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今、同僚の奥さんの通夜から帰ってきました。
その同僚、本当に家族思いで彼に看取られた奥さんは、さぞかし嫁冥利に
尽きると感じました。
彼は、鬱由来の引き籠りの息子さんを抱え、奥さんと共同戦線を張っていたの
ですが、最中に奥さんが心臓疾患を発症してしまい入院。
しかし彼は、それに屈することなく足繁く病院に通いながら家庭内の一切を
引き受けて、仕事も全うしていました。
これって、本当に凄い事。
と言うのは、我が社はワンストップで生産設備、つまり工場の一切合財の
面倒を見る(見させて頂く)業務形態。
そして彼は、その最前線で知力体力の限りを尽くして顧客の満足を叶える。
しかし職人さんに有りがちな傲慢さや偏屈さは無く、顧客の不安を誠意を持って
技術と働きと説明でもって解消する望み得ない人物。
当然、我が社にも居る職人気取りのコミュニケーション不全の連中と顧客の
間を取り持ってくれるんです、しかも常態的に。
彼の仕事っぷりは誰しもが認めるところ。
ところで、この仕事、特に彼のように最前線で体と機械を「言わせながら」働くのは
並大抵の事じゃありません。
やはり、マニッシュ&マッチョな世界なので、奥さんのサポートは必須なんですね。
なにせ、がっぷり四つで人の怪我や生き死にを関わってる業種なので。
十把一絡げで売られているような俺のようなダメ人間とは全くの別次元。
「果てしなき流れの果てに」(小松左京)で言えば、遥かに高い「階梯」に属する人物。
そんな過酷な仕事内容なのに、彼は「全て」を引き受ける事にしたのです。
並の人間なら、その時点で折れてしまい最悪の結果に辿り着いてしまう筈なのに、
しかし彼は、その全てを背負いました。
嫁さんと家族を守る為に、ありとあらゆる事を引き受けた。
その過酷な業務を全うしながらも、引き籠りの息子の食事に気を遣いメンタルな部分での
ケアも尽くしています。
何という純然たる人間の在り方、いや、十全な在り方と言うべきでしょうか。
彼は5年以上に亘り、彼で在り尽しました。
実際に奥さんに会った事は無いのですが、同僚の彼が奥さんが元気な頃、
休み毎に奥さんとのドライブ、小旅行を休憩時間に面白おかしく楽しそうに
語ってくれた経緯もあって、勝手に親近感を抱いてました。
実に楽しく、その情景を語ってくれ運です。
何事に於いても、楽しく語ってくれる人なんですね。
おそらく、こんな素敵な「漢」はいない。
そして奥さんも病気で苦しんでいたけど、こんな「漢」に看取って貰えるほどの幸福って
実際、無いんじゃなかろうか?
俺が女なら多分ですが、そう思います。
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くらし あれこれ。
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