曷不委心任去留 胡爲遑遑欲何之

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雑感

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コンコルドの誤謬

9月の2週続いた連休を利用し、余った夏休みと年休を間に投入して、実家に帰省していました。

目的は、歯科検診(というより顎関節症の治療だな)と胃内視鏡検査。
そして、母の大腸内視鏡検査の付き添い。便潜血が出たのね。

大腸内視鏡検査は事前処置に時間がかかるから検査はどうしても午後になる。
となると、前日午後8時ごろから当日午後4時ごろまで絶食になるわけね。
おまけに下剤を死ぬほど飲むから脱水に陥りやすい。
75歳の年寄りが一人で検査に行って帰ってくるのはキケン。
ってわけで、付き添いの約束をしていたのでした。
結果、それぞれ5ミリと1ミリのポリープを合計二つ切除。
あとは治療するほどでもないイボ痔が発見され、潜血はそれでじゃね?ってことで終わった。

で、検査に入るまで母とだいぶ長く一緒にいたから、どうでもいい話をいろいろした。

その中に、世間でも話題になっている、例のやんごとないおうちのお嬢さんの婚約についての話があった。

実は今回の帰省中、幼いときにずいぶんと世話になった、近所に住む母方の叔母の家にご機嫌伺いに行ったのだが、彼女とも似たような話題が出た。

二人とも、まぁ、ずいぶんと年上の同窓生にあたるわけで、つい関心が向くのであろう。

どちらも、「どうしてさっさと婚約破棄しないのかしら」とか「両親やきょうだいにも迷惑なのに、いったいどういうつもりなのかしら」的なことを言い、憤慨していたが、トモコはそんな彼女たちの言葉を聞きながら、『コンコルドの誤謬』という言葉を思い出していた。

『コンコルドの誤謬』というのは行動経済学で使われる用語で、ざくっとまとめると、「過去の投資が未来の投資に影響を与える」ということ。『サンクコストの過大評価』なんて表現されるときもある。同じ意味だ。

コンコルドは、ご存じ、英仏が共同開発した超音速旅客機。
開発途中で、通常より長い滑走距離(つまり就航できる空港が限定される)や乗客定員の少なさ(運賃が高くなるわな)、そして飛行距離の短さ(太平洋を横断するには途中で給油の必要があった)などさまざまな理由から、たとえ完成しても、到底採算がとれないことが明白であったにも関わらず、さらなる投資により開発が続けられ、250機受注が採算ラインだったのにキャンセルが相次ぎ、結局、15機が製造されただけだったのだ。
2003年に全機が退役するまで、当然ながら、まったく収益の改善は見られなかった。

これは、行動経済学では、人間が経済活動において必ずしも合理的には振る舞わない好例として、しばしば挙げられる話。

人間というのは、心理学的には、現状維持を好み、何であれ、何かを失うことにひどく痛みを感じる(損失回避)存在であるらしいのだ。
だから、損すると分かっていても、今その手にしているものをなかなか手放すことができない。非合理的な判断をしちゃうのだ。

トモコの手元にある本には、こんな例題が載っている。

【問】あなたがあるスポーツ用品メーカーの経営を任されたとする。その会社は「インテリジェントな」走りを約束する革新的な靴の開発に、すでに10億円を投資している。その靴は、地面の状態や利用者の性格に応じて、必要な調整を自動的にしてくれる。このプロジェクトが80%達成された段階で、同じ規模の他社が同じ特徴を備えた靴をすでに販売していることが分かった。その靴はプロジェクトを進めている靴より機能的で値段も安い。
さて、あなたはプロジェクトに必要な残りの2億5000万円を投資しますか?

これ、心理学の実験に使われた例題なんですが、この質問に対して、被検者の85%が「イエス」と答えたそうです。トモコは「ノーーー!!」なんだけどさ。

この例題って、言い方を変えると、こういうことになるのね。
「あなたはプロジェクトを任されています。他社よりも値段が高くて機能の劣るスポーツシューズを開発するのに12億5000万円投資しますか?」

こう問われたら「イエス」と答える被検者は激減するはず。
同じことなのにね。

負け戦に追加投資する例ってのは、数知れない。
負けのこんでるギャンブルでさらに金賭けるなんてのはよくあることだ。
バブル末期の土地開発とか。
太平洋戦争もだな。
あと、東京五輪とかねw

たぶん彼女も『コンコルドの誤謬』に陥っているんだろう。
そして抜け出せないでいるのだ。

おそらく、報道された、彼や彼のおかんについてのネガ・ポジ両方のあれこれ(それが真実であるとして)が書かれた釣書を見せられて、「この人物とお見合いしますか?」と尋ねられていたら、彼女を含め多くは、見合いをすることも、もちろん結婚することも、躊躇うに違いない。

要は、合理的な結論を出すには、結果を考えろということなのだが。
このことは、経済活動に限らず、結婚、出産を含め、人生における決定の必要なあらゆる局面において真実だ。

ちなみに、先の問いで「イエス」と答えてしまった人は騙され易い消費者である可能性が高いそうである。

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