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「仕方がない」!「やむをえない」!だけでは、政治は動かない、一人でも発言していくことだ!真実 を本音の言葉でずばりと言うブログ!

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                   「植草一秀の『知られざる真実』」

                             2015/07/21

人間の幸福破壊するグローバル強欲巨大資本

              第1197号

   ウェブで読む:http://foomii.com/00050/2015072114000027684
   EPUBダウンロード:http://foomii.com/00050-28337.epub
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ホセ・ムヒカという人物がいる。

知っている人はそれほど多くないだろう。

1935年生まれの80歳の男性。

ウルグアイの首都モンテビデオの貧困家庭に生まれた。

4度逮捕され、2度脱獄したが、1972年に最後に逮捕されたときには、軍
事政権が終焉するまで13年近く収監された。

このホセ・ムヒカ氏が2010年3月から2015年2月まで、ウルグアイの
第40代大統領を務めた。

個人資産は、フォルクスワーゲン・タイプ1のみ。

大統領公邸には住まずに、首都郊外の質素な住居に暮している。

給与の大部分を財団に寄付し、月1000ドル強で生活しており、

「世界で最も貧しい大統領」

として知られてきた。

ホセ・ムヒカ大統領が2012年6月20日から22日に開かれた

国連「持続可能な開発会議(Rio+20)」

で、ノーネクタイにジャケットというラフなスタイルで演説を行った。

これが

「もっとも衝撃的なスピーチ」

として世界に拡散されている。

https://www.youtube.com/watch?v=ezofj2ydzz4

『世界でもっとも貧しい大統領のスピーチ』

http://goo.gl/qv8IpO



打村明氏がウェブサイトに翻訳を公開くださっているので、その一部を紹介さ
せていただく。

http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/

「午後からずっと話されていたことは持続可能な発展と世界の貧困をなくすこ
とでした。

私たちの本音は何なのでしょうか?

現在の裕福な国々の発展と消費モデルを真似することでしょうか?

質問をさせてください

ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうな
るのでしょうか。

息するための酸素がどれくらい残るのでしょうか。

同じ質問を別の言い方ですると、西洋の富裕社会が持つ同じ傲慢な消費を世界
の70億〜80億人の人ができるほどの原料がこの地球にあるのでしょうか?

可能ですか?

それとも別の議論をしなければならないのでしょうか?」



「マーケットエコノミーの子供、資本主義の子供たち、即ち私たちが間違いな
くこの無限の消費と発展を求める社会を作って来たのです。

マーケット経済がマーケット社会を造り、このグローバリゼーションが世界の
あちこちまで原料を探し求める社会にしたのではないでしょうか。」

「現代に至っては、人類が作ったこの大きな勢力をコントロールしきれていま
せん。

逆に、人類がこの消費社会にコントロールされているのです。

私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。

幸せになるためにこの地球にやってきたのです。

人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。

命よりも高価なものは存在しません。」

「石器時代に戻れとは言っていません。

マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。

私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。

昔の賢明な方々、エピクロス、セネカやアイマラ民族までこんなことを言って
います

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があ
り、いくらあっても満足しない人のことだ」

これはこの議論にとって文化的なキーポイントだと思います。」

「根本的な問題は私たちが実行した社会モデルなのです。そして、改めて見直
さなければならないのは私たちの生活スタイルだということ。」

「発展は幸福を阻害するものであってはいけないのです。発展は人類に幸福を
もたらすものでなくてはなりません。愛情や人間関係、子どもを育てること、
友達を持つこと、そして必要最低限のものを持つこと。これらをもたらすべき
なのです。」



ホセ・ムヒカ氏はこうも述べている。

「お金があまりに好きな人たちには、政治の世界から出て行ってもらう必要が
あるのです。

彼らは政治の世界では危険です。

お金が大好きな人は、ビジネスや商売のために身を捧げ、富を増やそうとする
ものです。

しかし政治とは、すべての人の幸福を求める闘いなのです。」

ムヒカ氏は、

「政治とはすべての人の幸福を求める闘い」

だと述べる。

ムヒカ氏はアルジャジーラのインタビューで次のように答えている。

「私の目標は、ウルグアイの国内の不公平をちょっぴり減らすこと、もっとも
弱い人々を助けること、ひとつの政治的な考え方や、前進するのに役立つよう
な未来への視線のあり方を残すことです。」



2014年12月にエクアドルで開催された南米諸国連合の会議では次のよう
に述べた。

「私は決して偉人ではありません。

ヒーローの資質はありません。

しかし、内なる炎のようなものを持っています。

私は、社会の階級、社会的な不公平さが我慢なりません。

「世界にお金が足りない」などと言えるのは、お金を出して解決できる人に要
求ができず、その人のポケットに手を突っ込めず、また、捜査せることもでき
ない政治的意気地なしだからなのです。

だから、私は政治にいるのです。」

「若かりし頃の私を闘いへと駆り立てた要因は、今の時代にも存在していま
す。

資源と可能性に満ちた地球に、今までにない富の集中、今までにない貧富の差
が見られます。

勇気を持って、歴史の奥深くに閉ざされた古来の社会を見てください。

石器時代になれと言っているのではなく、人間社会を守るための寛大な精神を
学んでほしいのです。」



現代の格差を問題にする人物が数多く現れてきている。

フランスの経済学者トマ・ピケティの問題提起は、弱肉強食推進の新自由主義
経済論に一石を投じた。

ノーベル賞経済学者であるジョセフ・スティグリッツ、ポール・クルーグマン
もその一人であるし、ギリシャのチプラス政権も同じ文脈上の主張を展開して
いる。

日本では、亡くなられた宇沢弘文教授が、現代社会の方向に厳しい批判の目を
向けた。

有限のこの地球に、多数の人類がひしめき合って生きている。

この美しい地球を、永遠に美しい地球として遺してゆく方法は至極明快であ
る。

消費と成長を無条件に追求しないことだ。

そして、人々が平和と調和の下に共存してゆくための方策は、分配の公平、結
果の平等を図ることだ。

しかし、人類にはそれができてきない。

ムヒカ氏はこう述べる。

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があ
り、いくらあっても満足しない人のことだ」



彼は2013年9月24日の第68回国連総会のスピーチでこう述べた。

「青少年時代は、当時の世界を変えたいという強い思いがあり、
 格差のない社会と自由を夢見ていました」

経済のグローバル化の進展と連動して進行する格差の限りない拡大。

貧困層の生存権が根底から脅かされている。

グローバル化・新自由主義・TPP

はすべてがコインの裏表の関係にある。

グローバル化=弱肉強食推進

の勢力が日本でも勢いを増している。

これに対して、

共生=生存権尊重

の主張が、いま、新たに再拡大の出発点に立たされている。

弱肉強食推進の勢力=TPP推進勢力に対して毅然として立ち向かい、

すべての人の幸福のための政治

平和と共生を目指す政治

友愛の政治

の実現の目指さねばならない。




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