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「ルオー展」会期最終日に。
汐留で開催されていた展覧会の巡回展。 版画の『ミゼレーレ』はすべて、北九州市立美術館所蔵品。 バチカンから借りた、日本初公開の作品も。 ルオーと、終生、彼の芸術の大きなテーマありつづけたキリスト像を中心に、絵画の色彩や構図の観点から画家の心理と信仰に深く切り込む、興味深い展覧会だった。 ルオーのキリスト像が、晩年に近づくほど、暖色が多用されるようになり、顔を上げた構図になるのは、初めて知った。
同じように見えていたキリスト像だけど、制作年ごとに並べて観ると、その微妙な変化がよく分かる。
最近、北九州市立美術館に寄贈された浮世絵のコレクション展は、その色彩に着目したもの。
ベロ藍を使用した作品の展示室は撮影可だった。 単色の墨摺絵から始まった版画が、紅摺絵、錦絵と色数が増え、次第に色彩豊かになっていき、一周廻って(笑)、18世紀末期には、紫・藍・黄を用いる「紅嫌い」や、19世紀初頭には、藍一色の「藍摺」(こちら↓の下から2枚目の版画がそれ)が流行るという面白さ。
もっとも、微妙なグラデーションの青が表現できるようになったのは、文政後期ごろにヨーロッパから「ベルリン藍(通称、ベロ藍)」という、安価で扱いやすい化学顔料が入ってくるようになったからなんですね。
このベロ藍の特徴を最大限に利用した作品が、歌川広重や葛飾北斎の風景画ってわけです。
ちなみにこの絵↓つい、手前の母子に目が行ってしまいますが、遠景に、クジラ漁の様子が見えます。
この↓ビッグウェーブは、富士の周囲のぼかしが少々雑で、左上の文字は、版木が潰れているらしく、不鮮明。おそらく、かなりあとのほうの摺りなんでしょう。
これ↓は誰の作品か分かるよな。
ゴッホも好きだった渓斎英泉の作品↓
吉原の火事で焼け出された遊女たちが別の場所に仮住いしていたときの様子を描いた「仮宅の遊女」。
他には、明治期に流行った赤い化学顔料のアニリンを使った作品も紹介されていました。
べたっとした、ピンク色を帯びた毒々しい色合いの赤なので、なんだか安っぽい看板絵を見ているようで、トモコ、好きじゃなかったのですが、なんだか分からないけど新しい時代を期待して生きていた明治維新後の民たち(笑)の気分に合った色であったのだ、ということは分かりました。
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