|
久し振りの更新です。
場所は那覇市首里。
住宅地(の事業所)の軒下に鎮座しております。
なんでも建築工事中に地中から発見されたのだそうです。
これまで紹介した他のらいおん達とはちょっと趣きを異にします。
まず素材が比較的柔らかい細粒砂岩(方言で「ニービヌフニ」といいます)で造られています。前肢のつま先や鼻の一部に欠損が見られますが上半部に大きな傷みや磨耗が少ないのは土中に埋まっていたからなのでしょうか。尻尾の無いのは気になりますが、表面を観察した限りにおいて明確な破損面は見当たりませんので元々無かったかあるいは破損したのを再加工したものと思われます。
加工のし易さからか造形の曖昧さが無く、特に頭部のつくりはかなりリアルな本格派です。頭頂部に「王」字が刻印されています。
全体的な印象からすれば、「蹲踞している姿勢」や「頭部の目鼻立ちやたてがみ」さらに「王字」などは、明確なモチーフを持ったモデルがあってそれを正確に写したものであることを窺わせおり、さらにいえば近世以降の中国的な匂いを感じます。過去にみた「八重瀬町 富盛」や「糸満市 照屋」のらいおんを思い出させます。
前述のとおり近年に発見された謂れの不明ならいおんで、はたして村落石獅子なのかという疑問が残ります。
|