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今日は終戦記念日。
読書感想文を書きます。 http://www.amazon.co.jp/CRASS-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8-%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC/dp/4309273351 先日本屋で、永ちゃんのインタヴューを立ち読みをして、 やっぱ、スターは言う事が違うニャー、と思い、納得していました。 ふと何気なく棚に目をやると、あの独特のシンボル、 十字架に蛇が絡みついたようなあの模様を発見・・・ 経済的成功が音楽的成功、という思想を真っ向から否定する伝説のバンド、 クラスの伝記本。しかも新刊でした・・・ こんな本が今更出るのか・・・一体誰が買うんだよ?と、思い書店をあとにしたのですが、 何故か拾わなくてはいけない捨て犬を、置き去りにしてきた気がして、購入。 \3500也! 頂き物の図書券で買おうとしたんですが、こんな高い本のときに限って 財布に入れるのを忘れてしまうという、全くもってどうしようもない私。現金で購入。 でも、買ってよかったです。 構成は、クラス誕生前のエピソードに始まり、元メンバーのインタヴューを 織り交ぜていく、ドキュメンタリー映画の様な作りでした。実際映画化して欲しいです。 そして知られていない意外な真実や、今まで自分が抱いていた印象などが ひっくり返るようなことが多数書いてあり、結構びっくりしました! クラスを知らない人たちのためにざっと説明すると、 「1984年までに革命を起こす」「アナーキー&ピース」などの旗印の元、 資本主義社会に異を唱え、「奪われたものを取り返せ」論のもと、廃屋を占拠し共同生活を送り、 完全自給自足の生活を送り、既存の企業や音楽産業から距離を置き、ジャケットや録音、プレスまで全て自分たちの手で行い、不法占拠した会場で演奏するという、 DIY精神あふれる、いわゆるインディーズの元祖。また活動は音楽飲みにとどまらず、 前衛芸術や、政治活動にまで拡がりを見せ、英国政府からも恐れられたペニーリンボー 率いる伝説のパンクバンド。 というのが、いわゆる一般的な?イメージですが、実際は、 ・1984年に活動を停止したのは偶然(これはメンバーによって食い違いあり) ・アナーキーを標榜したのは、右、左翼どちらからも距離を置くため。 ・廃屋を占拠したのではなく、古民家を安い家賃で借りていただけ。 ・共同生活ではなく、いわゆるルームシェア。広い家だったので、ふらりと 訪れて人でも泊めてあげたりしていた。 ・政治的メッセージを歌っていたら、政治運動に巻き込まれ引き返せなくなった。 なんですって! でも、別に失望とかはせずにかえって親近感が湧きました。 自分がパンクをやっていた頃、クラスも好きでしたが、どこか潔癖症というか、 神経質っぽいところが怖くもありました。 でも、それはクラスのイメージではなく、どちらかというと、 クラス後のクラス信者系バンドがクラスに抱いた理想だったんですね。 そして、クラス自身も、セックスピストルズやクラッシュのメッセージ (例えそれが経済戦略であったとしても)に幻想を抱いたのが 活動のきっかけだったんです。 タイ人のスタントマンが、ワイヤーやCGという存在を知らずに、自力で努力した結果、 ワイヤーもCGも使わずにすごい動きができるようになった、みたいな! そして自分はクラスに忘れてはならないのが、やはりヴォーカリストの、 スティーヴイグノラントの存在だと思います。 クラスというのは、ヒッピー系芸術家のペニーリンボーが、商業芸術とは違った 芸術表現を模索する中、初期パンクのムーヴメントに影響されて音楽活動を始めたようなもんですが、ペニーリンボー始め、メンバーのほとんどが当時すでに30代。 パンクというには年を取りすぎて、下手すりゃ説教臭いだけの演奏の下手なバンドで終わったと思いますが、そこに労働者階級出身の10代でバリバリのパンクロッカーだったスティーヴが加わり、歌詞に大量にファックを加えたことにより、化学反応を起こしたと思います。 そう、自分はあの歌声が好きだったんです! ・・・システマティックデスも好きだけど。 とまあ、事実は崇高な革命家集団ではなかったクラスですが、でも、自分は今でも こんな暮らしに憧れます・・・ 安い民家を借りて、庭に畑を作って野菜を育て、自給自足。 肉は家畜を殺す度胸がないから、たまに個人経営の中華料理屋とかで外食。 雨が降ったら家にいて、歌が歌いたければ歌い、絵を描きたければ描き、 酒を飲んで、家賃やささやかな外食のためにライブで小金稼ぎ・・・ まさに天国じゃない?いいなあ〜。 そして、そんな生活がいわゆる物質文明の社会に対する抵抗運動に勝手になっとるわけです。 社長はえらい、学校の先生の言うことは正しい、誰それ先輩がすごい、大学を出たほうがいい、 年金を払ったほうがいい、新発売のお菓子はうまい、エコカーは地球にやさしい、タバコはやめたほうがいい、再開発で住みやすくなります、夏のコーディネートはこれで決まり、真面目に働いていればきっといいことがある、原発はクリーンなエネルギーです・・・ 権威や地位や商品や流行というものはそれを崇め奉る我々がいるからこそ存在する。 我々の支持がなければあっという間に立場が無くなるものである。 経済というものは、元は我々の暮らしをよくするための手段だったが、今では経済を持続させるために我々が存在し、学校で馬鹿になる洗脳をされ、自分で考えることができなくなる。 経済社会に都合のいいように。 ちくしょう!こんな世の中ひっくり返してやるぜ! ・・・ところがどっこい、真の革命とは、団体では成立しないと思います。 なぜなら団体には権力者が必要で、その時点で全員の意見を汲むことは不可能だからです。 個々により考え方が違う我々は、決して一つにはなれないと思います。 もしなるとしたら、どっか絶対無理してる。 だから、無理して合わせるんじゃなくて認め合うということが大切で、認め合うには、相手もそうだが、まず自分自身を知る必要があると思うんですね。 そんな事を教えてくれたのが、クラスやパンクロックでしたね、ええ。 なぜか日本では全然知名度の低いクラス。 タワーレコードやMTVや音楽雑誌に載っている音楽が全てではなく、 もともと音楽とは暮らしの中から生まれでたものであり、 歌いたい時に歌いたいことを歌いたいように歌い、その喜びを友達と 分かち合えればそれでいいんです。 クラスはそんなグループだったんだなと今、改めて思います。 よかったら是非聴いてみてください。タワーレコードにも売ってます! |

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