「なんとかなるだろ」 イングランドの田舎に家族居残り

国際化社会。子供らに重要なのは英語なんかでない。大切なのは人間性だ。専門知識があればなお良い。ちゃんと将来を担う若者が育つ社会に

MBAとはなんぞや

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まあ、ほかにも書きたいこともあるのですが、ボクには一番ホットな話題なので。

二週目に突入。
火曜は「組織と行動」という題の科目。授業は夕方の6時半から始まる。
先生が最初に「このなかで昼間の仕事を持っている人は?」と聞いた。
「おー、全員仕事持ちか。しかし、仕事が終わって疲れているのに、こんなとこまでわざわざ勉強しにくるとは皆さん物好きやな」と。
いきなり何をいうかと思えば。
まあ、しかしこの先生の授業はおもしろい。

この「組織と行動」ではグループに分かれて課題に取り組む。

そう言えば、同じグループの人で名前がElenという女性がいる、と各自が自己紹介をしたときはそう確信した。
彼女はアメリカ人で英国にある会社に転職し、こちらに来ている(前の記事でも少しふれた)

あれはあきらかにL(エル)だった、が後で届いたEmailに書いてあった名前はErinだった。
LとRの聞き取りの間違い。
今回は自信があったのに。というかこれまでLとRの聞き取りに自信があったときは必ず間違っている。
ということはひょっとしたらボクは聞き取れているのかも知れない。ただ、逆に認識しているだけ。
偶然にしては反対に間違える確率が高すぎる、、、、と勝手なことを思った。

さて、3時間の授業時間を火曜の夜の授業は1時間近くを残して早目に終了。先生の指示で各グループに分かれて課題の検討を始めた。
さすがに大学院。課題の出方も乱暴だ。
そもそも授業で「行動学」について懇切丁寧に押してくれるわけでもなく、まあだいたいこんなもんかな、みたいな例の提示だけ。
ところが課題は「世にある人間の行動学の諸定理を活用し、ある職場における従業員のやる気と満足度の向上について施策を考え、、(中略)、、3000語以内の報告書にまとめなさい」というもの。

人間の行動学の諸定理については生徒が自分で調べて理解する必要がある。提出期限は7週間目ということはあともう5週間と少し。

指示どおりグループで集まってどんな職業を選ぶかとかの議論を始めた。
ボクのグループは男性3人、女性2人。
あーでもない、こうでもないとやっていたが、課題の難しさにみんなだんだん意気消沈気味。
だいたい、夜の9時に酒抜きでやれる議論でない。

疲れきって新しい議論を始める気にもなれず「今日はこのへんで」という雰囲気に。
しかし、このまま沈んだムードで分かれるのは気が引けたのでボクが
「まあ、なんとかなるよ。大丈夫。大丈夫」
と無責任発言。
するとErinちゃんが「性格の違いよね。私は暗く考えるからよくないんだは。半蔵さんのように前向きに考えないと」とおっしゃった。
そんな立派なものでもない。そこで本音で
「いや、別にそう確信して発言したわけではなく、そう言わずにはいられなかったので言っただけだよ」
"have no support'ng evidence of saying this, but just wanna say it"
と釈明。
でも、なんとなく場の雰囲気が少しは明るくなったような、気がしないでもない、ような気が少しする。
ボクがグループに貢献できるのはこんなことくらいだ。

授業が始まった

ようやくMBA履修の第一週が終わった。忙しかった。

学校が始まったのも理由だが、仕事の方がここ3週間ほど強烈に忙しい。この状況は今後も続くようだ。
しかし、なんとかやりくりしていくつもり。人生こんなもんだ。

何かを始めようとすると必ず、阻害因子が現れる。ここ1年ほど、暇だったわけでもないが、極度に忙しい状態が長く続くことはなかった。しかし、ここにきて急に。
まるで誰か(無神論者なので神とはいいたくないが、それに匹敵する力の存在は確かにあると普段から思っている)がボクを試しているようだ。

きっと、そうだ。しかし、流れはこちらにある。たとえば今週の月曜は仕事でとんでも無いことが起こって、夜の9時まで「何があっても」会社を離れることができなかった。
あれが火曜だったら、登校初日から「お休み」になるところだった。
そうならなかったところはまだ見放されていない証し(あかし)である。
この忙しさは単にボクのやる気を試している(その神に匹敵する存在が)、ということだろう。

さて、学校のほうは期待どおり。大変だがやりがい十分。

勉強の中身以外の話を。

火曜の夕方、6:30から初日の授業。
この科目では生徒が5人くらいグループになって、いろいろ課題に取り組む。講義は夕方3時間だが、この日は2時間たらずで終わりそのあと「グループでお互いの紹介や課題の取り組みを打ち合わせするように」と先生から指示があった。
ボクのグループは男性がボクを入れて3人と女性が2人。1人づつ自己紹介から始めた。

同じグループのOlli君は29歳。物流関係の会社で物流センターのマネージャーをやっている。
しかし、大学を卒業して2年くらいはカリブ海や中東のドバイの海や、タイやオーストラリアでスキューバダイブのインストラクターをしながら海洋生物の研究の手伝いをしていたそうだ。
もともと大学の専攻が海洋生物で、その延長で卒業してから就職せずに海に潜っていたらしい。
まあ、どこまで「研究」にいそしんでいたかははなはだ疑わしいが。
で、最後はオーストラリアに居たがお金が底を尽き、本国のイギリスに戻っていまの仕事(海洋生物とはまったく関係ない)に就職したそうだ。
この話を聞いて上の息子の学校の校長先生の話を思い出した。息子は日本でいうと高校二年、去年の11月に今年の春にあるGCSEという試験の説明会があった。
息子の学校はかなり「やる気まんまん」の進学校。校長先生の説明にも「などOx-Bridge(ケンブリッジ大学とオクスフォード大学のこと)やLSE(ロンドン経済大学)などへの進学率をいままでより更に高める」と生徒の親にまでげきを飛ばして発破をかけていた。
しかし、同じ説明会で「ギャップイヤーの活用」を推奨したり、大学の専攻と全く異なる仕事に就いた卒業生の話をするなど、「人生、大学だけがすべてではない」という話もしている。
「ギャップイヤーの活用」とは高校を卒業後、すぐに大学にいかず1年あるいは2年、アメリカやオーストラリアで放浪生活をして経験を積みそのあと大学にはいること。
Olli君の人生は大学の前か後かの違いこそあるが、まさにこうだ。
こういうちょっと「はちゃめちゃな」生き方を進学校でも推奨し、実際にそれを実行する人がいることはいいことだと思う。

もう一人はアメリカ人のElenaさん。材料科学の研究をしていてアメリカの会社に就職していたが、知人の紹介で英国の会社に再就職し、1年半くらいまえにこちらに来たらしい。
その彼女、自己紹介の最後に「イギリスはきらい」と問題発言。すかさず「天気がね」と言っていたがボクは彼女の顔が何かくらい表情だったので気になった。
授業が終わって、駐車上に向かう道はたまたま彼女と二人になったが、ボクがイギリス人でなくかつアメリカに住んだこともあるので「本当はイギリス人きらいなんだ」と始めた。内心、やっぱり。
話を聞いてみるときらいな理由は

イギリス人は
「向上心が無い」
「『俺は知らない』と無責任になる人が多い」
「Brumieアクセント(バーミンガムあたりの訛りのこと)」

最後の訛りの件は冗談かも知れないが、最初に二つは彼女の気持ちは分かる。
アメリカと比べるとイギリスはのんびりした人が多いし、アメリカ人のように「競争、競争、金、金、金」とはならない。アメリカ人というのは実際一緒に働いてみると分かるが特に優秀な人は異常なくらいよく働く。
英国に居る「のんびり後部座席モード」の人をアメリカで育った人がみると「向上心が無い」と映ってもしかたがない。
二番目も"It is not my problem"というセリフをしょっちゅう言う結構いて「無責任な人」に見えるし、実際本当にそうである場合も多々ある。
で、彼女はどうも英国に来たことを後悔しているようだ。
その突破口としてこのMBAコースを始めたらしい。
まさに人生、悲喜交々(ひきこもごも)である。
まあ、すこし見方を変えるとイギリスもそんなに悪くないのだが、まあそれは彼女が人生経験をどう積んで、別の見方もできるようになるか、という話だ。
まあ、若いし、しっかりしてそうだからなんとかするだろう。

木曜は財務・会計の授業だった。
のっけからびびった。
最初に先生が「財務・会計は言葉の定義の理解が非常に重要です」とのたまう。
そして、
「財務・会計用語は通常の話し言葉とは異なる意味で言葉を使ったり、同じ事なににいろいろな別の表現だったりします」とおっしゃる。
「また、実際に仕事で使う場合、同じ用語でもそれを使う人によっては同じ意味で使わなかったりもします」と続く。
「英国は最近、国際会計標準になっていますが、まだまだ旧来の英国定義で会計用語を使う人が大勢居ます。」と聞いた日にはもうだめだと思った。

これは英語が第二国語の人にとってはきつい話である。

最初の授業の中でも先生が
materiality
という言葉を使った(と思う。発音から想像)。
聞いた事のない言葉だ。いちよう説明があったのでボクは頭の中で"tolerance against error"つまり「誤りの許容度」と理解した。
途中の休憩時間に隣の人(実はアメリカ人のElenaさん)に
「materialityって普通の英語ではどういう意味?」と聞くと
「わからない。多分、造語じゃないの」と。
これがボクのように英語が第二国語の人の最大の壁である。

以前見たMatt Damon主演の「Good Will Hunting」という映画を見たときの問題と同じ。
アメリカでこの映画を見たとき、既に何年かアメリカに住んでいたのでボクはある程度は映画でもセリフでも理解できるようになたっていた。しかし、この映画ではところどころ「さっぱり分からない」部分が存在する。何でか?非常に不可解だった。
その数ヶ月後、日本に出張に行く飛行機のなかで(確か?)、日本語吹き替えで同じ映画があったのでみた。すると日本語でも分からない。
ようは数学や医学の専門用語があって理解できないのだ。
しかし、第二国語ではこの「判別」がつかない。

これが分かっているので、最初の先生の「財務・会計は言葉の定義の理解が非常に重要です」にはびびったということ。


いきなり最初の週から家で財務関係の本を二冊ほど読まないといけないよだうだ(全部ではないが)。
これは大変。どうなることやら、、、

いよいよ始まる

土曜日の今日はMBAの入学手続きの日だった。
クラスは来週から始まる。
今日は朝の9時半から午後5時まで。午前中は登録手続きから始まり全体のスケジュール、3学期の各期の学習内容や試験の日程の説明があった。
午後はProject Work Shopと予定にあったので何をやるのかと思ったら、説明もそこそこに討議も交えて様々なResearchの手法に関するある意味で授業そのものだった。

学習の内容やスケジュールはだいたい予想どおりだった、がびっくりしたこともあった。
また学校では仕事と違って人の意見が素直に聞けそうな気がした。自分と反対意見の人や、やたらしったかぶりをする人が居ても仕事の時ほどかりかりしない。やっぱり学校という雰囲気が見る目を変えてくれるのだろうか。

今日の発見;

ボクはパートタイムコースという夜間部だ。週二回、夜に授業がある。月曜と木曜と思っていたが勘違いで火曜と木曜だった。

やはり、ボクが一番年長。ほとんどの人は一回り以上若い。これはある程度予想していたが、40歳代ももう少しいるかと思ったが今のところ見当たらない。
もちろんイギリス人が多いが予想どおりインドやヨーロッパの他の国の人もいた。アメリカ人の女性が一人いたのは正直少し驚いたが、仕事でたまたもここに住んでいてどうしてもMBAが取りたくなったと言っていた。

イギリス人でいまは仕事でオランダに住んでいる若者の男性。確か学部を卒業してから4年と言っていたので若い。しかし、言うせりふが大したものだ。ボクももう少し若かったらカチンときたかもしれないが、この年になると余裕がでるらしい。
彼は自分は「マネージャーで部下が大勢いる」ということを強調する。
「仕事ばかりでは自分は向上できない。たまには大学に来てアカデミックな内容にも触れないと」とか言っていたが、ボクは内心『まだたったの4年だろう?』と。しかし、なんとなくそんなセリフをはく彼もかわいく見える。ボクも大人になったものだ。彼は人間的には悪くない。

ポーランド人の女性でやたら元気いっぱいというか、しゃきしゃきしている人がいた。若いからかもしれないがエネルギーがあまっている感じ。環境工学が専門で騒音対策が仕事らしい。会社の名前を言われたが聞いたことが無い会社なので覚えられなかった。来年から環境工学でphD(博士課程のこと)もとうろうかと思っていると言っていたが、いくら若くて体力があってもMBAと仕事と博士課程の3つ巴は無理なのでは?と考えたが。まあ、大きなお世話だ。

インドの人とも2人くらい話をしたが、これまで会ったインド人と似たような性格。何がそうなのかなんとも説明しがたいが、一言で言うと「評論家めいた口調」。あの共通性はどこから来るのだろう。でも、二人ともすなおそうな感じだった。一人は子供が居ると言っていた。今日、話した人の中で子持ちを確認したのはこの人と二人の教授だけ。

ギリシャ人が一人居た。彼はこの大学に通わず、本国ギリシャから「遠距離学習コース」とる。最初の説明会と期末の試験にはイギリスに来る必要がある。ちなみにこの「遠距離学習コース」を取るのは今年のクラスではいまのところ彼ひとり。
ボクも途中で日本に帰ることになったり、別の国へ行くことになった場合お世話になる可能性がある。
実はこの「遠距離学習コース」では読む資料以外に実際の授業の内容を納めたビデオをみる。
実は今日の午後のProject work shopからもうカメラがまわっていた。
読む資料だけのより臨場感があって評判がいいらしい。
このギリシャ人のお兄さん、以前に知り合ったトルコ人のおじさんと性格が似ている。
「おれは知っているから大丈夫」という態度。帰りにホテルまで送ってくれ、というので車に乗せてあげた。ボクは大学がある付近はまったく地理に疎いので「ギリシャから来たばっかりだろう。どこか分かるの?」と聞くと「大丈夫、大丈夫。おれのホテルはあっちだ」と自信たっぷりに指をさすのでその方向に走っていった。
なんとなく悪い予感はしたが、やはり全く反対の方向。道端に車を止めて分かっているという彼の「反対」を押し切って地図をひろげた。「Ok,ここが大学。いい。おたくのホテルはどっち」と聞くと彼が指を置いたのは反対側だった。
でもこれも年の功でなんとなく展開を予想していたのでまったく腹がたたず。最後はホテルのまん前に車をとめて気持ちよくわかれた。

いろんな人がいたが総じてみんないい感じ。クラスの雰囲気もいいし、やっぱりみんな勉強をしようというやる気はけっこうある。
自分が大学を卒業したのはもう25年ほどまえ。自分は学生としては授業には積極的ではなかった。だいたい、まともの授業にもでていなかった。
しかし、今日は初日から何度か自分の意見も言ったし、先生や他の生徒の言うこともよく聞いていた。「まるで別人」のようだ。感心というより自分にびっくりした。

さあ、これからどうなるか。不安なはずなのに楽しみという気持ちの方が強い。不思議だ。

さて、世の中には知りたいけど今は聞けないということが往々にしてあるもの。
これもそんな話の一つ。

MBAコースはイギリスの大学なので当然授業は英語だ。で、海外の人にも門戸を開いているので入学条件に
「英語が母国語でないあるいは英国および米国の大学を卒業していない人はTOEFL試験を受けてください」
とある。
そこでTOEFLのウェブサイトで調べてみた。
ところでT O E F Lってなんと読めばいいのでしょうか?(どうでもいいことですが)

TOEFL受験が出来る場所はボクの住んでいるところに一番近いところでOxfordだ。車で1時間くらい。土曜日にやっているので会社を休まずにいける。
思い悩んだ末、MBAの願書には「英語が母国語でないのでTOEFL受ける必要があります。これから受けますので結果は後でお知らせしますのでよろしくお願いします」と書いた。
願書を出してから、真剣にTOEFLを調べ始めた。
まず、受験可能日。毎週やっているわけではない。ボクにも他に予定があり、行けない週もある。
この時、6月の半ばだったが6月末の受験日を逃すと8月の半ばまでいい日がない。
しかし、学校は9月から始まるのに8月まで待ってくれるかな、と心配になり、「それじゃ」ということで1週間後の6月末を受けようということにした。
しかし、こういうのって何ヶ月も準備をして勉強して受けるものですよね。いくら勉強きらい、英語きらいのボクでも1週間後に準備もしないで「TOEFL受験」には少し抵抗感が。

そこで、TOEFLのウェブサイトをよく見ていると「擬似試験問題」があった。ファイルをダウンロードしてパソコンで実行すればいいようだ。
で、試しにやってみた。なんと「読み」「書き」「聞き」「話す」能力が試験される。確かに英語で授業を受けるには必要な能力だ。うまく出来ている(などと感心している場合ではない)。

問題を読んでみた。問われていることは理解できる。(これ基本)
文章題を読んだが、一応内容は理解できる。(よかった)
選択式の回答の場合は比較的簡単だ。(甘く見ると怪我をするぞ)
ヒアリングの問題(録音)はなんと米国アクセント。これはいける(ラッキー。ということはTOEFLはアメリカ製?)
話す問題は、高い得点を取れる自信がない。(これってどうやって勉強すればいいの?)
小論文を書く問題も書けるにはかけるが、、、、(これもどうやって勉強する?)

さて、最後の二つだが実は課題は同じ。それは「語彙、言い回しや表現する熟語の知識の乏しさ」。

上の息子が昔、小学校の高学年だった時点で、息子が書いた文章を読んで「これどういう意味?」と聞かなきゃいけないくらい表現能力、語彙の知識が不足している。

これでも毎日 会社でEmailに始まって、報告書やたまにはかなり複雑な設計仕様書なるものをすべて英語で書いている。しかし、これらの文書は内容は複雑・高度だが表現は簡潔かつ直接的、いわゆる文学性はない。
一方で小論文にしてもそれを口頭で表現する「話す」問題にしてもある程度文学性が必要。

しかもボクはすでに英語圏での生活・仕事が通算で13年ほどある。少々頑張ったところで簡単に身につくものではないというのは実感している。
そもそも日本語でも文学的表現には乏しいのでボクには不可能な課題かも。

ということで困ったなと悩みながらTOEFLのウェブサイトを更に眺めていると
受験料というのが目にとまった。なんと180ポンド。こりゃ高い。
ということでその日はTOEFL受験の申し込みをせずに寝た。

2日ほどたって気を取り直し「やっぱり今週末に受けてみるか。このままではMBAに行けない」と覚悟をきめ再びTOEFLのウェブサイトへ。すると「あちゃー」なんと6月末の受験日はもう締め切られていた。

次は7月末までない。しかもその週末はHemiさん一家がわざわざアメリカから遊びに来る予定の週末だ。
どうしようかと悩んだが、Hemiさんの細かい予定が決まっていなかったので「ひょとして来るのは土曜日の夕方かもしれないし、日曜の朝かもしれない。Hemiさんの予定を聞いてからにしよう」ということにした。
(Hemiさんが来る件はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/rkgyd027/27886740.html )

で、その後どうなったかというと。
なんと大学より「入学を許可します。まずは手付けに1000ポンド振り込んでください。それで確定します。ちなみにこの入学許可には他に条件はありません」という通知が来た。

え、TOEFLは? あんたボクが書いた願書の「英語の能力について」読みました?ボクの母国語は日本語ですよ!!
とは思ったが、許可するというのに断る理由もない。そこで1000ポンド振り込んだ。
この件、どうして?とは今聞けない。「あ!そうでしたか。じゃ許可は取り消します」といわれるのが怖いので。いつか機会があったら聞いてみたい。

MBAを目指すと決めたら次にどの大学か決める必要がある。イギリスのBirmingham近郊には名前の聞いたことがある大学が3つほど。どこもMBAコースがあった。
1つには夜間部がなく、ボクには不適。そこで2つのうちから決めることに。
両方の説明会、これは約毎月1回やっている、におもむいた。夜なので仕事が終わってからいける。説明会のやり方は二者二様。片方はうろうろしている担当の説明官をつかまえて自由に質問する、もう一つはPower Pointで説明の資料をプロジェクターで写しながら講義のように説明する。いろいろ聞いてみると夜間部を真剣にやっているのは1つの大学だけ。で、必然的にそこに決定。

大学を決めたら早々に願書を出す必要がある。それには自分の卒業大学の成績証明書が必要だ。日本の出身大学から取り寄せた。さすがいまどき、インターネットでクリック一発か、と思ったらそんな簡単ではない。返信用封筒を同封して本人証明にパスポートのコピーをつけて送る。4週間ほどかかって成績証明が届いた。で、卒業以来、長いこと忘れていた大事なことを思い出した。ボクは成績が悪いのだ。

アメリカに住んだ約10年近くのあいだ、ハードウエア設計部門の課長職、部長職をやり実際の開発にたずさわってきた。アメリカでは現場の管理職にエンジニアの採用権やはたまた給料の額の決定権まである。現場の管理職は会社から「年間2億円の予算をつけるからこんな装置を約束の期日までに約束の品質で開発しなさい。やり方は任せる。責任も100%あなた」という感じだ。開発組織の場合、給料やワークステーション、プログラムライセンスなどの経費で2億円で約15人程度のチームに相当。エンジニアリングという組織は他の部門よりワークステーションやプログラムライセンス、設備償却費用など経費がかなり高い。

とにかく優秀な人材の確保は最重要課題。なので採用面接も「これでもか」というほどやった。実はボクはこの過程で英語を身につけた。当時のボクは30歳そこそこ。非常に辛い日々だった。なんせ面接官(ボクのこと)が言葉がまともにしゃべれず、聞き取れないのだから。

いい人材をみつけるも「ミッキーマウス(使えない人と言う意味の隠語)」を見つけるも管理職次第である。これがボクが前にも書いた(かな?)「アメリカには失敗する自由すらある」である。可能性は雲の上から地の底まで無限に?広がっている。
で、おそらく延べで500通以上見ていると思うが、履歴書に書かれていたGPAという数字、これは大学の成績の最終結果を示すもの。4.0が最高点。
で、GPA3.0以下の場合、その履歴書はもう見ない。状況によっては3.3で足きりをしていたこともあった。人の成績ならいくらでも厳しく査定できる。


さて知っていたとは言え、送られてきた自分の成績証明書をみて愕然。日本の成績なのでGPAはないが、大体換算できる。優4点、良2.5点、可 1点として平均すれば大体の数字だ。あまりにみじめなので一所懸命には計算しなかったがボクの成績はGPA2.2くらい。こんな悪いGPAのついた履歴書はアメリカではみたこともない。知られていると思うがアメリカの大学生は本当に一生懸命勉強する。きっとGPAが2.5を超えない人は他の学部に移ったか、こんな成績ではエンジニアとして採用されないと分かっているので他の職種に行ったのだろう。

さて、MBAの願書に同封する成績証明書。事実は「じじつ」として受け入れるしかない。まさか、偽造するわけにもいかず、そのまま送った。

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