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10年ほど前に購入した、スマトラ島の南部ランプン地域に伝わる布「TAMPAN」は、
日本では霊船布として知られています。
太めの綿糸で、浮織りの技法で織られ、やや厚めに仕上がっています。
この文様にはいろいろな説がありますが、魔よけ、縁起物として、結婚式などのさまざまな祭礼の際に、
飾りに用いられるのが一般的なようです。
ランプンはインド洋に面し、マラッカ海峡に近いため、かつて交易で栄えていた時代がありました。
この布には、船上にそびえる樹木、その周りに多くの人々、獣、鳥などが描かれています。
船によって、多くのものが運び込まれ、地域を豊かにしたのでしょう。
この船布は、最近は見かけなくなったものの、わりと近年に作られており、特別に珍しいものでも、
技術的に優れたものでもありません。生命樹の構図のひとつではありますが、航海技術も満足ではない頃に、
海が道になっていたことを、思いめぐらせるのに楽しい1枚です。
日本にも、ペルシャの織物やインド更紗に由来するといわれる樹木文様が、正倉院に数多く遺されています。
樹木文様は、豊穣を表すものとして「生命の木」「生命樹」と言われ、現代の染織(特に呉服)にも、
数多く見ることができます。
文様のいわれやルーツは、歴史的な背景からもさまざまな意見があり、何が正しいのか判断しにくい
ところです。14世紀に書かれたポルトガル人トメ・ピレスの「スマ・オリエンタル」(東方諸国記)
によると、中継貿易港として栄えていたマラッカを訪れた際のことが、詳しく記されています。
読んでいると、海の道は日本にも続いていたと思われる部分がいくつもあり、
興味深い内容が記載されています。・・・詳しくは、またそのうち。
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なんか、ひきつけられる柄ですね!ひとつひとつとってみても愛嬌があるというかカワイイ☆☆☆です。
2008/1/30(水) 午後 6:58 [ asamicoasamico ]
asamicoasamico様、そう言われて見ると、ひとつひとつが可愛く見えますネ。
2008/1/30(水) 午後 8:59
色合いがいいですね!
栄えていく感じが伝わってきます(^_^)<しおん>
2008/1/30(水) 午後 11:58
海の国の布ですね よくみると にぎやかで楽しそうですね
2008/2/5(火) 午前 8:59
素敵な模様です〜^^
私はバリでsayaさんが紹介しているようなのを探してみたけど、もっと安いような・・・プリントのような柄ばかりでした〜(^^;
一応、母にバティック(多分嘘ではないと思う・・)の腰巻?を買って帰りました^^
2008/2/7(木) 午前 8:21
面白い柄ですね〜〜 霊船布って呼ぶんですか〜?
謂れはなんなんでしょう。
2008/2/8(金) 午前 7:56
しおん様、そうですね。なんとなく栄えていた頃の雰囲気が伝わる一枚だと思います。
2008/2/10(日) 午後 11:07
choco様、バリはいかがでしたか?バリは観光地なので物はたくさんあると思います。バティックをいろいろと楽しまれてください。
2008/2/10(日) 午後 11:10
nipponjm様、霊船布と呼ばれるのは、この布は、少し前の日本では、ランプン地域で交霊の際の儀式に利用したという部分だけがクローズアップされていた頃がありました。それに由来しているのだと思います。
2008/2/10(日) 午後 11:14
まるで、ノアの箱舟の断面図のように見えます。
人や動物が沢山乗っている船。
この布は、織でしょうか、染めでしょうか?
いずれにしても、大変な手作業の物ですね。
人の手のかかったものの美しさは、時を越え、時代を超え、民族を超え、すべてを超越して、魅力を感じさせますね。
布を手に仕事をする私には、co-sayaさんのお気持ちがよ〜く伝わります。
2008/2/12(火) 午後 1:03
ノアの箱舟の話は詳しくありませんが、どのようなお話なのか、イメージが膨らみます。
2008/4/7(月) 午後 1:22