。源太司をたまはり、急ぎ国

に下り、此事披露申さで有るべきかと、大名小名招請申し、いつきかしづき奉る。まづ初番の雑餉には、

蓬莱の山をからくみ、中に甘露の酒を入れ、不死の薬と名づけ、銀の竿に、金のつるべを結び、はねつる

べにてこれを汲む。酒にあまたの威徳あり。うとき人さへ近づき、親しき中はなほ親しむ。遠近の、たつ

きも知らぬ旅人に、馴るるも酒の威徳なり。蓬莱の山の上には、李夫人が橘、けんぽの梨、巣父の椎、か

かくが柚、とうなんせいの栗とかや、みないろいろになりつれて、その味はひはしゆみをなす。まことに

不死の薬ぞと、酔をすすめて参らする。二日の日の雑餉には、肴の数を集め、沈のほた、麝香の臍、鎧、

腹巻、太刀、刀、名馬の数を揃へ、思ひ思ひに引かれけり。

(『御伽草子』 浜出草紙 より )

浜出草紙 3

 遥かの沖を見渡せば、船に帆かくる稲村が崎とかや。飯島、江の島続いたり。蓬莱宮と申すとも、いか

でこれにはまさるべき。かるが故に名づけて、歩みをはこぶともがらは、諸願かならず満足せり。ていと

うの鼓の音、さつさつの鈴の声々に、ちはやの袖をふりかざす、神慮すずしめの御神楽の音は、ひまもな

し。

(『御伽草子』 浜出草紙 より )

浜出草紙 2

 あらおもしろの谷々や。春は先づ咲く梅が谷、続きの里ににほふらん。

夏は涼しき扇が谷、秋は露草佐々目谷、冬はげにも雪の下、亀がへが谷こそ久しけれ。

(『御伽草子』 浜出草紙 より )


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