わくわくな読書紹介

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ある時からやたら活字中毒になり同じ本を2度買いしないように読んだ本をメモしています。大体毎年150〜200冊くらい読んでいます。
 頭のリハビリとしてたまにレビューしようとおもいます。
きっと読んでくれる方の毒にも薬にもならないとおもいます。
評価は読んだ時点での独断です。 自分の成長によりしょっちゅう変わります。
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「負の力」 テリー伊藤

何気なく 図書館で手にして借りたものです。  いわゆる『ネガティブ』なことにも視点を変えるとこんなこともあるといった内容でしょうか あとがきで著者自体も書いていますが ちょっと無理無理だなあ と思ったり全く共感できないことも多々ありました。

しかし その中には 『まさにその通り』と 共感したり 『なるほど』と気付かせてもらうことも多かったです。

例をあげると

『怠惰』 の項
もともと人間とは怠惰な生き物だったはずだ。
(中略) 
人間も含めてすべての動物は怠惰な生き物なのだ。
とりあえず  生きていけるだけの食べものさえあれば ずっと怠惰なままいきていたいのである。(p171)

そのとおり、だと思います。パオロ・マッツァリーノさんが再三してきしていますが高度成長期だろうが江戸時代だろうが 結構そんな庶民があふれていて それが人間の本質だ と私も常々思っています。

更に 自身が一週間休みをとったときを思い出し
毎日生放送に出つづけることがいかに不健康で不自然で非人間的か (p172)
といことを実感しさらにこう畳みかけます。

よく「人間は仕事していないとダメになるよ」とか「仕事をしない人生なんて寂しいものだよ」などという人がいるがそれはウソだ。 ただ単に麻薬が切れるだけのことだ。
麻薬が切れるのはつらいし苦しいし不安だし切ない。 それだけのことである。 (P172)
痛快です。 仕事を麻薬に例えるのはナルホドでした。 まわりにも中毒とすると納得がいく人いっぱいいたなあ。


音楽でも芸術でも「仕事」の中から本物は生まれない。 仕事もせず怠惰な時間を過ごしているものだけがあたらしいものを生み出すことができるのだ。 (p172)


ちょっと言い過ぎかなと思いますが まあ いいたいことが私には腑に落ちました。




齋藤孝さんの本は自分にとって「あたり はずれの多い著者」ですが今回は当たりだとおもいます。

「すごい、と思わなければ勉強ではない」(中略) 例えば微分積分を習った時「微分というのはすごいな」」とか「ベクトルというのはすごい考え方だ」     (p20)


なるほどこれは同意です。 勉強に限らず仕事でも趣味でも「すごい」と思うことはどんどん体に入ってくるし人に説明したいとおもいますわな。

そんな視点で筆者がすごいと思っている日本史トピックを説明したのが本書。
私は同意できないことも多々ありますが 2章の「万葉かな」について 日本語のおおらかさというか外国語の取り込み方の素晴らしさはほかの人も色々なところで語られていますが確かにすごいことだと思います。

中国の漢字をそのまま流用するだけでなく ひらがな カタガナを発明しそれを混在させることで文字だけでニュアンスを持たせるというのはごいのひとことです。

一番共感が強かったのは6章「鎖国とクールジャパン」の記述です。
 現在 世界で勝負している日本の文化をいうのは 浮世絵から始まって現在のオタク文化に至るまですべて鎖国的な感性から生まれているのです。  (p186)
そう 90年代半ばくらいに「グローバルスタンダード」とかいって欧米の基準に合わせることが流行って日本の文化のみならず産業も個性がなくなり結果的に競争力も無くなっていった気がします。

浮世絵が印象派に与えたことについて
もともとそういうものが外国で通用するとは思っていませんでした。  あくまでも自分たちの内輪の楽しみとして作っていたのです。 むしろ出たら恥ずかしい 外の人には見られたくないという気分で作っていたのです。 (p188)
いまじゃ芸術として評価されている浮世絵も多くは春画で今のAVのような使用法だったそうで。。

ですから日本人は下手に世界に通用するものを作ろうと考えずに 自分たちが楽しければいいじゃないか という気持ちでものづくりしたほうが 結果的にオリジナル性が高く面白いものができるのではないでしょうか (p191)


私もそんな気がします。
さらに鎖国時分のエロについて考察し
 日本人は妄想力だけは世界でもトップレベルにある (p201)

いや私は 世界一じゃないかと前から思っていました。 妄想に生きる自分としてはとても心強いです。
この章の最後には「一人鎖国」なるものを勧めていますが もしかして今の自分がそうじゃんと思ったりして心強いです。



さてそれ以外の章は 私的にはあまり同意できないこともおおかったのですが一つ 目から鱗だったのは 5章の「三代一身の法とバブル崩壊」の土地の話で
「この山とこの山は大地主の誰々のものだ」と聞くと「いつ誰が決めたんだよ」と思ってしまします(p174)

私は駅前のパチンコ屋意外でこういう感情を抱いたことはありませんでしたが確かに 「先祖代々の土地」と威張られても「いつ」「誰が」をたどっていくと明治維新や戦後の「どさくさに乗じて」というのが結構あるようですね。

ナルホドを思った次第です。






マネー・ヘッタ・チャン著 1000円

「ヘッテル(減ってる)」と「フエーテル(増えてる)」にペンネームが「マネー減ったちゃん」とはなかなか
ふざけているというか シャレが利いているというか。。。最初この本の紹介を見たとき外国の人の経済本かと思ったのは私だけでしょうか・・・

色々な人の苦い経験を童話形式にして伝えるという手法はとても面白いと思います。実際この本好評なようで続編が出ているようですね。そのうち読もうと思います。

むかしあってこれからもおこるはなし

で始まる8話どれも面白かったです。 明らかに実在の会社や人物を揶揄しているのも笑えます

以下メモ
第2話 「カネヘルンの笛吹き」
ヘッテルが自己啓発特に 離婚3回のミセスインディにはまるはなし。
ヘッテルは陶酔して
「断る力」を発揮して社内での評判を悪くし、リストラ解雇。
「年収1000万以下の男は相手にしない」でだれからも声をかけられなくなり、
「お金を銀行に預けるな」でアクティブ投信に投資して大損こいたり と散々。
さらに なんちゃってNPOのピンチリボンに入れ込むもこの募金は実際世界の困っている人には1円も援助していなかった。 と どれも実際あったような そしてこれからあるようなお話ですね。

グリーム婆さんの解説
「誰かに認められたいという自尊心 他の人より目立ちたいという気持ちは狙われる」
「本当に優秀でチャンスをつかむ人は何回も転職しない」
「そもそも何度も離婚しない」

普通の幸せが何より得難い幸せだと知ってほしいもんじゃ
お金は定期預金(1年物)にあずけなさい(p41)
まさに同意ですね。 一年定期なら長期金利に連動して金利が変わるからインフレになろうがデフレになろうがそこそこ。大損はしないってことでしょう。今なら個人向け国債10年のほうがいい気がしますけどね。私は。

それにしてもこのモデルとなっているとんでもない投信を勧める本をベストセラーにして半値以下になってもあまり叩かれていないのが不思議です。 

この方は第4話のアホズキンちゃんの話でも出てきて
アホズキンちゃんの彼氏が
人生のメンター選ぶのが3回も離婚したオバはん とかありえへんやろ。あほすぎるんちゃう?(p67)
あーそのとおりですね。  この4話は年金ごまかしの話ですけどね。



3話のピノキオ銀行 「ピノキオミツギシGFJ」銀行が変額保険を売りつける話。 噂には聞いていましたが
実話をもとにしたすんごい話です。 ここの教訓は
一流といわれる銀行や証券会社もあやしい消費者金融もどちらもぼったくりの金融商品を扱っている けれどずっと質が悪いのは一流といわれる銀行や証券会社なのじゃ(p059)
変額保険だけでなく90年代後半相当悪質な貸しはがしとかしたらしいですからね。

第6話 ヘッテルと7人のODA・NPO  寄付する時はよく調べなければって話


第7話 王様の金はロバの金  国が儲かると散々宣伝したNPP株ですって。ありましたねどっかの国の電話会社の株。知り合いでハマった人がいなかったのが幸いです。
国が積極的に売り出す「お得だ」といわれているものは実際国だけが得しているということじゃ
(中略) どんなことがあっても国が勧める儲け話にのっては行かんぞ。実際悠長な銀行にもそんな話が出ているがくれぐれもきをつけるんじゃぞ。
「悠長な銀行」ですか  どんなるんですかね? こういう話は日本だけではないようですね。過去から色々な国であるようです。

第8話 裸のフエーテル様 タダより高いものはないって話



こんな話が満載で面白いです。







逝きし世の面影    日本近代素描 1  渡辺京二 葦書房

ふと読んだ岸本葉子さんのエッセイで紹介されていたので軽い気持ちで図書館にリクエストしてみました。
今は平凡社から文庫本も出ているようですが私はリクエスト数が少なかった葦書房のオリジナル版を頼みました。

まー本が厚くて重いのなんの とても持ち歩いて読める代物でなく、家で本を置いて 自分がうつ伏せになり読みました。 この姿勢って眠くなるんですよねーー。


本は江戸末期から明治初期に日本にやってきた外人さんからみた「日本人の感想」を通し当時の文明を明らかにするといった内容です。

正直ボケ切っている私には著者の文明論ともいうべき一章は理解ができず途中で飛ばしました。 2章からの具体的な外人の記述からは平易で興味深く読めました。


当時日本人は かなり陽気で楽しそう、健康そうで幸福度が高そうであった。 子供は叱られることもなく、みな自然や動物とうまく共存していたみたいです。  著者はもうおわった「逝きし世の面影」だと主張しているわけですがわたしはこの遺伝子というかミームはある程度今の日本人に残っていると確信しました。

TVの「ダーツの旅」で出てくる人は 初めてのTV取材班に対しやたら笑って幸せそう 当時の外人たちはまさにこんな笑顔を見ていたんだろうなあ、と読んでいて浮かんできました。

当時徳川末期なんて政治は当然ボロボロであったろうし平和がながく続いたあとであったというのも現在ににていますよね。

明治以降 富国強兵や今の競争主義 拝金主義で大分変ってきてしまったことがありますが まだまだ根のところでは受け継がれているのでちょっと努力の方向や価値観を変えれば社会全体がもっと幸福度が上がるのでは?? と考えさせられた一冊でした。 



益田ミリさんのマンガやエッセイが好きです。
 
久々に益田ミリさんのマンガ読みました。
 
これはまたまたむちゃくちゃ面白かったです。
 
自分の作家としての日常、特に編集者とのやりとりと「今の自分ができるまで」の
生い立ちをさらっと書いています。
 生い立ちのエピソードについては今までのエッセイでも触れているものが多かったのですがそれでも読んだことある話だなと思いながらも笑ってしまうものがありました。
 そして ゆるゆると同じパターンのなかで 少なくとも自分には『ぐっ』とくる内容が2か所。
1つは編集者との関係で『お互い尊敬し合ってのみ信頼が生まれる』と感じるところ
 
そしてもうひとつ『自分の人生が左右される大事なことを決めるとき人の意見を聞いてもしょうがない』
とさりげなく言うとところ。
 
少なくとも私には『ぐっ』っときましたよ。
 
 
 この本最近の益田さんのエッセイでは重版もなくあまり売れてないとのことでした。
面白いのになあ。。。といいながら私も図書館から借りました スイマセン

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