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「仕方がない」!「やむをえない」!だけでは、政治は動かない、一人でも発言していくことだ!真実 を本音の言葉でずばりと言うブログ!

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首相の言葉が信じられない不安

2015/5/19

 若い頃に「綸言(りんげん)汗の如(ごと)し」という中国の名言を学んだ。いったん出た汗が体内に再び戻ることがないように、君子の言は一度発せられたら取り消し難いことで、それだけ、地位のある人物の言葉は重いという意味である。

 ところが、最近、日本国宰相の言葉がどうにも軽すぎると感じてしまう場合が多い。

 14日午後6時から、安倍首相は、戦後日本の安全保障政策を根本的に変更する「集団的自衛権」行使解禁を含む新安保法制案を閣議決定したことを説明する記者会見を行い、それは全国に中継された。

 その中で、どうにも理解できない言葉が何度も発せられた。ここでは、特に重大だと思われる2点だけを指摘しておきたい。

 首相は、新法の下で「米国の戦争に巻き込まれる…ことは絶対にあり得ない」と断言した。

 まず、これまでの政府見解と法律の下ではわが国は「専守防衛」で「海外派兵」はできないので、イラク戦争の当時、米国高官から「Boots on the ground!(参戦せよ)」と言われても、参戦しないで済んだ。しかし、今後は、米国が核開発問題でイランと戦争になりホルムズ海峡が機雷で封鎖された場合には(中略)派兵する可能性があると、首相は何度も公言している。

 ホルムズ海峡が封鎖された場合、確かに、短期間わが国のエネルギー供給に不安が生ずるだろうが、経験上、それでわが国がビクともするものではない。にもかかわらず、首相はそこで参戦する意向を強く示唆した。

 これはまさに、アメリカ(キリスト教側)とイラン(イスラム教側)の戦争に第三者(神道と仏教の文化圏)であるわが国が自ら「巻き込まれる」以外の何ものでもない。

 さらに首相は、「後方支援は安全が確保できない場所で行うことはない」と断言した。

 しかし、新法の下でわが国にも利害がある事態で戦争遂行中の米軍の後方支援(前線における武器使用以外のほぼ全て)をわが国が担えることになるが、それは、戦場で米軍に合流することである。だから、そこで、安全が確保されていると考える方が無理である。もしも真に安全ならば、その作業は例えば日赤(医療)や日通(輸送)やNTT(通信)がやれば済む。あえて自衛隊を派遣する事態の本質は常に生命の危険と隣り合わせである。

 首相には正直に本質を語ってほしい。

(慶大名誉教授・弁護士)


※小林節一刀両断コラム2015年519日より「転載」

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  • 参戦するだけの遠征能力を持たない自衛隊がどうやって参戦するの?

    [ ぬくぬく ]

    2015/5/21(木) 午後 2:24

  • 顔アイコン

    > ぬくぬくさん,安倍首相は政治の何たるかも理解していないままに、単に岸元首相祖父の思いと、それを受け継いでの、己の野望の
    赴くままに、政治を行っているのが現状です。

    roo*6ak*o

    2015/5/21(木) 午後 5:42

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