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2000年5月、バングラデシュから帰国した私は、
熱病にかかったかのように、図書館建設を友人たちに訴えた。
なにからはじめたらいいのかわからず、
まず会社を辞めた。
なぜなら、すべてを自分一人の力でやってみたかったからである。
後先を考えない呆れ果てた行動である。
肩書きもなにもない私は、どこに行っても無力だった。
あたりまえである。
そんな夢のようなことができるわけがないと、
大勢の他人は私を哀れむように見つめた。
ほんの一握りの友人たちが唯一の心の支えだった。
ある著名なオランダの彫刻家から、
とても素晴らしい活動ではあるが、とても辛い事も多い。
最後まで続ける覚悟がなければ、今のうちにやめるべきだ、と。
言葉とは裏腹に彼の目は、私が図書館計画を実行することを望んでいた。
一度かかった夢への熱病を治す薬などない。
私は無我夢中で図書館建設のために走りはじめた。
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