ここから本文です
「仕方がない」!「やむをえない」!だけでは、政治は動かない、一人でも発言していくことだ!真実 を本音の言葉でずばりと言うブログ!

書庫全体表示

                 「植草一秀の『知られざる真実』」

                             2015/07/26

誰が辺野古本体工事着手を側面支援しているのか

             第1200号

   ウェブで読む:http://foomii.com/00050/2015072604121627754
   EPUBダウンロード:http://foomii.com/00050-28407.epub
────────────────────────────────────
「辺野古に基地を造らせない」

が、翁長雄志沖縄県知事の選挙公約である。

翁長雄志氏の後援会長である宮城篤実前沖縄県嘉手納町長は、7月5日付日本
経済新聞掲載のインタビューで、

「相手は国家権力だ。

辺野古での工事が完了し、日米で使用を開始するとなったときにそれを止める
方法は県にはない。

しかし、それで翁長知事が負けたことにはなるとは思わない。

知事は権限の範囲内で精いっぱいやればよい」

と述べた。

見出しには、

「移設反対が知事の公約」

と記された。

何を言っているのか。

「辺野古米軍基地建設に反対するのが知事の公約で、結果として辺野古に米軍
基地が建設されてしまっても、知事が権限の範囲内で精いっぱいやれば、公約
違反にはならない」

という主張なのだ。

これは、ペテン以外の何者でもない。

「辺野古に基地を造らせない」

という公約と、

「辺野古移設に反対する」

という公約はまったく違う。

「安保法制を成立させない」と「安保法制に反対する」とが異なるのと同程度
に異なる。



沖縄防衛局が7月24日、辺野古米軍基地建設の本体工事に着手するため、
キャンプ・シュワブ海域に設置する護岸設計図を県に提出した。

ボーリング調査は完了していないが、調査を終えた部分から先行して協議に入
り、早期に本体工事に着手する狙いがある。

防衛省は県との協議が不調に終わっても工事を強行実施する構えだ。

翁長知事はシンガポールに出張中で県は設計図と協議書を受理していない。

琉球新報によると県幹部は、

「県が埋め立て承認の留意事項で『事前協議すること』と条件を付けているか
ら、不受理とすることは難しい。不受理としてしまえば、防衛局は、『県が事
前協議をはねのけた』と言って、大手を振って本体工事に入ってしまう。部分
的な協議でも協議に入らざるを得ないのではないか」

と述べている。

協議に入ってしまえば、国は協議が不調に終わっても工事に着手してしまう構
えである。

既成事実がどんどん積み上げられてゆく。

既成事実が積み上げられてしまうことは、翁長知事が埋め立て承認を取り消し
たのち、国と県が裁判闘争に移行した際に、「訴えの利益がない」として、沖
縄県が敗訴する確率を高める客観情勢になる。

いつまでたっても埋め立て承認の撤回および取り消しを断行しない翁長氏の行
動は、国との法廷闘争で敗訴するためのものであると解釈されても仕方のない
ものであると見られる。



「アリの一言」ブログ

http://goo.gl/HKrGyO

主宰者は、

「もういいかげんで「翁長タブー」から脱却しませんか。

翁長氏が取り消し・撤回を棚上げして(公約違反)、安倍政権と秘密裏に協議
を進めていることに目をつむるのは止めませんか。

県政与党も、翁長氏を支持した県民も、琉球新報も、沖縄タイムスも。

安倍独裁政権とたたかうために、怒りの矛先は翁長知事にも向けるべきで
す。」

と主張される。

「辺野古に基地を造らせない」

と言いながら、肝心要の行動を断行しないことを、

「辺野古に基地を造らせない」

ために翁長氏を支援してきた人々が、厳しく詰め寄ることが必要ではないの
か。

翁長知事の行動に対して批判的な指摘を示すことが、

「タブー」

とされる空気はどう考えてもおかしいのである。

埋め立て承認の撤回および取消が先送りされればされるほど、「辺野古に基地
を造らせない」公約実現は遠のくのである。



「翁長タブー」

の象徴的な場面が、昨年9月13日の、翁長雄志氏出馬表明会見である。

https://www.youtube.com/watch?v=aZEIXJRXFiY#t=421

この動画映像の4分45秒〜6分45秒の部分を確認いただきたい。

報道関係者の質問は、翁長氏が埋め立て承認の撤回および取消を確約しないこ
とに集中した。

この点を問われた翁長雄志氏が「逆ギレ」し、翁長氏の支援者が質問をした記
者に対して怒声を浴びせかけた場面だ。

上記「アリの一言」ブログ主宰者は、この模様について、

「この光景に背筋が寒くなる思いがしました。

これは翁長氏と会場の支持者が一体になった記者への圧力であり、質問封じで
はないのか。

痛いところを突かれた質問を、こうして翁長氏と会場が一体になって封じ込め
るなど、民主主義社会では絶対にあってはならないことです。」

と指摘した。



沖縄ではいま、大きなプロジェクトが動いている。

那覇空港の第二滑走路、

西普天間地区に計画されている国際医療拠点

沖縄県本部町へのUSJ誘致。

翁長氏の支持者のなかに、これらの巨大利権プロジェクトに関係する勢力が多
数存在するのである。

この勢力は、安倍政権と全面的に対峙することを望んでいない。

安倍政権と内通して、

表向きは「辺野古に基地を造らせない」だが、

内実は、「辺野古に基地を造られることを止めようがない」で、

この問題を着地させようと考えているものと見られる。

上記の後援会長、宮城篤実氏の次の言葉が象徴的である。

「『この程度は何とかしてほしい。その負担に応えて支援をしましょう』とい
うことで、何らかの妥協点が示される」

つまり、

「辺野古移設反対」

を大きな見返りを得るための取引材料に使う

というものである。



「辺野古に基地を造らせない」

ために、体を張って行動してきている人々は、こうした「謀略」の存在を疑っ
てみる必要があるのではないか。

この疑念は、私がしつこく指摘し続けてきたように、知事選の候補者擁立過程
から存在し続けている問題なのだ。

基地建設に反対する団体は、基地建設反対を訴えて立候補する候補者につい
て、当初、

「埋立承認を撤回し、政府に事業中止を求める」

ことを条件に掲げた。

ところが、この表現が次のように修正された。

「新しい知事は承認撤回を求める県民の声を尊重し、辺野古基地を造らせな
い」

何が変化したのかというと、

「埋立承認撤回」

の文言が取り除かれたのである。



だから、知事選出馬表明会見で、翁長氏は記者から、

「埋め立て承認の撤回または取消を確約しないのか」

と執拗に追及された。

そして、翁長氏は「逆ギレ」したのである。

翁長氏は、埋め立て承認撤回・取消を確約しない理由について、

「保守と革新が腹8分、腹6分でまとまっているから、具体的に埋立承認撤回
と明言できない」

と言い張った。



そして、埋め立て承認の撤回・取消を確約するべきでないと主張していたと思
われる勢力は、

辺野古米軍基地建設強行を容認し、

見返りに、

第二滑走路、

国際医療拠点、

USJ

を獲得することを狙ってきたのではないのか。



こうした「疑念」に対して、翁長雄志氏は、具体的行動をもって

「事実無根の邪推である」

ことを明示するべきなのである。

知事就任後、直ちに埋め立て承認を撤回し、遅くとも3月末までに埋め立て承
認の取消を行い、国との法廷闘争に移行していたなら、「疑念」を持たれるこ
とはなかっただろう。

しかし、翁長氏のこれまでの行動は、政府が本体工事に着手後まで、埋め立て
承認の取消および撤回を先送りするものであったように見える。

「辺野古に基地を造らせない」ことを本気で希望する沖縄県民は、翁長氏に対
しても、しっかりと、言うべきことを言う姿勢を示すべきである。





https://news.blogmura.com/ ←にほんブログ村 政治ブログ
_(._.)_(^_-)-☆にクリックよろしく、お願いします。



本文はここまでですこのページの先頭へ
みんなの更新記事