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 川崎市だったか、かつて美術館計画が持ち上がった。その名も岡本太郎美術館だ。我が国を代表する画家でもあり挙って大賛成かと思いきや、そうでもない。反対運動まで起きてしまった。理由は予算でも場所でもない。「風紀が乱れる」である。元来、金銭欲のない芸術家らしく、その遺志を継いで無償提供ということもあって国内外から引っ張りだこだっただけに、こちら(反対)の面でも大きな注目を集めた。

 その後も、こうした反対運動は日本各地に蔓延してエスカレートするばかりだ。やっとの思いで認可に漕ぎ着ければ、幼稚園はダメ。託児所もダメ。高齢者施設なんてもっとダメ。街中の刑務所や焼却場なら分野によっては心情的に分からないでもないが、幼稚園や託児所はうるさいから、高齢者施設は汚いからが理由では、もうどうしようもない。

 こうした中、とうとう痛ましい事故まで起きてしまった。横断歩道を渡ろうとした目の不自由な方が交通事故に巻き込まれたのだ。これも原因は反対運動にある。なんと、視覚障害者に青信号を知らせるチャイムが、近隣住民からあった「うるさい」の苦情を理由に止められていたという。もう情けないやら呆れるやら。悲劇を通り越して犯罪でしかあるまい。

 子沢山の時代、障害者は○っこだの○○らだのといじめられた。しかし、いじめた方もタダでは済まない。目には目をが待ち受けていた。見つかり次第、誰彼ともなくゲンコツが飛んでくる。こうして思い遣りを身に付けたものが今はそうもいかない。体罰は疎か言葉での注意すらパワハラとかで厳しく言えない。身勝手の蔓延は、こうした事情もあろう。だが、こうした反対運動に加担するのは高齢者、それも圧倒的に単身高齢者であることからして、やはり無縁社会の歪みが招いた国家レベルの病なのではなかろうか。

◇◇◇◇◇◇◇

 《余談》

 金融庁曰く、、「これからは、高齢者も年金を当てにせず、投資を覚えて自らの生活は自らで支えるようにして欲しい」とか・・。

 財源難にあって何とまあ素晴らしい発想ではないか。高齢者の資産を引き出す上でも、これに優る妙案はない。この次は、金融庁お墨付きの「オレオレ投資塾」や、「宝くじの当選番号教えます」なんて有難〜いお話を頂戴できるのだろうか。
 
◇◇◇◇◇◇◇

 《折り紙》

 〈おおバカもの〉

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 「バカ、バカっつう、パワハラ反対!」

 「おら〜、バカじゃなくてカバだども」

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