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森雅之個展「月とシャーベット」
札幌 ト・オン・カフェ
7/24〜8/5

身の回りのささやかなものたちへの暖かな眼差しと、遠い彼方への憧れが、一つの画面に深い奥行きとドラマ性を作り出す。
今回の個展では特に宇宙への想いが溢れていた。

個人的には、もう好きでたまらん人。本業は漫画家だと思うのだけど、最近は絵本描いたり挿絵を担当したり、いろいろのご様子。

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北都館にて 7月15日まで
会場は純粋に喫茶店スタイル。飲食してるお客さんの頭越しに作品を見ることになる。
批評めいたことはやめようと思うが、会場にいらっしゃった高橋さんとの会話が楽しかった。
東京のギャラリーにプレゼンに行けば、「純朴な北海道の人」というイメージをもたれそうな、立て板に水の間逆の、考えながら訥々と話すタイプ。そのぶん借り物の言葉はなく、迷いながらも信念を持って前に進んでいこうとしている真摯な姿勢が良く見えて、好感が持てた。
話していて刺激を受けること、勇気づけられることも多く、小説のネタにそのまま使えそうな話もたくさん伺えた。

会場は、ややわかりづらいが、札幌第一病院の斜め向かい。
おそらく今後、北海道の枠で納まらない活躍をされていくことになると思う。
機会があれば是非、ご覧になって欲しい。
古民家ギャラリー犬養を全室使いきった個展。昭和レトロと70年代風ポップの暴力的調和。と見えたものが、2階に上がるや暴力的に豹変。性へのあっけらかんとしたオブセッション、その激しさと明朗さにもう立ち尽くすしかない。

絶対見とけ。
ターナー・アワード2011を見てきた。
まあ、芸大とか造形大とかそのへんの学生の作品が並ぶのがいつものことで、学校ごとに出してくるものが似通っていて、「傾向と対策」みたいなものがあるんじゃないかと邪推してしまいたくなる。のもいつものことなのだが、今年の大賞は異質だった。
「私が人間や社会と対峙したときに起こる身体の中の微妙な変化を見つめ、追及し描くことで、リアルな人間像を描き出そうとしています(以下略)」というのが橋口美佐さんの受賞の言葉。
私は作品そのものよりも、こっちの言葉のほうに惹かれた。ちなみに大賞作品のタイトルは「私は私の半分を過去へ置き去りに、もう半分を明日の自分に着込んで生きる」
私の個人的な問題意識と非常に重なるところがあって、気になる存在である。
 
それはそうと。
審査員の言葉として大島賛都氏がこんなことを――
「昨今の日本における和解アーティストを取り巻く環境は厳しい。プロの作家として生きていくことが簡単でないことは、良くわかる。ただ、海外に目を向ければ、この賞の応募者たちと同じ世代の若者たちの仲から、素晴らしい才能を持ったアーティストたちが次々と現れ、国際的なアートシーンは活性化し続けている。この違いは何か? 下世話に聞こえるだろうが、私はまず、国際的に活況を呈するアートフェアもしくはアートマーケットが立脚しているところの、アートに関わる人々(美術館、クリティック、メディアなどを含め)、が共有する集合的な意識や価値観へとつながることが極めて大切なのだと思う(以上、パンフレットより抜粋)」
 
はい、下世話に聞こえます。
そういうのは村上隆センセイががんばってるから、それでいいんじゃないですか?
 
要するに傾向と対策をやって賞をもらって、指導した側の評価もアップさせたい、というまことに素直な欲望の表現で、そして別に間違ったことじゃないんだろうけれど、それは若い作り手が気にしなきゃならないことだろうか?
 
思うことはいろいろあるのだが、体力が尽きた。またいずれ。
 
 
 
 
出展者のお嬢さんもなかなか素敵だったのだが、いや、椅子の話。
美しく機能的で、なおかつ場に溶けこむ、いわば謙虚さを持った椅子を作れる人は、そこらの芸術家よりずっと偉大だ。 人間をよく理解し、そして愛していなければできない仕事だから。
何を作っても芸術と呼びうるが、「座れない椅子」を作る作家のなんと多いことか。
そんなものは個性でも斬新さでもないんだがな。

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