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"Sappho A New Rendering" (1920) by Henry de Vere Stacpoole / Japanese Translation by cygnus_odile 52. 後悔
LII
REGRET
Those unto whom I have given,
These have my heart most riven.
私が思いを寄せてきた人たち、
この人たちが私の心を千々に引き裂くのだ。
───────────────────────────────── 新訳 サッフォー by Stacpoole : 和 訳 目 次 / 英訳詩 目 次 ───────────────────────────────── I have given の後に "my heart" が省略されていると考えて、 上記のような訳にしました。辞書を見てると下記のような用例が有りましたので。 give (one's) heart to : ・・・に思い寄せる。・・・に恋する 【初稿】 私が施しを与えた人々が、 私の心をもっとも傷つけるのだ。 諸家の英訳を見ると、修正前のほうが正解かもしれません。 【参考】
For thee to whom I do good, thou harmest me the most.
Translated by By Walter Petersen私はあなたの為になることをするのに、あなたは私をもっとも害する。
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なるほど…しかしこれはサッフォーの詩ですから、やはり恋愛事件と結びつけて考えたいところですね。「私が思いを寄せてきた人たち」とは暗にアティスを指すか?
しかしこのようにしてサフォーの断片に親しんでまいりますと、大変勉強になりますね。カーマンの世界よりももっと深みと広がりのある世界に触れることができます。
2009/7/8(水) 午前 4:45 [ eur*k*031* ]
eureka さん、そうですね。単に忘恩の徒を責めているとか、他人に親切にした自分が愚かだったとか言うよりは、愛した恋人(少女)に裏切られた無念とか、若しくは、深く愛した人が若くして亡くなって、こんな思いをするくらいならいっそ愛さなければ良かったとかいうふうな解釈の方が、浪漫的(ろまんてぃっく)ですよね。
さて、カーマンのように長々と(やや饒舌に)創作する気はありませんが、サッフォーの短い断片詩は、ある意味日本の俳句のごとく読み手の想像力と感性を要求するところが面白く、人によってまるっきり解釈が異なるのがあります。それを比較しながら読むのもまた一興なのです。
2009/7/8(水) 午後 11:28 [ cygnus_odile ]
サッフォーの心を傷つけたのは、
手酷い裏切りと言う意味では、エウレカさんご指摘のアティスやアンドロメダ。
婚姻か何かで去ってしまったのは、アナクトリア。彼女への想いは消えずサッフォーさまを苦しめる。
若くして亡くなったのは、ティマス(サッフォーが心を寄せていたかどうかは不明)。
2009/7/8(水) 午後 11:51 [ cygnus_odile ]
サッフォーさんは色んな恋愛をしているんですね。
短い言葉でも、訳し方で色んな意味になるなと感心。。
遅くなりましたが、一周年おめでとうございます^^
2009/7/9(木) 午後 9:22 [ きら ]
そうそう、失念しておりましたが、有名なサッフォーさま周辺の女性では、ムナジディカ(Mnasidica, 愛称ディーカ)という少女もいました。恋愛関係の有無は不明ですが、相当眼をかけられていたのは間違いなしです。そういう人々が身の回りからいなくなったのを嘆いたのかもしれません。
2009/7/10(金) 午前 6:29 [ cygnus_odile ]
詠さん、ご来訪&コメント有難うございます。とある資料(Website)では、サッフォーさまのお相手として、たしか十人程度の名が上げられていたかと。
詩さんのところも先月一周年を迎えられていましたね、今後もよろしく。
2009/7/10(金) 午前 6:35 [ cygnus_odile ]