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http://www.youtube.com/watch?v=pFy5IJ7c1Es
肩をたたかれた哲は、思わず振り向いた。
そこには哲好みの、眠たい目を持つ(しかし眼光は鋭い)英語に憧れをもつ美女・・・http://www.youtube.com/watch?v=K_AW1fG8GM0ではなく、変わらぬ乗客の群れの中、一人不自然に口笛を吹いている汚い男、哲の友人マルちゃんだ。
マルちゃんは、いまどき肩を叩いて相手が振り向いたら知らん振り、という脱力感満載の行動を、この満員電車の中でやったのだ。
かける言葉が見当たらないとは、このことをいうのだ。と、哲は思う。
二人は揃って電車を降りた。降りる際、それまで羊のように静かだった老人たちが、突如猛牛のごとく出口に殺到。そして、エスカレーターに乗ったとたん、また羊の速度になるのだ。
さらに、エスカレーターの降り口に到達すると、デンデン虫なみの速度にスローダウンhttp://www.youtube.com/watch?v=gJenAE4e6EE、ものすごくおっかなびっくり足もとに気をつける。気をつけすぎだ!
はっきりいって、普通に降りたほうがスムーズである。
哲は、老人たちのその余裕のなさが不愉快であり、マルちゃんもまた同じであった。
そしてこのことが二人が唯一意気投合する点であり、一緒にバンドをやることにまで発展したのだ。
しかし、マルちゃんが頑なに怒りをあらわにするのとは違い、哲は内心自分も老後はああなるのかもという、心の広さ・・・チキンハートの持ち主でもある。
今夜はライブである。ライブ前に、腹ごしらえをしようと二人は商店街に入っていくと、再開発の真っただ中。ダサいデザインの金網や、どこにでもあるチェーン店の看板が建ちあがりまくっている。
「イギリスとかだとさあ、100年前くらいの建物を改造して新しい店とかにしてて、
かっこいいんだよね。そういうセンスが、日本人にはないのかね?」
「これが日本型の資本主義だからな。」
という会話をしつつも、大型チェーンのハンバーガー屋に行ってしまう二人。
彼らの中で、日本の将来よりも、今日の財布の中身が勝った瞬間であった。
トレイに敷かれた紙には、今日も偽善満点の広告がのっている。
「みろよ、ただの時給800円で搾取されてる労働者のことをクルーだってよ」
「言い方って、重要だよな」
「おれたちもさあ、はっきり言って音楽的にはだめじゃん?だから、なんか音楽って言葉以外にうまい言い方で、こういうもんですよ的なことはできないもんですかねえ?」
「うーん・・・」
「ぷーん」
「つ〜ん」
「もわ〜ん」
無駄話がひと段落して、時計に目をやる哲、「!!」
目をこすりもう一度みてみるが(二度見)、時間はかわるわけがない!
ライブの入り時間が過ぎている! どうする!?
つづく。
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こんにちは。
冒険科学小説から空想科学小説になったのですね!
はじまりの音楽が物語の世界に誘ってくれて気持ちが高鳴ります♪
2009/5/27(水) 午後 2:54
いやあ、じつは、どっちだったか忘れてしまっただけです(笑)
すみません・・・続きはまた明日書きます!また読んでください!
2009/6/9(火) 午後 11:36 [ stuntroller ]