更紗とアジアの良布

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布の話

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ポジャギ・2

わが家で長年愛用している、ポジャギのタペストリーです。
草木で染められた、3色の淡い緑色系の芋麻の布が、手縫いで繋げられています。

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いつもは、キッチンからベランダに出るドアに掛けています。
ガラス窓から射す光で、ステンドグラスのようにも見える、グリーンの濃淡がとてもきれいです。
そこをお見せしたかったのですが、あいにく昨日は曇り空でした。

手縫いで仕上げられていると、ぬくもりが増しますね。

ポジャギ

韓国のポジャギのご紹介です。
ポジャギは、かつて「袱子器」と表記する時代があったのだそうです。
中国の「包袱」もそうですが、日本の「袱紗(ふくさ)」と、同じ「袱」という文字が使われています。

韓国では風呂敷、袱紗などの何かを包む布のことを総称して「ポジャギ」と呼んでいるようです。

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パッチワークのような仕立ての「チョガッポ」は、
韓国の伝統衣装の余り布や、古くなった衣装を再利用したものです。

このチョガッポは、絹のやわらかな光沢があり、目を引く一枚です、
袱紗に利用するだけではなく、飾ってみても楽しめそうです。

寒い日が続いているから、春らしい色が恋しいですね。

ラオスの布

草木で染められた絹糸を使って、浮織り(紋織り)技法で描くラオスの織りは、
精霊信仰や、宇宙観、豊穣祈願が込められているといわれています。

ラオスに居住する、タイ・ヌーア族のパーシン(筒型腰衣)です。<写真・下>
1枚の布に、ナーガ(蛇)、シホー(象とライオンが合体した動物)、
寺院、星など、様々な織り模様が描かれています。

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タイ・ヌーア族の中でも、赤を着るグループ、黒を着るグループに分かれ、
構図のよく似た、赤系統、黒系統の織物があります。

近年、茶系統のタイ・ヌーア族の織り布<写真・上右>を見かけますが、新グループができたのか、
それとも流行なのか、グループの色にこだわらなくなったのか・・真相はわかりません。

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写真・上の布は、どこか、東北地方のこぎん刺しにも似ているように思います。
この大きな菱形は、魔よけになる第三の目とか、タントラといわれています。

これらの布は、現在、袱紗、数奇屋袋に仕立てているところです。


・・・そのうち、あるご婦人のラオスの布のコレクションをご紹介したいと考えております。
「機会があれば、是非、紹介して下さい」との申し出を受けました。
なかなか見ることの出来ない、優美な、最上級のラオスの布です。

そう言いつつ、いつご紹介できるでしょう・・首を長〜くお待ち下さいませ(笑)

芋麻の布

以前、韓国で購入した芋麻の布が出てきました。

幅30×長さ220cmもあります。もともと、どのような用途で使われているのか、
染める前に知っておきたいと思いました。

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いろいろ調べてみましたが、しっくりいく回答が得られません。
思い切って、駐日韓国大使館に電話を入れ、韓国での芋麻の用途について知りたいけれど、
国内のどこかで調べられるところはないかと訊ねてみました。

ちょうど、麻布十番の韓国文化院で、『韓国服飾の足跡と現在』というイベントをやっていることを
教えていただき、すぐに行ってみることに・・・。

イメージ 2


『韓国服飾の足跡と現在』では、生まれたばかりの子供の服から、
婚礼衣装、飾り、喪服、寿衣(最後の晴れ着)まで、幅広く、充実した展示内容でした。

芋麻の用途について、
上着にあたるチョゴリや、スカートにあたるチマなど、好みの色に染めたり、刺繍を施したりと使われるそうです。
日本の白生地反物と、似たような使い方ということだと思います。

このイベントで来日されているソウル女子大学の先生に、
布の話や、文化的な背景など、たくさんのことを教えていただきました。


イメージ 3


芋麻(=ラミー)は、韓国では「モシ」といわれ、日本では「ちょま」「からむし」、
沖縄では「ウー」、「ブー」と呼ばれています。

芋麻の糸は、宮古上布、八重山上布にも使われています。
韓服に仕立てられた、上布のような肌触りの、芋麻をなめした布もありました。(写真・上)

絽や紗のような布も見せていただき、ポジャギ(袱紗)の使い方も教えてくださいました。
布の用途や使い方、その背景を知り、あらためて韓国は、とても身近な国だと感じています。


---この芋麻の白生地が、どのように染められるのか、とても興味があるとおっしゃっていました。
さ〜て、どうなるのでしょう。期待を裏切らないものにしなければいけませんね。


*許可を得て、写真を撮らせていただいております。
近年珍重される、インドの手織りサリーのご紹介です。
120×550cm(平均)の大きさなので、サリーとしてだけではなく、
ドレスや、着物の帯はもちろん、羽織も仕立てられ、幅広くご利用になれます。

これらの布は、10年ほど前に、友人で、現在茨城大学に勤務する山田桂子さんが、
当時の織りの現況を知るために収集したものなどです。資料としても活躍しました。

その頃、乾きが早く価格も手ごろな、化学繊維の布に人気があったようですが、
この数年で大きく変わり、新富裕層の間で、再び伝統模様や、手織りの良さが好まれているようです。

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(↑画像を、自然光で撮ったものに差し替えました。より実物に近いと思います 20日21時)

写真・左から 

1)海松色(暗い黄緑)に金糸のボーダー シルクサリー・こちらは機械織りです

2)レグホーン(クリーム)色に浮かび上がるような絣×エメラルドグリーン シルクサリー・手織り

3)モーブ(強い青紫) シングルイカット(緯絣) シルクサリー・手織り

4)群青色×ピーコックグリーン パトラ シングルイカット(緯絣) シルクサリー・手織り

5)鴇色(ピンク)のタイダイ 総絞り・シルクサリー・手織り




   パトラは、上位カーストや富裕な商人らの人々が、花嫁衣裳などの晴れ着として、
   着用してきた特定の経緯絣のことを指しています。

   菱形の連続を応用した幾何学模様(写真・4)や、具象表現模様などが特に有名です。
   東南アジア、日本、ヨーロッパでは、遥か異国の情緒と、高度で豊かな文化を伝える
   布地として愛好され、大きな影響も与えたようです。

   ダブルイカット(経緯絣)のパトラは、現地でも3千ドル(US$)は下りませんが、
   シングルイカット(経絣)なら、手ごろに買えることから、新富裕層に人気があるようです。

              『装うインド・インドサリー』展 図録 国立民族学博物館刊  
                  山田桂子さん、図録内寄稿文より一部抜粋





「武相荘」(白州次郎・正子邸)に展示された、白州正子さんのきものコレクションの中に、

パトラ風の布で作った帯があります。パトラでなかったのが残念ですが、ふと、そのことを思い出して、

パトラを引っ張り出してみました。現在、パトラは、ダブルイカットが2枚、シングルイカットが5枚あります。

お問い合わせいただければ画像をお送りします。



−−−これから年末までに、撮っておかなければいけないものが、まだまだたくさん!あります。


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