映画レビュー「わ行」

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『わらの犬』





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『わらの犬』
B5チラシとパンフです。
『わらの犬』は1972年に日本公開されたアメリカ映画です。





『わらの犬』
解説:イギリスの片田舎に越して来た学者夫婦。暴力を否定する夫は周囲の仕打ちにもひたすら耐え続けるが、ある夜、かくまった精神薄弱者に牙をむく村人相手に遂にその怒りを爆発させる……。鬼才サム・ペキンパーが人間の心の闇に眠る暴力を描いた心理サスペンス。
 
 
 
 
私が子供の頃、テレビの洋画劇場で途中から見て引き込まれた映画が数本あった。
名匠サム・ペキンパー監督が、毎回、神がかり的な演技を見せてノッていた頃のダスティン・ホフマンを主役にして撮った、『わらの犬』という作品も、私が途中から見て驚愕した作品だった。
 
都会の喧騒を嫌い、妻の故郷であるイギリスの片田舎に越して来た数学者のデビッド。
アメリカ人のデビッドは、田舎に住めば静かに研究に没頭できると考えていた。
ところがね、インテリのデビッドとは対照的で奔放な妻エミーの故郷である田舎の住民は、実に閉鎖的かつワイルドなんですよね(汗)・・・。

デビッドの家のガレージを建築する為に雇われた村の若者たちは、幼なじみのエミーを手篭めにすることしか考えておらず、エミーの下着を盗んだり、デビッドの家の猫を殺してクローゼットの中に吊るしたりする。
何事にも理論的に対処すれば解決できるという穏健派のデビッドに不満を募らせるエミーは、村の若者たちに誘い出されて狩りに出かけたデビッドの留守中に、村の若者二人に輪姦されてしまう。
そんな事を知らないデビッドは、村の精神薄弱者ヘンリーを車で撥ねてしまい、怪我をしたヘンリーを家に連れ帰る。
しかし、アクシデントでヘンリーに娘を殺された父親を中心とした村人は、ヘンリーを匿うハメになったデビッドの家を襲撃する・・・。
それまで完全アウェー状態の中で我慢してきたデビッドは、家に篭城し、遂に暴徒と化した村人たちと戦う決意をする。
 
この作品、暴力を否定しないサム・ペキンパー監督が、その凄まじい作家性を発揮した作品なので、とても野蛮なイメージが先行するんですが、実に深く繊細な心理サスペンスなんですよね。
完全に村人になめられているデビッド、実は同じ村出身の妻エミーにも、いつもその弱腰を責められていて、夫婦の信頼関係ですら揺らぎ始めているという語り口が良いスパイスになっている。

殺るか殺られるかの崖っぷちに追い込まれた状態で、ただ殺られてしまうのかい?何かを守る為には、アンタも戦うかもしれないぜってスタンスを匂わせながらも、ソコの最底辺にある微かな人間の良心と、暴力性という闇が火花を散らしせめぎ合うクライマックスは、一筋縄ではいかない哲学的な趣すら感じさせる。
人との駆け引きが苦手で、妻から「大人になってよ」と叱咤されていたデビッドが、追い詰められた時に及び腰ながら獣のように反撃する姿は、まさに綺麗事だけでは済まされない生身の人間を描いたモノ。
そう、戦わないは理想であって、戦うべき時に戦えないのは、英知に富んだ人間らしからぬ事なのだと、この作品は伝えているようが気がして私はならんのですよ・・・。
攻撃は最大の防御である・・・。









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のんびりと数学の研究に没頭したいという理由で、学者のデビッド(ダスティン・ホフマン)は妻のエミー(スーザン・ジョージ)の故郷であるイギリスのコーンウォール州という片田舎に引っ越して生活を始める。
しかし、閉鎖的な田舎の住民にとって、アメリカ人のインテリ学者で平和主義者のデビッドはまったくのよそ者扱い。





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デビッドは家の車庫建設の為に村の若者4人を雇うんですが、若者たちは幼なじみであるエミーの体を狙っている。
リーダー格のペナー(デル・ヘニー)は、エミーの元カレなんですよね。
しかしね、奔放なエミーにも体を狙われる理由がある。
ミニスカートにノーブラ姿でいつも歩くエミー(汗)、あんだけ乳首クッキリ勃ってたら、村の男どもを誘ってるようなもの(汗)・・・。






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デビッド夫妻は完全アウェー状態による嫌がらせを受ける。
「相手はわかってるんだからキツく注意してよ」とエミーに尻を叩かれても、平和主義者のデビッドは村の若者に対してなめられっぱなし。
そんなデビッドがヘタレに見えてきたエミーとの夫婦仲まで悪くなってしまう。
そんなある日、若者たちに狩りに誘われたデビッドの留守中に、エミーは元彼の強引さに負けて体を許してしまうんですが、ついでに別の若者にまでレイプされてしまう。
(これはエミーに弁解の余地なし。エミーの自業自得だと私は斬る(汗)・・・)







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村には精神薄弱者の大男ヘンリー(デビッド・ワーナー)がいる。
気の弱いヘンリーは、兄から虐待のような暴力を受け、村の若者たちを恐れている。
ヘンリーは後半の重要人物です。






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デビッド夫妻は村の懇親会に出席するんですが、レイプされたエミーは心身ともに傷つき、その場にいられなくなる。
エミーをつれて家路につくデビッドなんですが、当然、エミーがレイプされた事を知らない。






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ノーブラで乳首ポッチリのエミーの後ろにいる村の少女、こいつがなかなかの問題児なんですよ。
思春期特有の性への興味から、デビッド夫妻の夜の営みをのぞき見したり、セックスしてみたくてたまらんわけ。
そんな少女が狙ったのが、精神薄弱者のヘンリーだった。
懇親会の会場からヘンリーを誘い出した少女は、ヘンリーを誘惑する。
しかし、兄から日常的に折檻を受けて村人を恐れるヘンリーは、物音に反応して、反射的に少女を締め上げてしまい、結果的に殺してしまうんですね。







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帰路でふらつくヘンリーを車で跳ねてしまったデビット夫婦は、怪我をしたヘンリーを保護して家に連れて帰る。その頃、ヘンリーと共に姿を消した少女の事で村は大騒ぎ。
ヘンリーがデビッドの家にいる事を知った少女の呑んだくれ親父と若者たち5人は、ヘンリーを殺しにデビッドの家にやってくる。
自分が怪我をさせてしまったヘンリーを村人に渡さないデビットは、家に篭城するんですが、仲裁に入ってくれた村の唯一の理解者である少佐を5人に殺された瞬間、デビッドの中で何かが弾けた。
遂に武器を手に取り反撃に転じるデビッド。







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エミーを演じたスーザン・ジョージはこの作品で人気者になりました。
エミーはデビッドを深く愛してるんですが、かまってもらえない不満からデビッドのケツを煽りまくる。
「今度こそあの人たちを注意してよ」って具合に、ヘタレに見えるデビッドに対し、真綿で首を絞めるようにネチネチとデビッドに男らしさを求めてしまう。
面白いのがね、追い詰められた夫婦、エミーは元々村の人間なんで、デビッドに、「さっさとヘンリーを渡してしまいなさいよ。私、もうあなたについて行けない」って、どちらに転んでもデビッドを非難するエミーのキャラが強烈でした。
エミーの“所詮、私もこの村の住人なのよ”って部分が、さらにデビッドを孤立させる。





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『卒業』、『真夜中のカーボーイ』とキャリアを重ねたダスティン・ホフマン。
デビューから1970年代の彼の芝居は神がかり的な凄さがある。
「私の家と怪我人は、私が守る」という信念のもと、反撃するデビッドの暴力行為を、誰も非難できないでしょう。
襲撃者5人を返り討ちにしてヘンリーを守りきったデビッドは、「帰り道がわからなくなったよ」と言うヘンリーに、「僕もさ」と答える。








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前記事『悪魔のいけにえ』もそうなんですが、この作品の怖さは閉鎖的な村人の、田舎ならではの“オラたちのルール”がまかり通る怖さなんですよね。
よそ者には徹底的に冷たい。
そんな村人たちの無知であるが故の傲慢さ、知られることがないが故の冷血さが、平和主義者であるデビッドの暴力性を呼び覚ましてしまう怖さが秀逸。
また、サム・ペキンパーという監督さんは、『ゲッタウェイ』なんかもそうなんですが、夫婦を描かせたらとてもリアルで味がある。
撮影中、ダスティン・ホフマンが演技の事で何度も監督に相談しに行くと、ペキンパーは、「うるせぇな。そんなことはお前ぇが自分で好きなようにやれよ」と言い放ったそう(爆)




『私の少女』





仕事帰りに映画を観てきたので紹介します。韓国映画を見てきました。
ここは基本、映画ブログなんですがね、ここへ訪問の足跡を残される方の大半は、韓国映画どころか新作映画に興味ない方ばかり。もしくは、私の記事にまったく興味のない人。
私の記事に魅力がないのはわかってる(爆)・・・マニアックなものばかり取り上げてるから、訪問しても軽くスルーしてるって正直な指摘もされたしね。
こちらは目に付いた足跡には全部訪問返してるから、画面も重い分、最近疲れてきました。
点数稼ぎかなんか知らんけど、どうせスルーするなら訪問してくるなよと言いたい。
この記事はね、結末は書きませんが、ある程度のネタバレに触れてます。
どうせ、ミニシアターで公開されてる韓国映画、ここへ来る人の大半は見ないですから。



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↑チラシと、両面チラシの2面です。




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5月26日、シネ・リーブル梅田の様子です。
お客さんの大半が若い女性でした。




『私の少女』
解説:『クラウド アトラス』などで国際的に活躍するぺ・ドゥナと、『冬の小鳥』などのキム・セロンが共演した社会派ドラマ。元エリートの女性警察官と一人の少女との交流を、家庭内暴力や性的マイノリティー、外国人の不法就労といった社会問題を織り交ぜて描く。『オアシス』などのイ・チャンドン監督がプロデュース、本作が初の長編作となったチョン・ジュリが監督を務め、第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門、第15回東京フィルメックスコンペティション部門で上映されるや高い評価を受けた。
 
あらすじ:ソウルからとある港町の派出所所長として赴任した女性警察官ヨンナム(ぺ・ドゥナ)は、母親に捨てられ養父と義理の祖母から暴力を振るわれている少女ドヒ(キム・セロン)と出会う。何とかドヒを救い出そうと手立てを考えるヨンナムだったが、自身の過去が世間に知られ窮地に陥ってしまう。そんなヨンナムを助けるべく、ドヒはある決断を下すが……。
 
 
 
傑作アクション映画『アジョシ』で、ウォンビンが命懸けで守った少女を演じたのがキム・セロン。
そのキム・セロンが、最近はハリウッドで活躍するペ・ドゥナと共演するという予備知識だけで観たこの作品、私は予想外の展開にドン引きした(汗)・・・。
 
ソウルからおもいっきり田舎の港町に赴任してきた女性警察官ヨンナム。
所長に就任したヨンナムは、同級生から寄って集っていじめられている少女ドヒを助ける。
母親に捨てられたという14歳のドヒは、学校どころか家でも継父ヨンハや糞ババアに虐待されており、ヨンナムはドヒから目が離せなくなるんですね。
守ってくれるヨンナムを慕うようになったドヒは、ヨンナムに「一緒にいたい」と懇願するようになる。
ある日、糞ババアが海で事故死。自分のオカンが死んで更に虐待をエスカレートさせるヨンハからドヒを守る為に、ヨンナムはドヒを家に入れるんですが、体中傷だらけのドヒを見たヨンナムは、保護という名目でドヒと一緒に暮らすようになるんですね。
 
無邪気なドヒを救ったヨンナム、本来なら子供の為にも明るく大人は振る舞いたいもの。
ところがヨンナムは不自然なほどにドヒとの距離を詰めようとはしない・・・。
ある日、ソウルから綺麗な女性がヨンナムを訪ねてきた。
私ここでね、その二人の女性の会話がなんかおかしいなと思ったら、ソウルから来た女性はヨンアムの元恋人で、しかもキスしているところを対立するヨンハに目撃され、あらぬ疑いをかけられ告訴されるんですね・・・。
そう、実はヨンナムは同性愛者で、その事が原因で田舎町に左遷されたんですよ。
私、韓国の同性愛者に対する差別と偏見と対処のしかたに驚いたんですが、結局、ヨンナムはドヒと暮らしていた事で未成年者に対する性的虐待の濡れ衣を着せられて逮捕されてしまう・・・というお話。
 
コレね、映画を見ている観客だけは、ヨンナムの行いが全て正しい事を知っている。
しかし、劇中のヨンナムは、同性愛者に対する偏見だけで完全に犯罪者扱い。
後半のテイストは、幼児に対する性犯罪の冤罪に苦しむマッツ・ミケルセン主演の『偽りなき者』と同じで、観る側はスクリーンに向かって「それは違うで」と叫びたくなる。
見る側と同じ気持ちになったドヒはね、ショッキングなある行動に出てしまう。
 
私はこういう映画を見ていつも素晴らしいなと思うのは、同じ孤独に共鳴する者同士は、そう簡単には引き離せないし、離れてはいけないという運命を感じる事ができるから。
 
[2015年、5月26日、『私の少女』、シネ・リーブル梅田1にて鑑賞] 




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田舎の港町に所長として赴任してきたヨンナム(ペ・ドゥナ)は、母親に捨てられ、周りから虐待されまくっているドヒ(キム・セロン)と出会う。
まずね、いくら閉鎖感溢れる田舎だとしても、ドヒのいじめられ方は異常。
14歳の少女が完全に孤立してる。
だってね、一緒に暮らしてる継父とその母親は、ドヒの事を「クソガキ」としか呼ばない。
そんな異様なドヒの日常に危機感を感じたヨンナムは、遂にドヒを自分の家に住まわせる。

さすがは韓国映画という部分、どうでもよい場面が笑える・・・。
私ね、こめかみに小さいサロンパスみたいな絆創膏を貼った糞ババアって久々に見て感動したわ(爆)・・・。
あとね、言葉の壁を超えて、明らかにヘタだとわかるおっさんの歌とか(笑)・・・。
で、その歌の歌詞が、「みんなに愛されてきた俺だが〜♪」やったとき(超爆)・・・。






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所長としての任務を厳しくこなすヨンナムは、反面、家に帰ると酒に溺れる日々。
一方、暴力から逃れたドヒは無邪気に振舞う。
そんなドヒを見て、ヨンナムも心が癒されるんですが、どこかヨンナムのドヒに対するスキンシップがぎこちない。腰が引けた感じなんですよ。
私は見ていて、いつかはドヒを家に返さないといけないから線を引いているのかなと思った・・・。
実はヨンナムは同性愛者で、その事で左遷させられたという背景があった。
元恋人の女性が会いに来たことで激しく動揺するヨンナム。
そんなヨンナムの姿を見て、ドヒもまた精神不安定になり、暴れるようになる。






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不法滞在者を奴隷のように扱うドヒの継父ヨンハ(ソン・セビョク)は、厳しく取り締まるヨンナムを逆恨みしている。
そんなヨンナムと女性のキスシーンを目撃したヨンハは、ドヒに対する性的虐待をでっち上げ、ヨンナムを告訴する。
ヨンナムを変態扱いする村民や警察は、決めつけの誘導尋問でドヒから証言を得て、ヨンナムを逮捕してしまう。
家に戻って再び虐待されたドヒは事の重大さに気づき、ヨンナムと自分を救う為にある行動に出る。
このヨンハという男、とにかく地上最悪のクズ野郎。








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あの『アジョシ』で目玉をくり抜かれそうになった幼女を演じていたキム・セロン、大きくなった(笑)
この作品の劇中でもね、成長期なのか、女性らしく変化していくんですよね。
孤独と友達になっているようなドヒの逞しさに、韓国人の強さを感じますわ。
そんなドヒが自分を捨てた母親以上に心惹かれる人物が、同じように孤独を抱えたヨンナムだという部分が泣かせる。








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一見クールなヨンナムの温かい心を見事に表現したペ・ドゥナの演技は圧巻だった。
ハリウッド映画で中途半端なときより数百倍いい。
最後にね、ヨンナムは若い真面目な警官に、「あのドヒという子は変わっているから嫌いだ。子供らしくないし」とかけなされているのを聞いて、忘れ物を取りに帰る決心をする。ソコが凄くいい。
この作品は女性監督チョン・ジュリさんのデビュー作だそうです。アッパレ!
この作品の女性同士の繊細な心の動きは女性にしか表現できない。
このお話で描かれた背景は、ある意味恥部をさらけ出しているので、全体の印象はやるせない。
でも、心から安心した人間の寝顔は幸福の証なんだと伝えるこの作品は、人間の本当の強さを見せつけている。







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映画が終わり、外に出ると暗くなっていて、ライトアップされた噴水が目にしみたわ・・・。

 



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上からチラシ2種、関西版新聞広告、パンフです。
パンフの右下にある「FF」シールは入場者特典です。





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本日公開初日の『ワイルド・スピード スカイミッション』、盛況でした。
この西日本一の老舗シアター1、なんと明日からは「名探偵コナン」が上映されるんですよね(汗)・・・。





『ワイルド・スピード SKY MISSION
解説:高級車や名車が続々と登場し、迫力満点のカーアクションが繰り広げられるヒットシリーズの第7弾。ヴィン・ディーゼル演じるドミニクら、すご腕ドライバーにしてアウトローの面々が、東京、アブダビ、ロサンゼルスといった世界各地を舞台に壮大な戦いに挑む。メガホンを取るのは、『ソウ』シリーズなどに携ってきたジェームズ・ワン。オリジナルメンバーに加え、ジェイソン・ステイサム、カート・ラッセル、トニー・ジャーがシリーズに参戦する。スリリングな展開はもちろん、故ポール・ウォーカーの勇姿も必見。
 
あらすじ:巨大な犯罪組織を率いていたオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)一味を撃破し、彼から恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)を取り戻したドミニク(ヴィン・ディーゼル)。ロサンゼルスへと戻った彼は、相棒のブライアン(ポール・ウォーカー)や妹のミア(ジョーダナ・ブリュースター)らと平穏な毎日を過ごしていた。しかし、オーウェンの兄である特殊部隊出身の暗殺者デッカード(ジェイソン・ステイサム)が復讐(ふくしゅう)を開始し……。




 
 
登場人物が増えて交通整理に追われていた感のあった前作『ユーロミッション』を見ながら、私はこのシリーズを劇場で鑑賞する事から卒業しようと思っていたんですよ。
ところが、その前作のラストシーンで予告的にジェイソン・ステイサムが登場したのを見てね、「これは次も絶対に見なアカンやん」となった(汗)・・・。
その思いに追い打ちをかけたのがポール・ウォーカーの事故死でしたわ・・・。
 
そのジェイソン・ステイサムのアップと破壊っぷりの凄さで始まるこの作品、お腹いっぱいになる理屈抜きに楽しめる娯楽超大作映画でした。
 
もうあらすじとかミッションの中身なんてどうでもええ(爆汗)・・・。
今回、シリーズを牽引してきたジャスティン・リンから、監督が『ソウ』や『死霊館』のジェームズ・ワンに変わったんですね。
ジェームズ・ワンの使命は、この作品を集大成的に盛り上げて、シリーズを終わらせたるというモノやったみたいで、「最後やから、おもいっきりやったる」という気迫が全編からビシバシ伝わってくる。
しかし、やりすぎや(超爆)・・・。
なんかね、いつもの『ワイルド・スピード』で始まり、途中は『ミッション・インポッシブル』みたくなって、クライマックスなんか完全に『ダイ・ハード』してたね(爆)・・・。
 
この作品の素晴らしいところは、シリーズの繋がっていたドラマをきっちり終わらせたところ。
亡きポール・ウォーカーに捧げられたラストの数分間には、やはり泣けたね・・・。
 
[2015年、4月17日、『ワイルド・スピード SKY MISSION』、TOHOシネマズ梅田・シアター1にて鑑賞]




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この作品を飛躍的に面白くしているのがジェイソン・ステイサム演じる殺し屋。
復讐に燃える鬼と化して主人公たちを追い回す。
やはり悪役が強力だと作品が盛り上がる。
自分が登場するシーンではしっかり自分の世界を構築しているジェイソン・ステイサムはさすが。






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私ね、この作品で凄く寂しかったのは、カート・ラッセルも含めて、レギュラー陣の面々が老けたね。
刺激を求めて激しいアクションに身を委ねるという設定にギリギリという感じ。
いろんな意味でシリーズが潮時を迎えていたな・・・と感じました。





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ついに、家庭に安住の地を求めたというブライアンの姿がね、この作品の荒くれ登場人物たちに穏やかな影響を及ぼすという設定が良かった。
車の事故では死んでほしくなかったぞ、ポール・ウォーカーよ・・・。

本文でも書きましたが、シリーズに親しんできた映画ファンにとって、“ポールに捧ぐ”というラストは涙なしでは見れない。
この人は、いかにも車好きの兄ちゃんというキャラが最高の役者やったね。
劇中のドミニクのセリフ、「家庭を守るという事は勇敢なんだよ」は心にしみた。
2台の車が分かれていくラストは切なかったなぁ・・・。




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『ワイルド・スピード』のチラシ2種・関西版新聞広告・パンフです。






『ワイルド・スピード』
解説:LA.では深夜、若者たちが大金を賭けたストリート・カー・レースに熱狂していた。ドミニクは仲間たちから一目置かれる天才ドライバー。彼はレースを挑んでくる無謀な連中を相手に1度のレースで1万ドルを稼ぎ出す。そんなある夜、ブライアンという新顔がやって来る。彼もまたドミニクに負けない驚異のドライビングテクニックを披露、ギャラリーの注目を集める。しかし、誰も彼が警察官だとは想像もしなかった。ブライアンは実は、最近多発している高級品を積んだトラックがハイスピード状態のままジャックされるという事件を追って、潜入捜査を行っていたのだった。
 
 
 
今週末から、おそらくシリーズ最終章になる新作が公開される『ワイルド・スピード』
回を追うごとにスケールアップしていくシリーズなんですが、今から思うと、このシリーズ1作目の『ワイルド・スピード』という作品は、スタイリッシュなB級アクション映画やったんですよね・・・。
 
ゼロヨンと呼ばれるストリート・カー・レースに熱狂している若者たち。
リーダー格のドミニクは、新顔でやってきたブライアンのドライビングテクニックと人柄を認め、仲間に入れる。
しかし、実はドミニクには強盗団としての裏の顔があり、ブライアンは事件を追って潜入捜査している警官だった。
やがて、仲間を大切にするドミニクの男気に惹かれるブライアンは、ドミニクの妹ミアを愛してしまった事もあり、警官としての身分を隠している事に苦悩し始めるんですよね・・・。
 
このシリーズはレギュラー陣が不動というマンネリに陥りやすい設定なのにもかかわらず、回を追う毎に面白くなっていくのは、男と男が認め合って惹かれあうという描写が秀逸で熱いからなんですよね・・・。その友情物語のが、この1作目に凝縮されている。
過去にもね、『マッド・ストーン』や「ハート・ブルー』といった、潜入捜査の警官と強盗団の友情物語を描いた映画はあったんですが(どれも快作)、職務として法を守るという事よりも、最終的に友情を守りきってしまう男を描いたこの作品の爽快さといったらなかった。
人が人に心を動かされるという瞬間を魅力的に捉える事に成功したから、この作品は単なるB級アクション映画に終わることなく支持されたんですよね・・・。
 
[2001年、11月4日、『ワイルド・スピード』、三番街シネマ2にて鑑賞]


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強盗団の一味がストリート・カー・レースに興じているという情報をもとに、刑事ブライアン(ポール・ウォーカー)は、潜入捜査でリーダー格のドミニク(ヴィン・ディーゼル)と接触することに成功。
ドミニクに気に入られたブライアンは、以後、ドミニクのファミリーと行動を共にする。




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警官でありながらドミニクの人柄に魅せられたブライアンは、ドミニクの妹ミア(ジョーダナ・ブリュースター)と愛し合うようになり、身分を隠すことに苦悩し始める。
警官として職務を全うすることより、人としての熱い絆に翻弄されるブライアンの姿にめちゃくちゃ感情移入できるのが、この映画のポイントでしたね。





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ドミニクの恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)
この写真のミシェル・ロドリゲスは最高にかわいいね。
惚れてまうわ(汗)・・・。
『プライベート・ライアン』と『ピッチブラック』で注目されたヴィン・ディーゼルは、この作品で新世紀のジャイアン俳優として名乗りをあげた。
(昭和のジャイアン俳優はジョージ・ケネディね(汗)・・・)





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この1作目はね、『ブルース・リー物語』、『デイライト』、『トリプルX』などのロブ・コーエン監督作品なんですよね。
職人監督がノリに乗ってるときの快作でした。
これ、シリーズ化されているのでネタをバラしますけど、結局ラストでブライアンが友情を取るという展開が意外かつ爽快な映画でした。





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私はこの作品とね、同時期に公開された『ロードキラー』という作品でポール・ウォーカーのファンになった。
次の最終作でどういう扱い&登場をするのか楽しみなんですが・・・。
彼の勇姿を見るのが最後というはね・・・ファンにとっては辛いところですよね・・・。

『ワイルドカード』


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『ワイルドカード』のチラシと、本日の梅田ブルク7・シアター3の様子です。
この『ワイルドカード』という作品、パンフの販売がないんですよね(怒)・・・。







『ワイルドカード』


解説:『トランスポーター』シリーズなどで人気のジェイソン・ステイサム主演のクライムアクション。『明日に向って撃て!』『大統領の陰謀』で2度のアカデミー賞を受賞した脚本家ウィリアム・ゴールドマンが自身の原作の脚本を手掛け、元軍人のすご腕用心棒とラスベガスを牛耳るマフィアとの死闘を描く。監督は、『メカニック』『エクスペンダブルズ2』でジェイソンとタッグを組んだサイモン・ウェスト、アクション監督を『レッドクリフ』シリーズなどのコリー・ユンが務める。


 


あらすじ:以前は優秀な兵士で、現在はラスベガスの裏社会で用心棒をしているニック(ジェイソン・ステイサム)。ある日、誰かにひどい暴行を受け重傷を負った元恋人から犯人捜しと復讐(ふくしゅう)を依頼される。瞬く間にそれを成し遂げたニックだが、犯人の背後には権力を駆使しラスベガスを支配する凶悪マフィアが控えていて……。


 


 


 


傑作アクション映画、『コン・エアー』のクライマックスにラスベガスを選んだサイモン・ウェスト監督。
世界一カッコいいハゲ俳優ジェイソン・ステイサムと3度目のタッグを組むこの作品で、サイモン・ウェスト監督はラスベガスを舞台に、そこに集まる無頼な人々の悲しい性と夢を愛おしくも劇画チックに描いている。
これは完全に私好みの痛快アクション作でした。ジェイソン・ステイサムの作品はいつもそうなんですが・・・。


 この作品、タイトルバック前のヅラをネタにしたツカミがまず最高。
ラスベガスで用心棒をしているニックは、夜の客に半殺しにされた元恋人ホリーの復讐に手を貸す。
ホリーは無事に復讐を果たすんですが、生き残ったマフィアに、当然ニックは命を狙われる。
普通のアクション映画なら、元傭兵でむちゃくちゃ喧嘩が強いニックとマフィアの対決を描くヒーロー・アクションに終始するんでしょうが、ジェイソン・ステイサムの作品はいつもソレ一辺倒ではないところがミソ。


 いつかはラスベガスを捨て、遠くの島で余生を送りたいと夢見るニックは、自分のギャンブラー気質を捨てきれない男でもあるんですね。
マフィアからせしめた金を元手に、ポーカーで馬鹿ツキして50万ドル儲けるニックなんですが、「5年間遊んで暮らせる金より、一生遊んで暮らせる金をつかんでやる」と欲をかいて大失敗してしまう・・・という一面まで描かれていて、あくまでも人間臭さを前面に出すジェイソン・ステイサムのキャラ作りが凄く魅力的な映画でしたわ。


 ニックはラスベガスの裏社会ではどこでも顔を知られていて、また好かれている。
なぜニックは人々の信用を得て好かれているのか?という部分がきっちりと描かれているから、「そこでムキになってポーカーなんかせんでも、早く逃げてまえよ」って、ニックの無頼さにハラハラドキドキさせられるという(笑)・・・。
“俺はいつからジェイソン・ステイサムの身内になったんや?”と、感情移入を超えて錯覚させられる俳優とキャラってどうよ?(爆)・・・。

冒頭で、ニックのおかげで女をモノにできた冴えない男が言う、「女は正直な男に惹かれるものさ」って。
私はどんなに悪ぶっていても、優しさを捨てきれずに自分の流儀を時には曲げてしまう、いつもジェイソン・ステイサムが演じる不器用な男に人間臭さを感じて惹かれてしまう・・・。


 


[2015年、2月8日、『ワイルドカード』、梅田ブルク7・シアター3にて鑑賞]




 
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タイトルバック前のシーン。
巨乳美女(ソフィア・ベルガラ)を相手にひと芝居うつニック(ジェイソン・ステイサム)
このオチが読めるツカミのシーンもね、見ていて笑える。
ジェイソン・ステイサムはいつも強すぎる役が多いので、簡単にやられるだけでギャグになるという(笑)・・・。






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ラスベガスで用心棒をしているニック、ある日、元恋人ホリー(ドミニク・ガルシア=ロリド)が、客に半殺しにされた事を知る。
ホリーは復讐の為にニックに手を貸してくれと頼む。
裏にマフィアが絡んでいる事で、最初は拒否するニックなんですが・・・。
やはり傷ついた元恋人をそのままにはしておけないんですよね・・・。





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ニックのおかげで復讐を果たすホリー。
ホリーはアソコに銃を入れられた腹いせに、マフィアのデマルコ(マイロ・ヴィンティミリア)のチンコを切断しようとする(汗)・・・。
ニックはデマルコからせしめた金でホリーを逃がすんですが・・・。





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ホリーを逃がしたニックは、自分も逃げりゃあええのに、「今日の俺はツイてる」って、ポーカーで馬鹿勝ちする。
そこでやめときゃあええのに、更にニックは勝った金を全額賭けてスってしまう(超爆)・・・。
この作品、ベガスの店員役で、あのアン・ヘッシュさんが登場します。





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冒頭からリックに仕事を頼む謎の成金青年サイラス(マイケル・アンガラノ)
サイラスはどうもリックに弟子入り志願なんですよね(笑)・・・。
リックの生き様に惹かれ、学ぶサイラスという青年の存在は、この作品に大きな救いと後味の良い余韻を残しています。





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スッカラカンになったリックは、当然デマルコに命を狙われるんですが、一時はラスベガスの仁義に救われる。
裏の大物ベイビー(スタンリー・トゥッチ)の裁きによるものなんですが、なぜリックが救われるのか?というリックの人望と流儀に説得力がある。
決して銃を使わないというリックの戦闘アクションも凄い。







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実はこの作品、他の映画ブロガーの評判が凄く悪くてね(汗)・・・。
私はジェイソン・ステイサムの作品には、特に中身はいつも期待はしていません。
しかし、「別にジェイソン・ステイサムが主役でなくてもよかった」とは思いませんでした。こんな無頼で人間味のある役はジェイソン・ステイサムでなくては弱さも含めて表現できないと思ったし、「見ないほうがいいですよ」という意見にはまったく耳を貸さなくて正解でした。
元々、私は映画に関しては人の意見を聞かないしね〈爆汗)・・・。
私は自分が映画に関してはど素人の分際だと立場をわきまえているので、自分に合わなかった作品でも、他人に「見ないほうがいい」とは口が裂けても言わない。
自分が「人に薦められない」と思った作品でも、そこまで他人に言ってしまうと映画に対して失礼やと思うんですよ。
私はそこまで言える「何様」でもなんでもないしね。
この作品、まさにラスベガスのワイルドカードと言えるニックというキャラは凄く魅力的だった。彼がラスベガスの女たちに好かれるのがわかる。
正直者はバカを見るけど、見ている人はちゃんと見ていてくれているよというこの作品、私はぜんぜん悪い映画だとは思わない。
理屈抜きに面白かった。

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