|
11月3日は文化の日でもあり、ゴジラの誕生日でもある。
毎年恒例、ゴジラ映画を紹介します。
画像たっぷりのマニアック記事なので、興味ない方はスルーしてください。
上からポスター2種とパンフ2種です。
『ゴジラ対メカゴジラ』
解説: ゴジラ誕生20周年記念映画。
翌1975年開催予定の沖縄国際海洋博覧会に絡め、沖縄本島を舞台として製作された。沖縄県は2年前の1972年に日本へ返還されたばかりであり、ひときわ注目を集めていた時期に当たる。公開時のキャッチコピーは、「宇宙をとびミサイルを撃ち込む! 全身が武器の凄いゴジラが現れた!」。
あらすじ: 沖縄海洋博の工事現場である洞穴から奇妙な壁画と獅子の置物が発見された。建築技師の清水敬介は、現場で知り合った金城冴子を伴って叔父でもある考古学の権威・和倉博士を訪れる。一方、敬介の弟・正彦が玉泉洞で見つけた未知の金属片はスペース・チタニウムだと判明する。やがて壁画の予言通り富士山からゴジラが出現、コンビナートを蹂躙していく。敬介と宮島教授一行はゴジラの後を追うが、そこにもう一匹のゴジラが現れた……。
私、好きな時代へ行けるなら1974年へ行きたい。
ちょうど長嶋茂雄さんが現役引退されて巨人軍がV10を達成できなかった年で、映画の表現が一番自由で過激な時代。
オカルトにパニックにドラゴンにポルノまでありながら、東映には仁義がないという(超爆)・・・今の私に一番影響を与えた年が1974年頃やろうね。
その年の春休みに“東宝チャンピオン祭り”で公開されたのが、ゴジラ誕生20周年記念映画である『ゴジラ対メカゴジラ』でした。私が小学2年生から3年生に上がる時ですね。
当時のゴジラ映画って、旧作のリバイバルを絡めた“東宝チャンピオン祭り”枠の中で、主に春休みに新作を発表していたんですが、1973年に公開された『ゴジラ対メガロ』を見た私は、東宝がターゲットにしているバリバリの子供やのに、「ゴジラがこんなに幼稚な感じの子供向けになって大丈夫かな?」なんて生意気に思っておったよ(汗)・・・。
というのも、私はチャンピオン祭りを通してゴジラの旧作を“大人の映画”だという感覚で見ていましたので。怪獣の登場するSF映画だという感覚ですね。
過去記事でも書いたんですが、テレビのウルトラシリーズをはじめとする特撮巨大ヒーローの影響を受けて、『ゴジラ対メガロ』ではジェットジャガーというロボットをゴジラの相棒に登場させていたので、ゴジラ20周年記念映画の悪役がロボットだと聞いても、当時の我々子供のゴジラファンに違和感はなく、むしろ歓迎していましたね。
というのも、その少し前の冬休みのチャンピオン祭りのメイン番組が『キングコングの逆襲』のリバイバル公開で、キングコングの相手役がメカニ・コングというキングコングをロボットにしたカッコいいモノだったから。
事実、後に平成ゴジラシリーズの特撮を手掛ける川北紘一が、ブリキのゴジラのおもちゃを叩いて作り上げたという、発表されたメカゴジラの造形がカッコよすぎて、私のようなゴジラファンは狂喜乱舞。
ところがこの作品、家の事情で私は映画館で見れなかったんですわ・・・。
観に行った友人に学校の休み時間の度にすり寄っていって話を聞いて、パンフレットまでもらってね(汗)・・・。
当時は見逃すとテレビ放映を待たなければならなかった。
一年後に、昭和ゴジラシリーズの最終作で、本多猪四郎監督の遺作である『メカゴジラの逆襲』を劇場で見たとき、タイトルバックが『ゴジラ対メカゴジラ』のクライマックスシーンだった。
私はそれがもう嬉しくてたまらんかった事を、昨日の事のように憶えていますわ・・・。
↑
建築技師の敬介(大門正明)は、沖縄海洋博の建設現場で謎の置物と壁画を発見する。
現場で知り合った考古学者・冴子(田島令子)を伴い、壁画の謎を探る敬介。
↑
敬介は考古学者の和泉(小泉博)を訪ねる。冴子と和泉は壁画は予言だと説く。
「大空に黒い山が現れる時、大いなる怪獣が現れ、この世を滅ぼさんとする。しかし赤い月が沈み、西から日が昇る時、2頭の怪獣が現れ人々を救う」と・・・。
↑
この作品はアンギラスの咆哮から始まるんですが、突如現れた味方であるはずのゴジラに口を裂かれてしまうアンギラスという謎の描写がいきなりショッキング。
予言通り現れ暴れる怪獣はゴジラだった。 ↑
敬介と冴子につきまとう自称記者の南原(岸田森)
敬介たちは置物を奪おうとする謎の男に狙われている。
敵なのか味方なのか分からない岸田森さんの役作りは、相変わらず凝っている(笑)・・・。 ゴジラの前にゴジラが現れた。
最初に現れてアンギラスをやっつけてしまったゴジラは偽ゴジラだった。
遂にサイボーグである姿を現す偽ゴジラ。
謎の宇宙金属を調べていた宮島教授(平田昭彦)は、「メカゴジラ」だと名付ける。
このゴジラ対ゴジラ。メカゴジラ出現シーンは、キングギドラ登場シーンに匹敵する、昭和ゴジラシリーズの名シーンやと思います。
激しい光線と放射能の激突により、壮絶な第一ラウンドは痛み分け。
メカゴジラは故障し、ゴジラは大きな傷を負ってしまう。
↑
メカゴジラは地球侵略を企むブラックホール第3惑星人の武器だった。
悪い宇宙人を演じた睦五郎さんは、次の『メカゴジラの逆襲』でもほぼ同じ役で登場(汗)・・・。
『メカゴジラの逆襲』はこの人の逆襲でもあるのだよ(笑)・・・。
↑
ゴジラが傷を癒している間に頑張るのが、予言の謎を追う地球人。
置物を使い、沖縄伝説の怪獣キングシーサーを呼び覚ます島の長老(今福正雄)と那美(ベルベラ・リーン)
ここで昭和のムード歌謡全開の那美の歌により目覚めるキングシーサー・・・ハッキリ言って、この一連の場面はもったいぶった割には全然カッコよくない(爆汗)・・・。
↑
こいつ!
再び暴れ出したメカゴジラを迎え撃つ、甦った伝説の怪獣キングシーサー!
最初こそメカゴジラの光線を右目で受けて左目で撃ち返すという、全盛期のムーディー勝山みたいな受け流し攻撃で笑いをとるんですが(爆)、基本、キングシーサーはむっちゃ弱いんですよね(笑)
傷を癒し参戦したゴジラの背中に隠れてメカゴジラの攻撃をかわすキングシーサー(笑)
そのヘタレぶりにより逆に人気が出たという、まさに伝説の怪獣だった。
↑
実は南原、宇宙人の正体を追うインターポールの捜査官だった。
捕らえられた宮島教授と協力して、ブラックホール星人をやっつける。
宇宙人の本当の姿が猿人なのは、当時流行っていた『猿の惑星』シリーズの影響か?
↑
1971年の『ゴジラ対ヘドラ』以降のゴジラって、侵略者である怪獣から地球を守るために血だらけになって戦うんですよね。
ソコがまた映像表現として1970年代らしい。
でも、バックの音楽が佐藤勝さんで、あの黒澤明監督の『用心棒』テイストのズンドコ調なので暗く悲壮にならないんですよね。
↑
ヒロインを演じた田島令子さんは声優としても有名。
自治会とかPТAとかに必ずひとりはいるタイプの美人ですよね(笑)・・・。
私にとって大門正明さんって、この作品とデビュー作の『遊び』の2本で十分という感じ。
ちょうどこの作品の頃、大門さんは強風のため静岡に4時間も止まった新幹線の中で、後の妻になる女性と隣合わせになったそうです。
職業が俳優だと言えば胡散臭く思われるから、後日、後の奥様になる人を連れてこの作品を見たそうですよ。
ちなみに大門さんと田島さんは同い年で同じ劇団の同期。
大門さんいわく、田島さんには油断しているとよく叱咤されたと(笑)・・・。
ゴジラ誕生20周年記念映画として気合いを入れたのかどうかは知りませんが、中盤までのサスペンスフルな人間ドラマ部分と、特撮怪獣映画部分のバランスが久しぶりに良く、面白い映画でした。
監督は本多猪四郎さんと並んで、昭和40年代の東宝特撮映画を支えた福田純さん。
この映画の魅力を牽引したのは、やはり“全身が武器”というメカゴジラのキャラクターのカッコ良さ。
スタッフから、「そこまでめんどくさい事やるのかよ?」と皮肉を言われたという、虹色に輝くメカゴジラの光線。
ビームの乱舞と称された特撮は低予算ながら圧巻でした。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 映画
- >
- 映画レビュー



