。o○ 笛の音の聴こえる森 ○o。..

本当の音楽は耳に語りかけず、心に語り掛ける(St. Colombe)

ものがたり

[ リスト | 詳細 ]

クヴァンツ作曲「Fantasier og Capricier af quanz」(リコーダー:花岡和生)のCDから着想した、まるで夢の中のような”ものがたり”の世界です。
生き物や無生物たちが、ひそやかに、語らいを続けます。
記事検索
検索

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]

イメージ 1

今週は土日まるまる出勤だったので、本日月曜日は代休・・・更新、更新。


4月頃の桜の咲く季節に、本屋で見つけた絵本の紹介です。


安房直子 作  ・  南塚直子 絵


「うさぎのくれたバレエシューズ」


小峰書店 (1989)


この絵本は、バレエを5年も習っているけど、なかなかうまく踊れない少女が主人公。

悩んでいたある日、ウサギの靴屋さんからピンクのバレエシューズが届きます。

自分が呼ばれたような気がして、少女は山に向います。

桜の木が生えた丘の上に、うさぎが主人の小さな靴屋さんがありました。

お礼に靴屋のお手伝いとして、バレエシューズを30足つくりました。

バレエシューズを履くと、体が軽くなり女の子は不思議な体験をします。

咲き乱れる薄桃色の花のなかで、うさぎたちが演奏するオーケストラに包まれて、

少女はうさぎのバレエ団と共にとても上手に軽やかに舞います ☆oo。☆o・・..o.。

(以下抜粋)

「うさぎたちといっしょにはしるとき、

じぶんのからだがすきとおって、たしかに風になったとおもいました。

…とびあがるとき、…たしかにちょうになったとおもいました。

そして、くるくるまわるときは、からだじゅうがうすももいろにそまって、

さくらの花びらになったようにおもわれるのでした」

はっと我に返るとウサギたちはいなくなっているのですが、

女の子はもう自由に上手に踊れるのでした。





安房直子さんはこういったファンタジー絵本の名手だそうで、

他にも「きつねの窓」「あめのひのトランペット」など、

読んでいるうちに大人でもファンタジーの世界に引き込まれていく、

素敵な作品を製作しています。

かなり有名な絵本なので、是非皆様も図書館や書店で一度手にしてみてください。

4. 真夜中の美術館

4. 真夜中の美術館


(名画)「笛を吹く青年」:こんばんわ


(彫刻)「ヴィーナス」:。。。。。


「笛を吹く青年」:こんばんわ、そろそろ起きなよ。

もう午前0時だよ。


「ヴィーナス」:ムニャ、ムニャ。。。。


(古い絵画)「老翁」:ほれ、起きんかい!


「ヴィーナス」:はっ!。。。。。

ああ、夜になったのね。

きょうは相変わらずお客が多かったねぇ。

入れ替わり立ち替わり、千人は来たわね。


「老翁」:みな、押し合いへし合い、

落ち着いて見ている者はすくなかったのう。

そのなかでも、今日のお客さんで変わったのがおって。


「ヴィーナス」:ほら、あの、髭のはえて、背の低いおじいさん、

あのなかで、ずっと動かず、、

30分はいたかな、ずっと貴方とニラメッコしていたわよね。

まるで、あっちが銅像みたいに、

じっと動かずみているんだもの。不思議。


「老翁」:30分間もだよ。

しまいには根負けして、笑い出しそうになってのう。


「ヴィーナス」:まあ、とても気に入ってくれたんじゃない。

いいことよ!

私なんて、すごい変な顔して、ジロジロ見てくるヒトばかりだから、

正直イヤになっちゃう。


「老翁」:さて、この部屋とも、あと1週間でおさらばじゃのう。

次はどこへ行くことやら。


「笛を吹く青年」:みな行く先はばらばらなのかな・・・

せっかくだから、これまでのみなさんの生い立ちを教えてくれよ。


「老翁」:ワシは、1835年にうまれて、

100年ほどドレスデンある教会にいたんじゃが。


「ヴィーナス」:すごーい!!


「老翁」:忘れもしない1945年の冬、突然、猛烈な火の玉が降ってきおって、

わしは瓦礫の中に埋まってしまった。

わしの前にそびえ立っていた、優美で偉大なパイプオルガンは、

無残に崩れ落ち、跡形もなくなってしまった・・・

一緒に、そのパイプオルガンを響かせていた、

ドイツの巨匠と歌われた作曲家の楽譜も燃え尽き、

いまではその素晴しい調べは完全に失われてしまった。


「笛を吹く青年」:とても悲しいね。

その楽譜、僕も吹いてみたかったなぁ。


「老翁」:そのあと、兵士に見知らぬ場所につれて行かれてな。

ここに来る前は50年間も薄暗い、

ホコリのたかった部屋で寝ておったから、

もうあの部屋には戻りたくはないんじゃが。


「ヴィーナス」:ええっ、50年も!

わたしは、1925年にモンマルトルの丘で生まれたの。

ここ50年は毎年画商のアトリエをお引っ越ししてたわよ。

年によっては年に3回も。

さすがに落ち着く場所がほしいってかんじ。

笛吹き君はどう?


「笛を吹く青年」:僕はパリのマレ地区でうまれたんだ。

意外と近所だね!

生まれてまだ28年だし、

この前居たところをあわせても、

まだ4回しか引っ越していないよ。

なにせ、最近までは、僕を生んだ画家の家にいたからね。


「老翁」:まだ新米じゃのう!

はじめは肩が凝って大変じゃろ。

もう10年もすれば、昼間なにもせんでも、なんともなくなるぞい。


「笛を吹く青年」:その画家はね、最近お金がないみたいで、

泣きながらぼくを画商の所に運んでいったんだ。

ぼくも離ればなれになりたくなかったけど、

メシが食べられないって言ってたし、しかたないよ。。。

いま、どこで何をしているんだろう。

まだ生きているのかな…


「老翁」:その、キミを生んだ画家は、

どんな顔で、どんな容姿じゃった?


「笛を吹く青年」:ええと、髭がはえて、背の低くて、、、


「ヴィーナス」:???


「老翁」:そのヒトは右のほおにホクロが有ったのではないか?


「笛を吹く青年」:うん。なぜわかるの?


「老翁」:今日、わしを見つめていた老人とそっくりじゃ!

もしかして、、、見つめていたのは私の裏手に居た、

おまえさんなのか!


「ヴィーナス」:もし本当なら、久々に再会できたってことね。

きっと、あなたを手放しても、

いつも気になっていたのでしょう。


「笛を吹く青年」:そうだったんだ。

ぼくは気づかなかった...

でも、はるばるここまで会いに来てくれたんだ。

ありがとう。


「ヴィーナス」:あら、あなた涙を流しているわよ。

あしたも、またたくさんの人が見に来てくれるのよ。

さあ、涙をぬぐって。


「笛を吹く青年」:ありがとう。

ぼくは、またいつか僕を生み出してくれたマレの家にもどりたい。

そして、ずっと笛を吹きつづけるんだ。ずっと・・・

-ENDE-

電柱の上のツバメ親子


ツバメの子:おかあさん。


ツバメの親:なあに。


ツバメの子:おかあさん。


ツバメの親:なあに。何でも言ってごらん。


ツバメの子:ここからヒトを見ていると、いろんなヒトがいるんだね。


ツバメの親:そうね。


ツバメの子:ヒトっていいなあ、毎日違う毛皮だよ。

黒いのとか赤いのとか白いのとか。

きのうは緑もいたよ。

ぼくも、白と黒だけじゃなくて、茶色とか、紫を着てみたい。


ツバメの親:私たちはこれが一番美しいの。

だから、春でも秋でも白と黒。


ツバメの子:それじゃあ、つまらないよ。

ぼくも、白と黒じゃないのを着てみたい。

あ、あとほら、あのヒトはがんばってつま先で立って歩いているよ。

とっても大変そうだけど、転ばないか心配だね。


ツバメの親:そうね。なぜでしょう。

私たちみたいに足が細くて、鋭い鉤爪なら、

木にも止まりやすいし、ものもしっかりつかめるし、

飛びやすいのに。


ツバメの子:うん。

ヒトってなんであんな不便な姿勢でがんばっているんだろう。

頑張りやさんだなあ。

あと、ほら、おかあさん、

あのヒトいつも右と左の耳からツルを垂らしているよ。

あれはなんだろう。

あれはかっこいいから?


ツバメの親:あれは私にも分からないわ。。。

とっても不思議ね。

もっと周りの音が聞こえるように、

あんなツルは外してしまえばいいのに。


ツバメの子:そうそう。あんなの外してしまえ。

僕らの歌もきこえないじゃないか。


ツバメの親:たぶんね、ヒトはああやって音を聴かないようにして、

独りぼっちになろうとしているのよ。


ツバメの子:でもね、おかあさん。

あの耳からツルを垂らしたヒトたち、へんな小屋にいる、

おっきくてうるさい、そして動くととっても速いお化けの箱に入って、

はちきれそうになって詰まっているんだ。

独りぼっちなんかじゃないよ。


ツバメの親:そうね。なにか、別のものなのね。

いつもヒトたちって、あの窮屈そうな箱でどこかにいって、

また戻ってくるものね。

戻ってきたとき、ヒトの顔をみたら、みんなヘトヘト。

自分からあのお化けの箱に入っていくのに、ほんとうに変ね。

私たちみたいに、大きな空をひとっ飛びすれば、

すぐに隣の山の木の実が食べに行けるのに。

ヒトだって、私たちみたいに空も飛べないし、

あのお化けの箱よりは遅いけど、

立派に、トコトコ走れるのに。


ツバメの子:そうだね。ヒトって不思議だよ。

あ、ほらあの人、僕らの下でずっとさっきから独りでしゃべっているよ。

独りぼっちなのに、まるでもう一人いるみたい。


ツバメの親:きっとね、あの人寂しくて、

昔仲の良かったお友達を思い出して、

思いでにひたっているのよ。

ほら、あなただってたまに、

この前の冬に南に飛んでいったマガンの子の名前を呼んでしまうでしょ。


ツバメの子:そうか、そうだったんだ。

おかあさん何でも知っているね!

やっぱりヒトはさみしがりやなんだ。

ぼくも、またあのマガンの子にあいたいな。

- ende -

2. 星

2. 星



青い鳥:今日も夜空がきれいだね。


赤い鳥:そうだね、とくに西の方の、あの赤く輝いてる星が素敵だ。

マルスとかなんとかいったっけ、な。


白い鳥:あの星って、ずっとずっと遠くにあるんでしょう。


赤い鳥:そうだね、いつまで飛んでも、飛んでも、届かない、ずっと遠くにね。


青い鳥:ところで、ぼくはキミらと違って、あの南の空の青い星が素敵だと思うんだ。

ほら、まるで海の色みたいに澄んでいて素敵だろ。

きっと、あの星の上は、青い宝石でいっぱいなんだ。


白い鳥:いやいや、北の星はもっとすばらしいのよ。

あななたち、なんにもわかっちゃいない。

ははははは。

あの星どの星より明るいし、決して動かないの。

あの星はずっと止まっていてくれるから。

きっとあなたたちの好きな星より行きやすいと思うの。


赤い鳥:行きやすいか行きにくいかなんて、そんなの関係ないよ。

どの星だって、いくら飛んでも、飛んでも、届かないんだから。。。


青い鳥:いや、それはウソだ。

あの星なら、きっと春から飛んでいけば、夏にはつくはずさ。

ぼくは毎年春から秋まで、世界中のあちらこちらを飛び回っているんだ。

このぼくが言うんだから、きっと間違いないさ。


白い鳥:あの星に着いたら、何が待っているのかしら。

きっと、おいしい食べ物と、温い風がわたしをまっているはず。


赤い鳥:いやいや、どの星も、住めたものじゃないんだ。

美しいのなんて見掛けだけさ。

きっと恐ろしいことが待っているんだ。

ぼくはここから眺めるだけにして、

あきらめるよ。


白い鳥:あなた、なんか、臆病なのね・・・

新しい家を見つけたくないの?


青い鳥:そうだ、そうだ、臆病者!


赤い鳥:ボクはボク、キミらはキミら。

ボクはずっとここで見守っているよ。


白い鳥:ううう、やっぱり遠いし、私には無理なのかな。

でも、あの白い星の上で幸せに暮らしたいよ。

迷っちゃうな、ドウシヨウ・・・


青い鳥:ボクはね、もう明日にもここを出て、あの青い星に向かうよ。

ボヤボヤなんてしていられないからね。

きみらも、ボヤボヤしていると、置いてきぼりだよ。


赤い鳥:ああ、なんて恐ろしい。

キミはたどり着けないどころか、

一生ここにすら、戻って来れないかもしれないのに。。。


白い鳥:わたし、やっぱり誰とも離ればなれになりたくない。

けど、ここもつまらないし。

だれか、わたしはどうしたらいいのか、教えて頂戴。

ああ、神様、神様・・・


青い鳥:じゃあ、ぼくはもう準備があるから。

みんな元気でね。

ぼくはあの青い星で、毎日宝石を見て過ごすよ!

じゃあね・・・

・・・・・

・・・





赤い鳥:彼は行ってしまったよ。

あれほど残った方がいいって言って繰り返したのに。

きみはどうする気なんだい?


白い鳥:わたしは、、、まだ決められない。。。


赤い鳥:ぼくはもうお腹がすいたから家に帰るよ。

もう、赤い星は十分ここから眺められたからさ。

ここの水はおいしくないけれど、ぼくは、ここが好きだから。

ばいばい。


白い鳥:え、みんないってしまうの?

私だけ取り残されて独りぼっちじゃない。

神様、お願いだから決めて頂戴!


赤い鳥:きみの思った通りにすればいいんだよ。

そうすれば、それが一番幸せなんだから。

ばいばい。


白い鳥:そんなこといったって。。。

みな行ってしまった。

私は、どうすればいいんだろう。

ああ、夜が明けてきた。

もう、あの星たちも消えて、明るい太陽が出てくるのね。

またあした、ここに座って、考えよう。


- Ende -

1. ことりのうた

1. ことりのうた


シジュウカラ:ほら、よく耳を澄まして、聴いてごらん。


メジロ:なになに?


シジュウカラ:ほら、あの、あの音だよ。


メジロ:えっ、よく聞こえないよ。何の音なのか教えておくれよ。

それは素敵な音?楽しい音?それとも悲しい音?


シジュウカラ:え、きみにはこの音が聞こえないのかい?

とても素晴らしいじゃないか。


メジロ:そうなのかい。。。

ボクニハ、何も聞こえないし、何も感じないよ。

不思議だね。

同じ音なのに、キミには素敵に響いて、ボクには何も聞こえないなんてさ。


シジュウカラ:あれ、そうだったんだ。。。

ボクはね、てっきりボクとおんなじように、みんながこの音が「わかる」のだと思っていたよ。


メジロ:きみはすごいね。ボクには分からない、その、すてきな音とやらが「わかる」なんて。

ぼくも感じてみたいよ。

いったい、いったい、どうすればいいんだろう。。。


シジュウカラ:きっとね、とくになんにもしなくていいと思うよ。

そうしたら、きっといつか、耳の奥から、自然とあの音が鳴り響いてくるからさ。

いつものように、朝起きて、仲間を呼んで、えさを巣に運んで、敵を見張って、

夕暮れになったら寝ればいいんだ。

いつもやっていること、簡単だろ!


メジロ:へえ。とくになんにもしなくていいの?

本当は、いっぱい勉強して、汗水たらして練習しないとだめなんだろう。

ぼくには無理だなあ・・・


シジュウカラ:きっと、大丈夫だよ。

じつはね、ボクもキミみたいに、はじめは何も分からなかったんだ。

ある日、起きて、ヤドリギの上でいつもと同じように歌を歌っていたら、

自然に耳の奥から鳴り響いてさ。


メジロ:へぇ、意外なことをいうねぇ。ますます驚いたよ。

キミも、はじめは、わからなかったなんて。いいなあ、ボクもいつか、キミみたいに、

その素晴らしい音をきいてみたいよ。。。


シジュウカラ:いつか、素晴らしい音がきこえるようになるといいね。

ボクもキミがきこえるようになるのを、いつまでも、

まっているよ。


メジロ:ありがとう。

いつになったら、その音がきこえるのかね。


シジュウカラ:ボクは、待っているよ。


メジロ:ボクも、待とう。


シジュウカラ:じゃ、またね。

今度、晴れたら、またこの小川のほとりのブナの木の下で会おう。


メジロ:ここは、いつ来ても居心地が良いからね。


シジュウカラ:うん。


メジロ:さようなら。


シジュウカラ:さようなら。


- Ende -

全2ページ

[1] [2]

[ 次のページ ]


.
rocksteadyman
rocksteadyman
男性 / A型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ブログバナー

Yahoo!からのお知らせ

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事