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ドイツでは、どこに行っても美しい街並みがありました。
その背景には、街並み条例があると聞いていましたが、なかなか調べる機会がありませんでした。
日本では、京都他一部の所を除き、街並みは、かなり情けない状況で、ドイツの知人からは
「日本では、あれほどすばらしい日本建築の文化がありながら、街並みがめちゃくちゃなのは何故か?」と聞かれたりします。
おそらく日本人は、多少の建築様式の乱れは受け入れられる”度量”があるのでしょうが、街並みを
整える条例が無いことも、原因かと思います。
そこで、ドイツで活躍中の一級建築士のKさん(ボイトレ・合唱友達)にドイツの条例を聞いてみました。
そうすると、さっそく次のような説明をいただきました。Kさん、ありがとう〜
街並み条例関係ですが、ドイツでは全体を規定する Baugesetzbuch と各州で決めているLandesbauordnungを基本とし、それから、都市計画全体を規定する各都市の Stadtentwicklungsplanがあり、Fl醇Bchennutzungsplanで日本でいう都市計画の色塗りを行い、各建設用地には細かく規定されている Bebauungsplanがあります。
建設の際には、このいわゆるB Planを役所からもらってきて、そこに書いてある内容に添って設計します。
場所によって、もちろん建物の用途、建ぺい率、容積率、建物の高さが決められていますが、それに加えて屋根の色、形、傾斜、1階床の高さなど、その地区に合わせて決められています。それを守ってみんなが建てていくと次第に見た感じが揃ってくるということでしょうか。また、日本でいう建築協定のような形で、住民主導で建築物への規制をかけてよいという法律もあります。
また、記念物保護のための Denkmalschutzの規則は厳しいですので、建物が保護の対象になると持ち主は外観はまったく変更できず大変です。
また、確認申請を提出すると役所は、建築を希望している建て主からここぞと環境のためのお金を使わせようとします。
大きな樹木には、なかなか伐採の許可が出ませんし、伐ったらその代償として相当の苗木を周辺に植えなさいと追加条項を課してきます。(Bauauflage)
また、看板の設置も詳細な寸法と色を指定した図面をもって、Bauamtで許可を得る必要があります。
ところで、日本の指摘の街区が揃ってこないということの原因の一つとして、隣地境界線の処理の仕方の違いもあると思われます。ヨーロッパでは道路から一列目の建物を隣地境界線ギリギリに建てさせ、エキスパンジョンジョイントを入れて表からはあたかもつながった建物のように見せます。消防の進入路は建物の1階に大きな開口と進入路を設け、そこから中庭に入らせます。日本の場合は、耐火構造のビルでも隣地境界線からある一定の距離を置いて建てているものがほとんどです。今回東京で電車に乗っていて目につきました。建築基準法上は耐火構造であれば隣地境界線に接して建築することは可能なのですが、昔からの民法上のしばきでしょうか。ただ消防の進入路については、高さ制限なく消防車が入っていけるように設計した方が安心ですね。
参考資料
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実際に家を建てる立場だと、なかなか大変なようですが、それでも、あれだけ美しい街並みが出来るのなら、日本でももっと導入するといいと思うのですが・・・。
by 瀬戸内海を日本のリゾート地にする会会員
p.s ドイツ語の参考資料はWEB翻訳で、判ったようで判らん!
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