木造復元を目指す名古屋城天守閣にエレベーターを設置しないという名古屋市の方針を巡り、障害者団体らが21日昼、市内で抗議活動を始めた。車いすの障害者らが市役所本庁舎(中区)前に集まり、「名古屋城木造天守にエレベーター設置を」との横断幕を掲げながら、市役所職員や通行人に現実的なバリアフリー対策を訴えるビラを配布した。
名古屋城天守閣のエレベーター設置を求め、ビラ配りする障害者団体のメンバーら(21日午後、名古屋市中区)
県内の障害者団体の呼びかけで結成した「名古屋城木造天守にエレベーター設置を実現する実行委員会」が主催した。車いすに乗って参加した共同代表の近藤佑次さんは「この問題は今や名古屋だけでなく、全国的なバリアフリーの問題になりつつある」と訴えた。主催者側によると、同日は約200人が抗議活動に参加するという。
木造天守閣のバリアフリー対策を巡り、史実に忠実な復元を目指す河村たかし市長はエレベーターを設置せず、新技術を開発して対応するとしている。一方、障害者らは「安全で最善の昇降手段はエレベーターだ」と市長の方針に強く反発している。