【ROKBOX】三日月みっつ♪

9/9◆かなり忙しいので、ちょっとお休みさせてもらっています。年末まで忙しいのですが、時間が出来たら遊びに行きますね!

☆★手作り小説★☆

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ROKの手作り小説です

ありきたりな題材で書くショート小説なので

読みやすいと思います^^

是非、感想コメントお願いします☆⌒(*^∇゜)v

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【ここまでのあらすじ】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/19333412.html
ようやく長い夜が終わり
時は動き出す・・・

【第一話】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/15223142.html

【前回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/21023491.html



anyone anywhere anytime scream・・・



赤坂は森を倒した後、異変に気がつき探し回っていた若田部に担がれて安井の屋敷に運ばれていった。左手首と足に血止めをした結果、足は以前と同じように動きそうだ。

若田部「そういえば犬飼様が・・・」


犬飼は森に寝ているところを殺されてしまったが、安井と青木は5人の下忍を相手に奮闘した。結局5人とも大滝が倒した。大坂の陣の後に3人ともその功績を称えられて大きく出世した。

大滝「当然の結果だ」

大滝家は江戸時代が終わるまでこの伊賀で武士の名家として続くこととなる。

青木「うむ。当然の結果だ!」

青木家もなぜかこの地で旗本として江戸時代まで続くこととなる。

安井「わしも・・・まだまだいけるか?」

調子に乗った安井は若い娘と浮気したところ、奥さんに逃げられた。しかし、藤堂家の家老として延々と支え続ける名家となった。




藤堂高虎(偽)は弟の高次に支えられながら無事に大坂冬の陣と夏の陣をやり過ごした結果、家康から恩賞を与えられた。さらに徳川家にも大事に扱われて取り潰されることなく、戦乱の世が終わりを告げた後には江戸時代を生き抜く藤堂家を作り上げた。

高虎「税率?・・・5割くらい?」

高次「それでは民の不安が高まります!」

高虎は疾風の速さで高次から逃げまわったそうな。



一平・二郎・三助は日ごろの行いがよくなかったが、功績を認められわずかに昇給した。さらに・・・

一平「おらたちは〜命さえあればいい!」

二郎「んだな・・・欲張って死ぬのはごめんだからな!」

三助「そういえば俺たち十郎様の下に専属で働くことになったらしいぞ!」

一平・二郎「・・・げ!!!

・・・と、恐怖におののきながらも栄転を果たすこととなる。後に嫁を貰い子沢山の幸せな家庭を3人揃って作ることとなったとさ。



あと若田部も十郎の下につくことになったらしい。

若田部「あの剣術を会得せねば!」

などと張り切っていた。結局剣術を会得することはできなかったようだが、その人徳から慕うものが多く、立派に出世をしていった。




その若田部やその他の護衛に連れられて赤坂は大坂へと旅立った。そして大坂の町に着くと、すずに会いに行った。そしてそこで張り詰めた時を次第に緩やかなものと変化させ、ひっそりと暮らしていくのであった。

ちなみに高虎(偽)からは相当の金を貰ったらしく小さな一軒家の中、隠すのにとても苦労したらしい。

税金の取立てが厳しかったときにはそこから金を引き出して、常に平穏な暮らしを保ちつつ、子宝にも恵まれ幸せな日々を笑顔で過ごしたとさ。




そしてもう一人のすずは十郎に会うと、抱きしめて喜びをわかちあった。


「捕まったときはどうしようかと思うたぞ!!」

「ごめんなさい・・・」

「・・・もう二度と離すものか」


佐々十郎もまた大坂の陣の後に大きく出世することとなる。そしてすずが嫁に貰われていく日まで二人で幸せに過ごした。この事件を境に【鬼十郎】と言われ始めるほど恐れられるようになった男の娘に手を出すものもいなかった。そしてそのすずが嫁に行く日・・・

「・・泣いてはいない・・泣いてはいないぞ!!・・・おいお前・・見るな!!!」

すずではなく十郎の目から涙が止まらなかったらしい。嫁に行ったといっても同じ城内なので嫁いだ次の日にすずが十郎邸にいくと、十郎は蒲団にくるまり泣いていたらしい。そのときできた言葉が「鬼の目にも涙」だとかなんとか・・・。



もっと続きを話したいのだが、十郎が恐いのでこの辺で口を閉じ、お開きとさせていただくことにする。



  侍の

        はかなき思いよ

                    永遠に・・・

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【ここまでのあらすじ】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/19333412.html
ついに仲間もほとんどやられた赤坂
そして十郎は・・・??

【第一話】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/15223142.html

【前回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/21023491.html


・・・だれでも・・どこでも・・いつでも・・叫んでいる・・・



赤坂たちが4人になり追い詰められていた頃・・・

ヒュン! どさっ

ビュゥゥン!! どさっ

十郎は轟々と燃え盛る寝屋の脇で風の様に敵の間を縫い進み、次々に敵をなぎ倒していた。すでに下忍5人と上忍1人は斬って伏せられていた。十郎の通る道にその死体が残されている。残りは敵の頭領だけである。

無言で敵の頭領が距離を詰める。十郎の集中力は究極まで高められている。頭領もすずに手を出しそこねたことを悔いているようで、また仲間の忍びがすずを捕らえてくるのを待っているように、十郎との距離を保つため後ろに後退している。逆に十郎ははやらず焦らず、あくまで一定の速度で距離を詰めるために前進する。相手が後退しているからと言って、こちらのペースをあげて自分のペースを乱しては敵の思う壺だ。あくまで自分の空気をまとい、確実に頭領を倒し、敵を殲滅し、高虎を確実に逃がすことだけを考えている。


十郎が一歩近づけば、敵の頭領は一歩遠ざかる。二人の距離は常に5・6mである。それが繰り返されている間、頭領の後ろではいくつもの命が失われていく。そして、ついに頭領は森たちと背中合わせになってしまった。



【現在の状況】

【十郎・赤坂・安井・青木・大滝】
          対
【下忍8人・上忍1人・森・頭領】



赤坂たちの戦闘はこう着していたので、頭領は森に相談を持ちかけ、上忍と下忍を一人ずつ借りた。これで1対3になる。そこに十郎は一歩踏み出す。そして頭領と上忍・下忍も一歩踏み出した。次の瞬間十郎の刃が上忍の首を飛ばした。それに乗じて赤坂も森に向かって駆け出した。十郎の刃が下忍の首を捉えた。森は赤坂の刀を受け止める。そこに下忍が赤坂めがけて斬りつけて来た。それを赤坂は森を弾き飛ばし下忍の胸に左の小太刀を突き刺した。

バサッ

その瞬間、森の刀が赤坂の左手首を切り落とした。そしてさらに赤坂の後ろから下忍が斬りかかってくる。

ブスッ

その下忍を大滝の槍が貫いた。赤坂の後ろは大滝が守る形になった。


【赤坂】対【森】

【十郎】対【頭領】

【安井・青木・大滝】対【下忍5人】


十郎は下忍と上忍を潰した勢いに乗り、頭領へと襲い掛かった。十郎は距離をつめ一歩踏み込む。頭領は防御しようと刀を下げた構えをとった。そこへ十郎の刀が横へ一文字に走りぬく。頭領の刀は頭領の両手に痺れを残して、飛び去っていった。さらにもう一撃放つため十郎は一歩踏み込む。そしてさらに【殺しの一歩】を踏み込んだ。



オォオオオオオ!!!


ズバッ!!!



十郎の刀が、頭領の右肩から股まで一瞬で切り裂いた。


「お・・・鬼め・・・」


それだけ言い残すと頭領は息絶えた。


その時赤坂は森の一撃を足に受け、倒れてしまった。森が赤坂にとどめの一撃を刺そうと突いてくる。

ブス

森の刀はかろうじて体を動かした赤坂の左肩へと突き刺さった。突き刺さった刀を森が引き抜こうと引っ張ると


アァアアアアア!!!


赤坂が吠えながら鬼の形相でその刀を掴み、引っ張られた反動を利用して立ち上がると森に抱きつく形で押し倒した。そしてそのまま森の肩に噛み付き食いちぎった。


ギャァアアア!!


森の悲鳴が上がる。すると赤坂は左の二の腕にくくりつけられた【すずの短刀】を引き抜き、思い切り森の胸へを突き刺した。森はビクンビクンと痙攣すると、絶命した。

【次回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/21165917.html

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【ここまでのあらすじ】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/19333412.html
とらわれてしまったすず
そのすずを救うのは・・・?

【第一話】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/15223142.html

【前回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/21023491.html


・・・だれでも・・どこでも・・いつでも・・叫んでいる・・・



時はさかのぼる。

例の三人は赤坂から預かった手紙を開いていた。


一平「なんだべ・・・」

二郎「十郎様からだ!」


【すず 頼む】


三助「おすず様を頼むと・・・わしらに!?」

一平「急いで探さねばなるめぇ!」

二郎「なにかあったら・・」

三助「ただじゃすまねぇ!


三人は急いですずがいるはずの奥の間へと急いだ。するとなにやら奥の間から叫び声が聞こえてくる。陰に隠れて様子を伺っていると、二人の忍びがすずを連れて出て行くところだった。


一平「しまった!」

二郎「遅かった!」

三助「やばい!殺される!」

一平「・・・十郎様と忍び二人・・・どっちが恐い?」

二郎・三助「十郎様!!!

一平「・・・だな・・・では何かある前に助けねばなるめ!」

二郎「よし・・・後を追おう・・・」


こうして三人は忍びの後を追うことにした。そうしてたどり着いたのが本丸である。


一平「すず様が人質になってしもうた・・・」

二郎「救出せねば!」

三助「いやだなぁ・・・

一平「やるしかなるめぇ!とりあえず忍びを攻撃せねばなるめぇ・・・」

二郎「何か飛び道具があれば・・・弓矢とか・・・

三助「あるよ

一平「おお!でかした!!」

二郎「あとすず様を逆にさらい返せれば・・・一気に近づける道具・・・馬とかあれば・・・

三助「あるよ

一平「おお!本当だ!なぜだ!?」

三助「俺たちについてきたみたいだよ」

二郎「では誰が乗ってすくわねばなるまい・・・誰か乗れる奴いるか?」

三助「のれるよ

一平「おおお!!では俺と二郎で援護するからすず様を救い出してくれ!!」

三助「じゃあいってくるよ」


パカランパカラン


三助が赤坂たちの後ろにいる忍びたちにさっそうと近づいていく。

「何者じゃ!!」

森が叫ぶ。

一平と二郎が矢を放つ。その矢が見事に命中した。馬に。馬が忍びのすぐ直前で飛び上がり、忍び二人を踏みつけてしまった。そして三助が馬を捨て、すずを抱えて一平たちと本丸から逃げていった。

「三馬鹿にやられた・・・」

森が嘆くがもう遅い。逆に十郎の魂に油を注ぎまきをくべる形になった。今やはちきれんばかりに十郎の魂は燃えている。

「使えん奴らだ・・・」

そう言い放ったのは忍びの棟梁であった。前に十郎と刀を合わせた男だ。その男は周りにいた三人の忍び―上忍―と森に指示を与えると自らもついに動き始めた。

構図としては

【赤坂・安井一門7人】対【下忍15人・上忍2人・森】

【十郎】対【下忍5人・上忍1人・棟梁】

という形になった。高虎は逃げようとしているが退路をふさがれ逃げられずにいる。




時がわずかに流れた。こう着状態の口火を切ったのは赤坂だった。赤坂が飛び出すと赤坂めがけて3人の下忍が斬りかかってきた。たまらず赤坂が防御にまわったところに山村と大滝ともう一人の安井の家来・太田が援護しに来た。三人は敵を一人また一人と斬っていく。


ブシュ


ところが山村の胸に敵の刀が突き刺さる。山村はその敵の腕を握り動きを止めたが、また後ろからも刀を突き刺され絶命した。


グサッ


赤坂と大滝は山村の無念に答えるように勢いに乗り、次々に敵を葬っていった。しかし忍びを6人斬ったところで森と上忍がその勢いをとめた。太田が森に斬られていた。




そのころ青木たちは防戦一方となっていた。4人で円陣をくみ、背後を取られないようにしていた。しかし・・


ズドッ


と、五十嵐の腹に上忍の刃が突き刺さった。上忍が目潰しの粉を五十嵐にぶつけ、隙ができたところを斬られたのだ。五十嵐はうめきながらも上忍を蹴り上げ、刀が突き刺さったまま右の忍びの刀を自分の刀で跳ね上げ、すぐ左の忍びの胸を裂き、上忍の胸に刀を突き刺し返した。しかし円陣が崩れ右にいた忍びに背後から斬られてしまった。それでもなおその忍びに掴みかかろうとしたところを胸を一突きされた。最後の力を振り絞り、相手の腕を掴みそのまま倒れこむようにへし折ると・・・息絶えていった。

円陣が崩されるとやむなく青木も安井も小川も敵に飛び込まざるを得なかった。すでに防戦の最中に小川の左手首は斬られなくなっていた。小川もまた五十嵐と同じように敵へと突っ込んだ。二人の忍びに切りかかられたが、左の敵の刀は残った左腕で受け、もう一方の敵の刀は自分の刀で受け止め思い切り蹴り飛ばした。そして左の忍びの喉を右腕だけでかき切った。しかし、すぐさま後ろから首を斬られてしまった。

青木と安井は敵の包囲を振り切り、赤坂・大滝に合流した。


現在の状況
【赤坂・安井・青木・大滝】対【下忍8人・上忍1人・森】

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【ここまでのあらすじ】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/19333412.html
ついに手を組んだ十郎と赤坂
炎と敵に包囲される狭き場所からの脱出を図る!

【第一話】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/15223142.html

【前回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/21023491.html


・・・だれでも・・どこでも・・いつでも・・叫んでいる・・・




安井一門がようやく到着し、人数的には20対50とわずかに盛り返した。赤坂を囲んでいた5人が素早く棟梁のほうへと戻る。そこで安井が口を開いた。


「なぜ裏切ったのじゃ!!森!!!」

お庭番・侍大将の森利親(もり・まさちか)が裏切り者であった。

「どちらが裏切り者じゃ! 太閤様の恩恵を受けておりながら豊臣家に刀を向けるとはなんたること!!・・・恥を知れ!!」

「豊臣家では天下泰平はまかり通らん!! それがわからぬか!!」

「屁理屈抜かすな!! わしは家康が豊臣家のためとおっしゃっておったから関ヶ原でも存分に戦った! しかしそれは嘘であった! であるから高虎を打ち・・豊臣家再興を計る!!」


会話が行われているうちに、安井一門も敵の忍びたちも左右に展開していた。数に勝る忍びたちはじわじわ円を大きくして取り囲もうとしている。

(ざっと・・・40・・・10はまだ寝屋を取り囲んでいるのか・・・)

そう見た赤坂はまんじゅうのようなものを燃え盛る高虎の寝屋に放り投げた。すると

パン!!パンパンパン!!!

と大きな音を立ててはじけた。その音を合図にするように、安井一門が一斉に切りかかった。ずんぐりむっくりな小川も、細身で長刀を使う山村も、力自慢の五十嵐も、十郎と赤坂の次に強い槍の使い手・大滝も、嫌味な青木も・・・そして赤坂も飛び掛った。

あっと言う間に敵の輪が崩れ混戦状態になる。怒号・血・断末魔の叫びが入り乱れている。しかしその中でもやはり赤坂が際立っている。一箇所にとどまらず相手に囲まれないように動き回り敵の攻撃をかわしながら一人ずつ倒している。


「ぐぁあああ!!」


敵もやられているが、安井一門もやられている。しかし青木一派は頼りになる。口で言うだけあり敵をなぎ倒している。

小川・五十嵐の師弟コンビは背を向けあい襲ってくる敵に対し刀で防御しながら足で蹴り上げるなど堅い守りのパワフルな戦い方をしている。

山村・大滝は武器のリーチを生かし敵を寄せ付けもしない。山村は敵の腕をばっさりと切り落とし、大滝は長槍で敵の胸を一突きして敵を圧倒している。

そして青木は・・・

ブスッ!

敵に押し倒されて馬乗りにされ、肩を一突きされてしまった。さらに敵がまた追撃してくる。

ブスッ!!・・ブシュ!!

そこに安井がやってきて胸を串刺しにした。

「立てぃ!!」

と言うと安井は青木を起こし、素早く構えなおしまた敵のほうへと突っ込んでいった。





時はわずかにしかたっていないが、弱者は死に強者が残っている。こちらは残り8人・・・相手はまだ今戦っている相手だけでも20人以上いる。

地面に血が降り注ぎどんどん赤茶色くなっていく。


「はぁ・・・はぁ・・・」

戦いがこう着した。忍びが統制を取り戻し、また包囲してくるつもりらしい。そこに・・


「ぐぁ!!!」

「ぬぁああ!!」

という命を落としたものの断末魔の叫びが飛び込んできた。


「おるぁあああ!!!」


高虎の鎧を着た十郎がついに炎の中から飛び出してきた!

ブァアアア! ブァアアア!!

と刀が満月の様な軌跡を描きながらうなるごとに敵を切り刻んでいく。寝屋を取り囲んでいた7人が十郎を囲もうとするが・・・囲む間もなく十郎に切り刻まれていく。4人があっと言う間に斬られ力尽きたが、3人が十郎をとり囲んだ。


ザン!


そこに炎の中から高虎が出てきて、3人の中の1人に斬りつけた。

ブァアアア!! ブァアアア!!!

それにより残りの二人に隙ができ、十郎の刀がうなりをあげた。7人の死体が十郎の周りに転がっているのは圧巻であった。


「皆のもの!!高虎を仕留めろ!!!」


忍びの頭領の呼びかけで、赤坂たちを取り囲んでいた忍びたちが一斉に引き上げ始めた。しかしそれを赤坂が見逃すはずがない。素早く追撃し、後ろの奴から順に3人仕留めていった。

それを見た忍びたちは約半分赤坂たちの足止めをするため赤坂たちのほうへと向き直った。しかし・・・


「立場逆転じゃな」


と高虎が言った。その通り、赤坂たちが約25人の忍びたちを取り囲むような形になった。

伊賀・津城の最大戦力

  佐々十郎

の戦線復帰で流れが一変した。


そこに先ほど赤坂を探しに行っていたと思われる忍びが2人戻ってきた。

 「でかした!」

その忍びの腕にはすずがとらえられていた。

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【ここまでのあらすじ】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/19333412.html
ついに手を組んだ十郎と赤坂
炎と敵に包囲される狭き場所からの脱出を図る!

【第一話】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/15223142.html

【前回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/20676754.html


・・・だれでも・・どこでも・・いつでも・・叫んでいる・・・




十郎は右腕の傷口の止血し、赤坂も意識が大分回復していた。赤坂は木の床にいくつも飾られている高虎の脇差(わきざし・短い刀)を借り簡単な見取り図を書き、顔を見上げ指をさした。どうも指を刺すところが今いる高虎の寝屋らしい。伝わったのを確認するとまた脇差をとりだし、3箇所に×印をつけた。

「ここは今いる場所だな。そしてここは玄関。もう一つは・・・なんだ?」

高虎が聞くと赤坂は天井を指差した。

「なるほど・・・してどうする・・・?」

という具合に作戦を伝えるうちに煙が充満してきた。しかし3人とも落ち着いて火の位置を確認しながら作戦を話し合っている。



話し合ってから間もなく赤坂の作戦が2人に理解されたらしく、赤坂が動き、天井裏へと静かに上がっていった。すでに寝屋の周りは火が燃え盛りはじめようとしている。

すると赤坂は勢いをつけてその火の上を飛び越え外へと飛び出した。そして着地後素早く走り出す。


ヒュン!ヒュン!!


赤坂の後を追って弓矢が追ってくる。赤坂は素早くかわしつつすぐ横の十郎の家へと入っていった。十郎の家の壁に弓矢がいくつも刺さる音がする。それを無視して赤坂はそのまま十郎に聞いた裏口へと走り、堀のほうへと走り去っていった。

赤坂は走りながら考えていた。


(わずかにだが見えた人数は・・ぱっと見ただけでも相当数の敵が高虎の寝屋を囲んでいた。少なくとも・・・片面で25・・・見えない部分もあわせると50人といったところか・・・急がねば・・・)


赤坂は後ろも見ずに走った。数人追いかけてくるものがいるが赤坂の速さを超えるものはいないようで、足音がドンドン遠くなっていった。途中、先ほどの火事の現場を見た。建物を崩していた者たちの20から30くらいの死体が転がっていた。若田部がその中にいないように祈りながら、本丸を出て西の丸へ抜け・・・そして赤坂は目的の場所へとたどり着いた。安井邸だ。

家の周りの壁をよじ登り、庭を横切り、かつての上司である安井の寝室へと入っていき、急いでゆすって起こした。


「なんじゃ・・・火事がまだ消えんのか? あの件は我らにかかわるなと言われたので寝ていたのじゃ・・怠けていたわけでは・・・」

赤坂の必死の表情から安井もなにか感じたらしく、焦って弁解いる。赤坂は高虎の脇差を安井に見せ、床に字を書き始めた。

「・・・殿の脇差ではないか!!・・なんじゃなんじゃ・・がりがりと床が傷つく・・・」

ぶつぶついいながらも安井は素早く立ち上がり赤坂が書いている間に身支度を軽く整えた。赤坂が書き終え安井に敵のことを伝えた。

「ふむ・・・なんと!・・・いかん!誰か!!!おらんか!!! 」

そういい終わらないうちに赤坂は安井邸を後にした。赤坂が次に向かったのは「便所」である。そこにあるものが隠されており、さらに必ず3人組がいることを知っていた。


「なんじゃ!怠けておったわけではなか!!」

一平・二郎・三助の三馬鹿トリオだ。

一平「俺は・・・ちょっと尿意をもよおしただけだ!」

二郎「俺は・・・ちょっと腹を下しただけだ!」

三助「俺は・・・風に飛ばされたんだ!」

ドカッ


三助が一平と二郎に殴られた。赤坂はそんなことに構う間もなく、便所の床を抜き自分の所有物を取り出し懐に入れると、また三人には手紙を渡し風の様に去っていった。

そしていよいよ赤坂はまた本丸へ・・・高虎の元へと戻るために西の丸へと向かった。すると西の丸の門で、先ほど追って来たのであろうものが三人だけ残っていた。他の奴らは探しているらしい。


「怪しい奴!切りかかれ!!」


三人とも赤坂のほうへと襲い掛かってくる。赤坂はいつものように小太刀を逆手でもちながら、その三人へと臆さず向かっていった。最初の一人とかち合う直前で、他の二人がなるべく攻撃しにくいであろうポジションに移動しつつ・・・

スパッ!!

と相手の首を攻撃する間も与えずに一人目を切り伏せ・・・

ドカッ!

と走った勢いをこめ、その首を切った敵を後ろの二人めがけて蹴り飛ばした。すると右の敵に体が命中して倒れた。そして左の敵は首切れの持っていた刀が体をかすめひるんでいる。そこに赤坂が素早く下からなぎ払うように切り込むと相手も侍だけあって防がれたが、もう片方の手で首めがけて真横に切り裂くと見事に喉仏を切り裂いた。

倒れているものは倒れた拍子に頭を打ったらしく脳震盪を起こしているようだ。赤坂は素早く一人目の死体の上から二人目の体の中心を貫き、三人とも息絶えたのを確認すると西の丸の門を超えまた素早く走っていった。




西の丸を超え、本丸へとたどり着いた。燃え盛る寝屋も見える。


「先ほどのねずみは?」

「ただいま捜索中でございます!」

その声は聞いたことがあった。赤坂は一瞬目を疑ったが、物陰に隠れながら時を待った。

「よく燃えておる・・・中にいるのは二人なのだろうな?」

「はっ!・・・間違いなく二人!・・・藤堂高虎と佐々十郎でございます!」

「では先ほど出てきたのは・・?」

「おそらく他の国の忍びでございましょう!いずれにせよ高虎が息絶えておれば問題ないかと!!」


そのとき建物が一部崩れた。東側だ。赤坂は時が来るのを待っていたが、建物の状態を見る限りこれ以上待てなかった。

ザッ!

「・・・ん?何者じゃ?」

「あのものは・・・赤坂・・・敵でございます!」

「消せ!」


忍びの頭領らしき男が命ずると、5人の忍びが赤坂のまわりを囲もうと弧を描くようによってくる。だいたい半月程度の弧になったところで敵が一斉に刀を振りかぶって迫ってきた。それを赤坂は素早く後ろに回避したが、それを追って敵がさらに迫ってくる。

・・・と思ったら5人とも足が止まった。赤坂は立ち止まって後ろを見ると、よく見た顔が約20人走ってきた。



「安井一門参上じゃ!!」


待ちに待った反撃の時が来た。

【次回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/21073599.html


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