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また悲惨な事件が起きてしまった。不特定多数を襲うだけに防ぎようがない。しかも被害者は抵抗出来ない弱者(子供)に多い。2016年には相模原の施設で19人が惨殺される事件があったばかりだ。大阪教育大付属池田小で児童8人が犠牲になった無差別殺傷事件以降、どうして弱者を狙う事件ばかりが相次ぐのだろうか。
加害者の年齢も上昇の一途にある。秋葉原の無差別通り魔事件(2008年/奇しくも池田小と同じ6月8日)の犯人は25才だった。それが今、高齢化著しい。40〜50代の犯行が際立っている。今回は少しばかり意味合いが違うとはいえ、こうした事件の蔓延した発端は、あの“構造改革”にもあるのではなかろうか。 (非正規雇用の推移) 小泉劇場では多くの職場が失われた。瀕死の日本経済だけは持ちこたえた反面、犠牲も大きかった。一度の失業でさえ正社員の道は閉ざされてしまう。多くの若者が非正規就労を余儀なくされた。給与は半減以下に。それも安定しない。解雇の不安に苛まれる日々。これでは結婚どころではない。 (世代別単身者の推移) このように単身者は40から50代に急増していることが分かる。高学歴や女性の社会進出で晩婚化する20代とは明らかに違う。生活苦と明日への不安から、したくとも出来ないのだ。 2015年の国勢調査によると、50才まで一度も結婚をしていない割合を示す生涯未婚率は、男性で23.37%、女性で14.06%に達した。 上のグラフをご覧いただきたい。2020年以降の改善を前提にしてさえ、2035年には男性の3割が、女性の2割が生涯の独身を見越している。現実に改善する要素は何もない。ならば、5年で4%の上昇率から、2035年には2人に1人が生涯を独り身で通す時代が到来する。 世間では、中高年・単身・貧困を、甲斐性なしや変人としかみない。社会からみれば自己責任になるのだろう。確かにそうかも知れない。でも、偏見に始まり、排除ありきの社会に責任はないのだろうか。現在、日本人の半数が、こうした状況に置かれつつある。今回の事件とは無関係ながら既に約700万人が似た境遇にある。発達障害といった精神疾患だけで片付けられる問題ではない。「ひとりで死ね」も然り。疎外は更なる憎悪しか生まない。同様な事件が繰り返されないことを願うばかりだ。 |

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