曷不委心任去留 胡爲遑遑欲何之

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6月16日(日)13:00開演。
千秋楽公演。

脚本・演出は「ブルーエゴナク」代表の穴迫 信一。

出演は…
ロミオ: 鈴木 隆太
ジュリエット: 平嶋 恵璃香(ブルーエゴナク)
ロレンス神父: 高山 実花
乳母: 姉川 華(劇団ひまわり)
モンタギュー夫人: 中川 裕可里(飛ぶ劇場)
ベンヴォーリオ: 脇内 圭介(飛ぶ劇場)
ティボルト: 同上

夏子: 中村 幸(劇団ヒロシ軍)

高山実花さんは、北九州芸術劇場プロデュースの「彼の地Ⅱ 逢いたいひ・と」や工場夜景演劇「けむりとひかり」での好演が印象的で、個人的に好きな女優さん。何を演らせても巧い。せりふ回しの難しい穴迫作品の常連でもある。

姉川華さんは、前回のモノレール公演「アイ・ノチス・バイ・ストッピング・ブレッシング」に出演の、まだ若い女優さん。
中川裕可里さんは、たしか、モノレール公演「はなれても、あかり」で高山さんと共演していた。
脇内圭介さんは、北九州市立美術館とのコラボ演劇「逆さまの睡蓮」に出てたな。

ちなみに「劇団ヒロシ軍」は長崎を中心に活動する劇団。
毎夏、北九州で行われる九州の劇団同士の演劇バトル「激トツ×20分」で、おそらく2連覇中ではなかったか。実力派の劇団なのだ。

しかし、北部九州の小劇団に結構詳しくなってきたぞ、トモコ(笑)

まぁ、それはともかく。

舞台はヴェローナ、ではない。
もちろん14世紀、でもない。

目の前には、正方形の土色の舞台。
周囲には溝が造られており、そこにはどうやら、砂利が敷き詰められている。

作業着姿の男二人が、倦んだ様子で黙々と、シャベルで砂利を掬い上げては舞台の上に投げ上げる。

そんな風景からお芝居は始まる。
どうやらどこかの工事現場のようだ。
しかもどうやら、そこは北九州らしい。

しかしそれはすぐに、どこか別の場所になってしまう。
めまぐるしく変わる状況設定。
学校帰りの女子学生や昔いじめていた友達と久しぶりに会った女性、道でごろつきに絡まれた青年や息子が突然自殺を図った母親。

人々の日常の断片を、元ラッパーである穴迫信一の紡ぐ音楽的な台詞が脈絡もなくつないでいく。
そして、そうした断片の中に「ロミオとジュリエット」中の細々したエピソードを想起させる何かが潜んでいる。

イタリアのヴェローナと日本の北九州。
14世紀と21世紀。

場所や時の違いはあっても、「ロミオとジュリエット」の中に現代の北九州を読み込むことは可能だ。
穴迫は「ロミオとジュリエット」という誰もが知る古典的作品の普遍性を探ろうとしたのだろう。

それは分かるのだが、トモコ的には、現代の北九州を読み込んでみせたところは面白いと感じたものの、「ロミジュリ」の普遍性を探る試み自体はそう目新しくないな、とは思った。

だって、ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」(1950年代・アメリカが舞台)もバレエ「黄金時代」(1920年代・ソビエト連邦が舞台)も、要は「ロミジュリ」じゃんか。

しかし、三連譜が連続するような、打楽器を連打するような、音楽的で、そして妙にこねくり回した理屈っぽい、それゆえに時にユーモラスなせりふに溢れた脚本は、穴迫らしく、楽しめた。



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会期は4月23日から6月16日まで。
もう終わってしまいました。

高野山金剛峰寺に納める襖絵2点を含め、作家のごく初期の作品から昨年制作の作品まで16点が展示されていました。

なんといっても、高野山金剛峰寺の襖絵が圧巻。

作品コンセプトは、高野山を拓くまで諸国を彷徨った空海が目にしたであろう日本の景色。

「断崖図」の岩肌の自然の造形も、「滝図」の滝壺に向かって流れ落ちる水の軌跡も、偶然が造り出したもの。

「断崖図」は、雲肌麻紙を揉んで皺をつけ、その上から刷毛でペンキを刷くように大筆で岩絵の具を乗せ、その濃淡を利用して断崖の岩肌を表現している。
「滝図」は青色を全面に乗せた紙をパネルに貼って垂直に立て、上部から白い絵の具を流し、重力に従って流れる絵の具の軌跡がそのまま、流れる水の軌跡となっている。

自然の作り出す偶然のフォルムを作為的な無作為で表現しているのだ。

実は、高野山奥の院には10日ほど前に詣でたばかり。
大阪からがすっごく遠くてねぇ。
彼の地でこの襖絵を見ることは、たぶんあるまいな。

襖絵は撮影不可でしたが、蛍光塗料で滝を表現した六曲の屏風?が二双展示されており、こちらは撮影可能でした。
「龍神」というタイトルの作品。

蛍光塗料を使っているので、ブラックライトを当てると滝の色が変わるんですね。

昼の滝↓が…


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ブラックライトを当てると夜の滝↓に。


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流れる水の冷たさまで感じます。

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作家のごくごく初期の作品「遥か(青い鳥)」は現在の作風と全く違う、ルネサンス絵画のような趣き。
少し顔を横に向けた女性。その女性の背後の荒涼たる景色。なんとなく、ダ・ヴィンチの「モナリザ」を思わせます。おそらくは「モナリザ」にインスパイアされた作品なのでしょう。

現在の作風になってからの作品は、自然の風景を描きながらもどこかこの世のものではない幻想的な雰囲気を纏い、しかし潔いほどきっぱりした線描と洗練された色彩が印象的です。

「断崖図」の断崖に生い茂った木々の葉と、「朧月夜の滝桜」や「三春の滝桜」の桜花は、使い古しの先の割れた筆で表現されているようで、先に「出光美術館」で観た長谷川等伯や豊後南画の画家たちも同じような手法を使っていたな、とふと思い出したのでした。
モスクワ公演日 2016年10月16日。
全2幕。

音楽: ドミトリ・ショスタコーヴィチ
振付: ユーリー・グリゴローヴィチ

キャストは…
リタ: ニーナ・カプツォーワ
ボリス: ルスラン・スクヴォルツォフ
ヤーシュカ: ミハイル・ロブーヒン
リューシュカ: エカテリーナ・クリサノワ

初演はレニングラード、ロシア革命から15年も経っていない、1930年。
10数回上演されましたが、社会主義的リアリズムに欠けると政治的批判の対象になり、以後半世紀、上演されることがなかった作品。ちなみに、初演時は全3幕でした。

1970年にグリゴローヴィチが再演を提案しましたが、この作品を自己批判したショスタコーヴィチが存命だったため彼に配慮し、結局、1982年、ショスタコーヴィチの死後にボリショイ劇場で新たな演出を付され、上演されました。

ストーリーは、1920年代のロシア南部の港町が舞台。
青年団に属する漁師のボリスが、町の祭りでリタという女性に一目ぼれするんですが、実は彼女、キャバレー「黄金時代」の踊り子で、マフィア?のボスの愛人。

二人は惹かれあうのですが、それがマフィアのボス(ヤーシュカ)に知られてしまう。
ヤーシュカは嫉妬し、リタを取り戻そうとボリスに手下を差し向けます。

一方で、ヤーシュカに横恋慕していたリューシュカは、ヤーシュカの気を惹く好機とばかり、彼に近づき付きまといます。しかし、リタにすっかりまいっているヤーシュカは全く相手にしてくれない。

そんなヤーシュカに逆上したリューシュカは、彼に向かってナイフを振り回す。二人がもみ合ううちにナイフはリューシュカの胸を貫き…。

ボリスがヤーシュカの手下共にボコボコにされたため、ボリスが所属する青年団は仕返しにヤーシュカを逆襲。

ボリスとリタは思いを遂げることができたのでした。

ってな感じ(たぶん)。

田舎町の青年団の新体操団体競技を思わせる、少々無個性ながら健康的な群舞や、2幕冒頭、キャバレー「黄金時代」の踊り子たちが『二人でお茶を』の軽快な音楽に乗って客と踊るタンゴ、ビッグバンド風の音楽と退廃的な雰囲気の妖艶なダンシング、難度の高いリフトを組み込んだパ・ド・ドゥなど、見どころがたくさんでした。

リタ役のカプツォーワは同性愛をカミングアウトする前のジョディ・フォスターに似た風貌。
クリサノワはライザ・ミネリのようなメイクをし、コケティッシュなあばずれを好演。
ロブーヒンの演じたマフィアのボスは、「ウェストサイド・ストーリー」のヤンキーなガキみたいで、アルカポネ的な迫力はなかったですけれど。ああいう小物風なキャラクター設定なのかな、もともと。

「黄金時代」は、「明るい小川」と同じく、ソビエト連邦時代のロシア・バレエの作品で、なかなか上演されず、日本公演ではまず観る機会がない作品。観られてラッキーでした。

いつもは40人ほどが集まるボリショイ・バレエ in シネマ、有名作品でなかったせいか、この日の観客は14,5名。
毎回来ていた若いカップルも、今回はいなかった。
「眠り〜」とか「白鳥〜」なんかはいつでも見られるのにねぇ。
会期は2019年4月5日(金)〜6月2日(日)まで。

紙ものなので、前後期で展示替え。
前期展示jは5月12日(日)まで。
後期展示は5月14日(火)から。
参考展示の陶磁器以外はすべて掛け替え、あるいは、頁替えになります。

前期展示の見どころは、長谷川派の「柳橋水車図屏風」、等伯の「竹虎図屏風」、そして同じく等伯の「松に鴉、柳に白鷺図屏風」の3点。

「柳橋水車屏風」は長谷川派工房作品。
金泥で表現された上弦の月と叢雲。
銀箔で表された宇治川。
そして、鮮やかな緑色の葉を茂らせる柳。

絢爛たる色彩のコントラストも美しいのですが、向かって右から左へと(屏風は見るものである)ゆっくりと移動しながら屏風を鑑賞すると、川岸の柳の葉が次第に大きく茂ってゆくのがわかります。

この屏風、単なる景色の描写だけではなく、画中に時の流れも表現しているのですね。
その趣向が面白い。

「竹虎図屏風」は等伯の画業の中では初期の作品にあたるようです。
触るとチクチクしそうな剛毛を持ち、どこか愛嬌のある、まるで猫のような虎。

しかしこの一双の屏風絵の面白さは、左双の左隅にあります。
そこには、狩野探幽による鑑定がなんと画中に記されているのです。
とても簡単な漢文なので、たぶん誰でも読み解けると思うのですが、「この屏風は周文の作品であると私は鑑定する。屏風の端の破損が酷かったので私が加筆した。」とあります。

周文は、雪舟の師匠筋にあたる相国寺の画僧で、この展覧会の前期展示にも彼の「待花軒図」が出展されています。

屏風をよくご覧になるとわかりますが、確かに、左双の両端と右双の右端は、紙の継ぎ目が他の部分とずれています。明らかに、元の屏風とは規格の違う紙を継いだようです。つまり、その部分はまるっとはぎ取って、探幽が加筆したわけです。

これについてはさまざまな解釈があるようですが、最新の研究では、これは、長谷川派と狩野派の対立が関係していると考えられているようです。

長谷川等伯はもともとは現在の石川県の出身で、地元出身の狩野永徳(探幽のじいちゃん)が幅を利かせていた京都に出てきて、のちに秀吉の後ろ盾を得て、人気絵師となります。

それが、狩野派の嫉妬を誘ったのではないかと。

実際、当時の資料の中には、等伯が任されたある寺での仕事を狩野派が妨害しようとしたことが記されているそうです。

そうした経緯は探幽もよく知っていたはずです。

探幽は、等伯の画業が後の世に残らないように、屏風の両端、つまり、おそらくは等伯の落款が記されていたであろう部分を理屈をつけてはぎ取った、それが現在、われわれが見るこの屏風なのではないか、というのが現在の美術史の解釈です。

そして、もう一点。等伯の傑作のひとつ「松に鴉、柳に白鷺図屏風」。

実はこちらの作品にも等伯の落款はありません。
なぜなら、右双の右下に記されていたはずの落款が故意にはぎ取られているからです。

実はこの作品は、ある時点まで雪舟の作品と伝えられていたそうです。
これは、桃山時代以降、等伯の作品の評価が下がり、忘れられた絵師になっていたことと関係するようです。

つまり、等伯の作品として売るよりも、雪舟の作品と偽って売る方が、高値がついたってことなんでしょう。

ちなみに、落款がはぎ取られた部分ですが、最近の赤外線による解析で、等伯の落款があることが確認されているそうです。

美術品はそれ自体が美しく、見るだけでも幸せになりますが、作品が経てきた歴史を知ると、さらに印象が深くなるものです。









2019年1月20日モスクワ公演での録画。

全3幕。

音楽はレオン・ミンクス。
原振付はマリウス・プティパですが、ボリショイ・シネマ版はグリゴロービッチの振付でした。

原振付では人間の愚かさが神の怒りに触れて神殿が崩壊するシーンで幕が閉じられるのですが、ロシア革命後の旧ソ連の体制下ではその宗教性が否定され、以後、このシーンはロシアバレエでは削除されることとなりました。

従って、グリゴロービッチ版にも神殿崩壊シーンは無く、ソロルがアヘンに溺れ、幻覚の中で見る「影の王国」のシーンで舞台は終わります。

そのため、原振付最終幕のソロルとガムサッティの結婚式は2幕の婚約式にまとめられています。英国ロイヤルバレエでは最終幕に出てくるブロンズもグリゴローヴィッチ版では2幕に登場。
ちなみに、熊川哲也が英国ロイヤルバレエ団の舞台で初めて注目を浴びたのがブロンズ役だったらしい。

配役は…

ニキヤ:    オルガ・スミルノワ
ソロル:    アルテミー・ベリャコフ
ガムサッティ: オルガ・マルチェンコヴァ
ラジャ:    アレクセイ・ロパレーヴィチ
ブロンズ:  ダヴィッド・モッタ・ソアレス

スミルノワがニキヤの哀しみをドラマティックに演じていました。圧巻の演技でした。
演劇的な要素と舞踊テクニックの両方が要求される難しい演目ですが、ベリャコフもマルチェンコヴァも華やかなテクニックを披露しながら、きちんとストーリーを表現していました。

バレエとしてもお芝居としても、とても面白い。

もう一回見てみたいと思う舞台でした。

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