【ROKBOX】三日月みっつ♪

9/9◆かなり忙しいので、ちょっとお休みさせてもらっています。年末まで忙しいのですが、時間が出来たら遊びに行きますね!

☆★手作り小説★☆

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ROKの手作り小説です

ありきたりな題材で書くショート小説なので

読みやすいと思います^^

是非、感想コメントお願いします☆⌒(*^∇゜)v

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【ここまでのあらすじ】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/19333412.html
赤坂と十郎の決戦
追い詰められた赤坂が火事に感づいた!

【第一話】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/15223142.html

【前回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/20676754.html


・・・だれでも・・どこでも・・いつでも・・叫んでいる・・・



感づいた十郎はすぐに赤坂に問うた。

「お前の仲間か?」

十郎の中で・・おそらくそうではないはず・・という予測が十郎にはあったため静かに問うた。―赤坂は単独犯―これは最近この城に出入りしている人間を調査することで、ある程度予測がついていたのだ。そして予測どおり赤さかは首を横に振っている。

「どうした?」

高虎が相変わらず身の守りを固めながら異変に築いたように冷や汗を顔に浮かべながら不安な形相で聞いてきた。


「・・・どうやら火の海・・・そして敵に囲まれているようで・・・」

「で・・・赤坂の仲間ではないな?・・ということは、先日襲ってきた輩か。」

「その様です」

「では・・赤坂にも手伝ってもらわねばなるまい」

「!?」


赤坂は先ほど同様横たわったまま顔をしかめ、逆に十郎は興味をそそられる顔をした。


『わしが死んだからといって・・・時の流れが変わることもあるまい』と言ったことを覚えておるか?なぜか!? なぜならば高虎様はすでに死んでいるのじゃ

「すなわちわしは高虎様の影なのじゃ・・であるから影であるわしを殺したければ城の外に出て殺したといえばお前の計画は全て終わる。わかるか?小僧!?


赤坂の表情が先ほどと変わらない辺りを見ると、どうやらわかっていないらしい。


「わし一人死んだところで・・・いや・・・すでに家康が死んだとしても・・・徳川の天下は動かん!!・・・なにより家康ですらすでに影なのじゃ!!動乱の時を過ごした体で60も70も生きるわけなかろう!!

「故・高虎様も・・・そして家康公も・・・ご自分が出世したときのことを考えられていた。そのとき、かの武田信玄が没し、武田家が信長公によって朽ち滅びゆく様を目の当たりにした。そしてそれでは駄目だと気がついた!!

「たった一人いなくなっただけで・・・優秀な子が生まれなかっただけで没するなど納得できようか!?」

「そこで兵士を育成するかのように影の育成を始めた。自分が没しても影だけは地に生きながらえるように・・・」

「・・・であるからわしを殺しても無駄なのじゃ。他にも何人もの影がいる・・・影が集まれば人にも見えるものじゃ・・・」

「だから頼む・・・無駄な殺生はやめて、わしを助けよ!!そうすれば豊臣滅亡の暁に、お前が一生稼ぐことのできぬほどの褒美を取らそうではないか!!!

文句はあるまい!!!


それを聞いていた赤坂は素早く両手を床につけ、頭を深々と下げた。

どうやら高虎の言っている事が赤坂は飲みこめたらしい。・・要するに、目の前の高虎を殺してもすぐに影が跡を継ぐことで殺したことは天下に知れるはずがない。であるから必ずしも自分の手柄になるわけではない。
逆に高虎を助ければ、より多くの手柄を獲る事ができ、さらに十郎が味方につくことにより、こちらのほうがここから生きて出られる可能性が増えるということである。(というか、味方につかなければほぼ間違いなく殺されるであろうが)


「おもてをあげよ・・・愚図愚図していると火に飲み込まれてしまう。赤坂よ。お主はさきほどの火事といい、火を使うことに長けている。違うか?」

赤坂は顔を縦に振った。

「では、お主に従えばここから無事に出ることは可能か?」

またしても赤坂は顔を縦に振ったのを見て、高虎と十郎の顔に安堵の色が浮かんだ。

「であるならば、お主に任せる以外なかろう・・頼んだぞ!



  そういうと十郎が赤坂の小太刀を拾ってきて

       二本とも赤坂に手渡した

         赤坂による脱出作戦

    そして外にいるであろう謎の敵との戦い

           最終決戦が

              今

            はじまる

【次回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/21023491.html

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【ここまでのあらすじ】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/19333412.html
赤坂がついに動き出し・・・
二人の戦いの火蓋が切って落とされた。

【第一話】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/15223142.html

【前回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/20280654.html


・・・だれでも・・どこでも・・いつでも・・叫んでいる・・・



赤坂は耐えられなかった。十郎とのにらみ合いのあいだ、十郎の放つ殺気・・そして死の恐怖に耐えながら必死に策を練っていた。どう転んでも真っ向勝負になる・・・そしてこのレベルの相手に達すると最早、1対1では策を擁して勝てるというものではほとんどなく、いかに臨機応変に対応していくかが勝利の鍵であることを知っていた。つまり、基本に忠実に「隙をつく」それ以外にない。隙をつくるためには「相手の攻撃をかわす」・・・それのみである。

先ほども言ったが、赤坂は殺気と恐怖に戦いながら十郎が攻めてくるのを待った。しかし、十郎には攻める理由がない。高虎は後ろで守られている。要は高虎にさえ近づかせなければいい。時間を稼げば必ず味方があらわれ、そして十郎に圧倒的に有利な展開になる。だから攻める必要はない。赤坂同様、相手の攻撃をかわし隙を作った後、必殺の一刀を相手の体にくれてやればよい。

逆に赤坂は時間がない。この機を逃したら入り口がたった一つの建物のために囚われたようなものになるのだ。つまり命を落とすのは確実である。逆に即座に二人を殺せばほぼ確実に生きながらえる。赤坂としてうまく城から脱出すればよい。

・・・だからこそ赤坂は背後の扉から襲ってくる死の恐怖に負ける形で十郎に飛び掛るしかなかった。


約5m離れていた距離があっと言う間に縮まっていく。


十郎はいつでも防御体制に入れる「八相の構え」のまま前に半歩近づくことで赤坂の間合いに対しずらしを入れた。こうすることで相手がベストの一撃を入れることを防ぐ技だ。それに赤坂は気がついたがそのまま左で突きを入れざるを得なかった。十郎はその弱まった一撃をなんなくいなし、よろけさせた後、自らも不完全な体勢ながら、赤坂のがら空きになった左胴に向かって一撃を入れた。

その瞬間バランスを崩したかに見えた赤坂の上半身がくるりと回り、逆に全体重をかけた右の小太刀が飛んで来るように十郎に迫ってきて十郎の鼻先をかすめると赤坂の左胴に入るべき一撃がはじき返された。それと同時にすぐさま左の小太刀が飛んできた。


ブシュ!!


そして小太刀は十郎の右肩にのめりこんだ。鮮血が部屋に飛び散り、数m後ろの高虎の顔にもかかった。それでも高虎は食い入るように二人の戦いに見入っている。


(赤坂は隙が生じたのを利用してその「隙」めがけて迫ってくるであろう十郎の一撃を先読みすることに−まさに偶然の産物だが−成功した。そしてうまくそれを右ではじき返した後、十郎に「隙」が生じた。だからこそ左の小太刀を入れることに成功した。しかし・・・

(片手では肉は切れても骨は断てん。つまり首に入れなければ命に届かんのだ。だから当然赤坂は十郎の首に向かって小太刀を放ってくる。そこで・・・)

(十郎は切られると覚悟した瞬間自ら右足を一歩出し、赤坂のほうへ近づいた。まるで右肩を切られに行くかのように・・・


そして今、十郎の右肩に小太刀が刺さっている。そして自らの刀は自らの左下で自由を得ている。体勢は悪くない。十郎はその体勢から赤坂の体を真っ二つにしようとした。痛みに顔をゆがめながらも、足を踏みしめ腰をひねり渾身の力・・・今出しうるありったけの力で左下から右上へと自らの刀を振り抜いた。


ギィィィイイイン!!!

バリバリバリ!!!


敵の攻撃を察した赤坂はとっさに左腕を小太刀から離し、右の小太刀に両手を添え十郎の放つ一撃をガードした。その勢いで体ごと吹き飛ばされ障子を突き破った。

十郎は右肩にある小太刀を傷がなるべく開かぬように冷静に引き抜くと、後ろのほうへと投げ捨てた。

その間に赤坂は体勢を整え高虎を殺すべく、素早く高虎のいる南の部屋へと移った。しかし高虎はすでに西の部屋へと移動しており、逆に南の部屋には十郎が鬼の形相で待ち構えていた。その十郎が痛みにこらえながら振りかぶり赤坂へと打ち下ろすように一撃を入れた。


ギン!!!


赤坂は十郎の刀をしっかりと受け止めた。十郎の利き腕である右腕は負傷しているので威力が半減していると踏んだのだ。そして予想通りすでに赤坂でも止められるほどになっていた。もう先ほど吹き飛ばされたような力は十郎に残されていない。むしろ赤坂のほうが力はあるかもしれない。そのままつばぜり合いになった。


ギン! ギギギギ・・・


と刀同士がこすれあう音が寝屋に響く。そんな中、刹那の瞬間十郎は隙を見出した。素早く刀を横にいなすと赤坂の腹を思い切り蹴り飛ばし、吹き飛ばされた赤坂は壁に激突し、気絶しそうになった・・・。




・・・十郎がスローモーションで迫ってくる・・・




・・・昔のことが走馬灯の様に思い出される・・・





すずさん




豆腐屋のすずの親父さん




すずさん




住職




すずさん・・・すず・・・





死を覚悟した次の瞬間、全感覚が戻ってきた。目を思い切り見開き思わず十郎に対し手で制した。何か違う異変に気がついた十郎は刀を振りかぶったまま ―まるで死刑執行人のような状態で― 痛みで出てくる冷や汗を袖で拭きながら眉をひそめ赤坂に問いかけた。


「どうした・・・最後に言い残すことがあるのか・・・もししゃべれるなら聞き遂げたいが・・・」


するとどうもそういうことではないらしく、赤坂がやっとの思いで倒れこみ体をどかすと壁にへこんでわずかに穴があいていた。


「・・・???」


その穴から煙が入り込んできた。


まさに外は火の海へと化していた。

【つづき】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/20867801.html

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【ここまでのあらすじ】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/19333412.html
舞台は11月の伊賀・・・
大阪冬の陣を前にこの物語はクライマックスへと・・・!

【第一話】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/15223142.html

【前回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/20147866.html


・・・だれでも・・どこでも・・いつでも・・叫んでいる・・・



11月1日(*訂正しました)・・・城主・藤堂高虎の寝屋の横にある小さな小屋の中で蒲団にくるまり十郎は考え込んでいた。


(・・さて・・時は満ちた・・・赤坂はどう動くのか・・・)

(そしてこの間の忍び・・・内のものの手先だということは間違いない・・)
(おそらく何者かが大坂の真田と手を組んでおる・・)
(高次・・・犬飼・・・森・・・このあたりだろう・・・)

(なにより・・・殿・・そして高次殿がなにを考えているのかわからない・・・)
(これらの事柄が読めぬわけではあるまいに・・・)

(なにはともあれ・・・すずのためにも俺は殿を死なせるわけにはいかん・・・)
(なんとしても守りきり、すずを幸せにすると決めたのだ・・・!!)


隣に眠る娘・すずの寝顔をなで高虎の寝屋のほうへと歩いていった。


・・時がどれくらいたっただろうか。月は見えない。新月のようだ。すずはすでに女中に預け、急ぎ避難させた。


「よろしく頼む」


それだけ女中に言うと自分は素振りをし、精神と肉体を集中させはじめた。


(来るとしたら今日しかあるまい・・・!!)




忍びの時、牛の刻(深夜2時)がやってきた。十郎はその半時くらい前から寝屋で高虎の蒲団をどけ素振りをしている。もちろん高虎は寝屋の地下室にいる。この守りの中、赤坂がどうやって侵入するのか理性では疑いながらも本能から直感が発せられる。

そしてその直感は当たる。

しばらくすると悲鳴があがりはじめた。番兵の宿舎から火が上がったのだ。皆で消火活動に向かう・・・もちろん寝屋の番兵たちも・・・。火事を見た森から指示が飛ぶ。


「まわりの建物を崩せ!!残ったものは水をもってこい!!!」


もちろん寝屋の兵も十郎を除いて借り出された。


(十郎殿がいれば安全だろう)


という意識―油断―が前の事件で生まれていたのかもしれない。


そして影は動き出す。


消火のための水をとりにいく振りをして素早く物影へと身を隠し、悟られていないことを確認すると素早く城主の眠る寝屋のほうへと走った。そして素早く寝屋の戸を開けて侵入後閉めた。そしてゆっくりと高虎のいるべき戸を開け・・・


「やはりおぬしの仕業か・・・」


ついに十郎と赤坂の対峙のときがきてしまった。


「いつかはこうなると思っていた・・・今がそのときか・・・ん???」


急に十郎の後ろにある蒲団の下の畳が動き出した。


「いやいや・・・わしにも見物させてくれぃ!!」


なんと高虎がノソノソと出てきた。


「この乱世において・・これが最後の名勝負かもわからんな!!」


十郎は多少動揺したが、赤坂はもっと動揺している。十郎がいたことはわかっていた。しかし高虎がいないことにまず驚き、さらに地下室から這い出てきたことに驚いた。


「・・・何をお考えじゃ!!」

「よい・・おぬしが勝てばいいこと・・・わしは蒲団に包まって遠くから見物させてもらうとしよう。」

高虎は物陰に隠れながら続ける。

「昔は名勝負というものが多数あった・・・しかし今は火縄のついた筒からでてくる小さなクズで生死を決めてしまう・・・なんとも切ない世の中じゃ。 ・・であるから!!死ぬ前にもう一度だけ!冥土の土産に見ておきたかった!!それに・・」

背中をかきながら高虎は続ける。

「わしが死んだからといって・・・時の流れが変わることもあるまいて。なぜかわかるか影よ!!!


赤坂は黙っている。


「まぁ・・・まずは戦えぃ!!話はその後じゃ!!!」


そう言うと高虎は目の前にある畳の影でさらに掛け布団を頭にかぶり、二つの装備を持ったまま障子をあけ、入り口から遠い南の部屋へと移り、敷布団の上で観戦を始めた。

その間、十郎と赤坂は構えを崩さずにらみ合っている。


「まだ若かろう・・・15・6だったな・・・」


赤坂は小太刀を両手とも逆手で構え、右足を若干後ろに下げ体を斜めにずらし、左の剣先を十郎のほうへ、右の小太刀は頭の上で振りかぶった状態で止めた。攻撃重視の火の構えと臨機応変に対応できる水の構えの複合だ。


「やむをえんな・・・」


赤坂の構えに対し十郎は刀をいつものように円を描くように振り体をほぐすと刀を立て右肩のほうへ担ぐように振りかぶり、八相の構えをとった。相手の出方を見、隙を見て一撃を入れる構えだ。

それから互いの中で数時間もにらみ合ったかのような精神的攻防が続く。



・・・最初に動いたのは赤坂だった。



「あぁあああ!!!」


声無き侍の叫びが木霊した。

【つづき】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/20676754.html

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【ここまでのあらすじ】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/19333412.html
十郎は街角で不審な動きをする赤坂を見つける・・
赤坂はいったい何をしているのか調べるため追跡する十郎であった・・

【第一話】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/15223142.html

【前回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/20069608.html


・・・だれでも・・どこでも・・いつでも・・叫んでいる・・・



噂にだがあの時戦った男 ―赤坂なにがし― が、出世し高虎を守る部隊の下っ端に加わったことを聞いていた。そして十郎は赤坂に疑いをかけていた。おそらく数少ない歴戦の勇士であり、コミュニケーション能力の高い大名・藤堂高虎自身も気がついているだろう。


(さてその赤坂がどうしたものか・・・)


ひたひたと十郎は用心して人ごみの後方から十分距離をとって赤坂を監視していた。するとどうも怪しい。まわりにかなりの用心をしながら目的地へと進んでいるようだ。


(あれでは怪しんでくれといっているようなもの・・・その程度か・・・)


十郎がその無様さに落胆し見切りをつけ追跡をやめようかとしていたところ、十郎が店の中へと入った。


(・・・呉服屋・・・?)

尾張(愛知)でも有名な呉服問屋に入っていった。


(・・・?)


なかなか出てこない。すでに半刻(15分)たっている。結局出てきたのは半時(1時間)くらいたったころだった。手には何か持っている。


(・・・??)


こんなに長時間何かをしていたことを受け、やはり怪しいと思い直し十郎は後を付けた。すると今度は雑貨屋に入っていった。そしてまた半時してでてくる。尾張の町は明るく、日が落ちてからも色町を中心に活気にあふれている。赤坂は月の昇り具合を見て、急に駆け出した。


(!!)


それを見て十郎も必死に追う。するとどうも馬がとまっているところへとたどり着いた。するとそこにいたものに急ぎ持っていた物全て渡したと思ったら、素早く宿舎のほうへと駆け出した。荷物を受け取ったものはそのまま家の中へと入っていった。そして受取人はそのまま寝てしまったようだ。


(・・・!)


十郎ははっと気がつき、急ぎすずの元へと戻った。



しばらくすると、すずの姿が見える。どうも機嫌が悪いようだ。


「こら!!!」


十郎は一言お守りをしてもらった者に例を言うとすぐさま追い払い、すずの話に耳を傾けた。


「すまんすまん・・・つい・・・な?」

「こんな時間までどこ行ってたの!?女!?

「ど・・どこでそんな言葉を・・・」

「どうなの!?」

「いや!断じてそんなことは!!」

「じゃあ何やってたの!? 正直に言いなさい!!?

「赤坂を追跡して・・・呉服屋や雑貨屋に行ってたんだ・・・それぞれの店に半時も」

「ふーん・・それで?」

「それで・・・赤坂はどうもその荷物を届けるらしく、馬乗りの飛脚のところへと届けたようだった・・・」

「ふーん・・・なるほどね!!赤坂さんの顔、赤かったんじゃない?」

「ああ・・・よくわかるな」

「それに人目を忍んでたでしょ?」

「おお・・・その通りだ」

「やっぱり・・・赤坂さんは誰か様と違って甲斐性があるみたいだね!!」

「・・・ん?どういうことだ??」

「知らない!!今日のごはんは抜き!!!」

(がーん)


十郎はすずを寝かせた後、宿屋の親父に頼み込みおむすびをもらう羽目になった。


・・ちなみに赤坂の買った、織物や簪(かんざし)は大坂の豆腐屋へ届けられたそうな。




その事件以来、十郎はよりいっそう赤坂のマークを厳しくした。
(どうやら赤坂が何をしたのかわからなかったらしい)


駿河への旅は順調に終わり、舞台は11月の伊賀へとうつり・・


いよいよクライマックスへと向かう・・・。

【つづき】

http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/20280654.html

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【ここまでのあらすじ】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/19333412.html
・・・忍びの暗殺部隊による強襲を受け、次々に番兵が殺されていったが
十郎がそれを逆に蹴散らした・・・そして敵の大将との一騎打ちへ・・・

【第一話】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/15223142.html

【前回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/19432076.html


・・・だれでも・・どこでも・・いつでも・・叫んでいる・・・



・・・目的は俺か・・・?

と、十郎の頭に多少の疑問がわいたが、すぐに消し去り敵の攻撃を避けるため斜め後ろへと飛びのいた。


シュッ!


素早く忍びの大将が接近してくるタイミングにあわせ刀を一閃させた。

しかし自分も引きながらはなったため相手にかわされ、対峙しこう着状態へと陥った。


「なぜ俺の名を・・・?」


・・・俺と同じくらい長身だが体は極端に細い・・・まだ武器を所持しているな・・・などと相手を観察しながら質問してみた。


「・・・」


・・・答えるわけはないか・・・と思いながら十郎は観察し終わったために敵との間合いを詰め始めた。それを見た敵は逆にじりじりと後ろへ後退する。その様子を見た十郎はさらに間合いを詰めるべく歩くような速度(もちろんすり足)で相手に近づいた。


シュ!


近づいてくる十郎に敵がまたしても棒手裏剣を投げつけた。あたるはずもなくそれをかわした十郎は、すかさず敵に切りかかった。

・・・十分に敵の懐へと近づき・・・もう一歩踏み込み・・・


ギャン!!!!!


十郎の放った一撃は敵の刀をへし折り、服の中にしこまれた3重の鎖帷子(くさりかたびら―鎖の服)の内、2枚まで切り裂いたところではじかれた。逆に十郎の刀も刃がこぼれてしまった。忍びは目潰しを天井へと放り投げ十郎の視界を奪った。


「・・・」


その後、忍びは何もいわず・反撃することもなく、後ろに迫る番兵を確認すると闇の中へと消えていった。


「ゲホッ!ゲホッ!」

(おそらくは・・・大坂が真田の手のものか・・)


そういうと近くの刀を拾い上げてから畳をあけた。するとたくましい男が顔を出した。


「盛大にやられたようだな!!」


高虎だ。高虎はなにやら満足そうに言うと、自分の蒲団を拾い上げた。


ボトボト


そこからは手裏剣・クナイらしきものが5本程度落ちてきた。


「ここにいたら死んでおったな!!がはは!」


とケタケタ笑いながら部屋の中を見学していた。そこへようやく救援の番兵が現われた。


「お怪我は!!」

「無いわ!!!至急、亡骸を丁重に葬ってやれ!!!」

「はっ!」


こうして先ほどとは違ったあわただしさが寝屋の周りを包むようになり、高虎は他の場所で寝るために消えていった。



十郎は急ぎすぐ前にある自分の小屋へと戻った。扉の前で薄着のすずが立っていた。十郎が近づいていくとすずが走って十郎に抱きついた。


「どうした!?」

「死んじゃったかと思った!!」

「・・・寒いぞ・・蒲団に戻ろう・・・」

「死んじゃったかと思った!!!」


それからすずは大粒の涙をこぼし泣き続けた。十郎は泣いているすずを抱きかかえ、蒲団へともどし頭をなで続けた。泣き疲れて眠るまでなで続けた。やがて十郎も蒲団へ入り、幸せを感じつつ眠りについた。




そして時は過ぎ10月の中ごろ、城主・藤堂高虎は家康に会うべく駿河(するが・今の静岡)へと十郎をはじめとした護衛団に守られ向かった。

尾張(おわり・現在の愛知)の宿場で休みを取ることになり、すずを連れて尾張を見学した。


「これが名高き尾張の市よ!」

「人が一杯!!・・・あ!見て!」

「ん?」

「絵を書いている人がいる!」

「ああ・・すずも書いてもらおう」

「うん!・・・あ!見て!」

「ん?」

「赤坂さんがいるよ!」


十郎はちょっと考え・・

「すずはここで書いてもらってなさい」

・・と言うと近くにいた高虎の家来にすずを見張らせ、自分はばれないように赤坂のあとを追った。

【次回】
http://blogs.yahoo.co.jp/rok_dorafa/20147866.html


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