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「仕方がない」!「やむをえない」!だけでは、政治は動かない、一人でも発言していくことだ!真実 を本音の言葉でずばりと言うブログ!

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                  「植草一秀の『知られざる真実』」

                             2016/12/26

翁長知事は直ちに埋立承認を撤回せねばならない

           第1625号

   ウェブで読む:http://foomii.com/00050/2016122618143836678
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2014年11月の沖縄県知事選で

「あらゆる手法を駆使して辺野古に基地を造らせない」

ことを公約に掲げた翁長雄志氏の

「辺野古に基地を造らせない」

公約が本物であるのかどうかが問われている。

沖縄名護市辺野古の新基地建設を巡り、国が県を訴えた

「辺野古違法確認訴訟」

で、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)が12月20日、国側勝訴の判断を示した。

しかし、判決は翁長氏の埋立承認取消の取消を強制する法的拘束力を持たない。

「辺野古に基地を造らせない」

公約を守り抜くためには、

もっと早く、埋立承認の取消や埋立承認の撤回に動いていなければならなかったはずだ。

私はこの点を2014年11月の沖縄県知事選の最中から訴え続けてきた。

那覇でのシンポジウムで基調講演

【2014.10.07】基調講演 植草一秀

https://www.youtube.com/watch?v=NP67c8WyGPg

ブログ記事「詰め甘の あいまい公約 怪我のもと」

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-eb74.html



しかし、翁長氏は知事選で「埋立承認の取消・撤回」を公約化することを最後まで拒絶した。

そして、実際に埋立承認の取消を実行するまでに10ヵ月もの時間を浪費した。

いま、必要なことは、翁長氏が現時点で

「あらゆる手法を駆使すること」

であり、

そのためには、直ちに

「埋立承認を撤回する」

ことが必要である。

翁長雄志知事は12月26日午後、埋め立て承認取消処分を取り消したと発表した。

沖縄防衛局に文書が到着次第、効力が発生し、2015年10月以来、約1年2ヵ月ぶりに埋め立て承認が復活するが、当然のことながら、必要なことは、

これと同時に、

「埋立承認を撤回する」

ことである。

沖縄県が2015年10月に埋立承認を取り消したのは、辺野古米軍基地本体工事に着手するために必要な

事前協議書

を沖縄県が受理したあとだった。

客観的に見れば、翁長知事は埋立承認の取消に動くのを、本体工事着手のための事前協議書受理まで先送りしたと判断できる。

沖縄県が事前協議書を受理したために、国は辺野古米軍基地の本体工事に着手できることになったのである。



2015年9月19日に、安倍政権は戦争法を強行制定した。

主権者の反対はピークに達した。

これと沖縄の米軍基地建設強行が重ならないように、2ヵ月間の工事停止期間は設けられたが、辺野古米軍基地建設を強行する基本プロセスに変更はなかった。

翁長氏は

「辺野古に基地を造らせない」

ことを公約に掲げただけでなく、

オスプレイが運用される高江ヘリパッドにも反対することを知事選公約として明示した。

その高江で、オスプレイが運用されるヘリパッド建設が強行された。

しかし、翁長氏は高江ヘリパッド建設を阻止するための具体的行動を何ひとつ示してこなかった。

オール沖縄が翁長雄志氏の知事選勝利に力を注いだのは、翁長氏が

「辺野古に基地を造らせない」

「オスプレイが運用される高江ヘリパッド建設を許さない」

ことを公約に掲げたからだ。

ところが、いま、翁長氏はこの公約を全力で守り抜く行動を示していない。

オール沖縄は、翁長氏に対して、

直ちに「埋立承認撤回」を行うよう厳正に要求するべきである。

翁長氏がこれに応じない場合は、翁長氏の

「あらゆる手法を駆使して辺野古に基地を造らせない」

公約は、

ウソ

だったということになってしまう。



私は翁長氏の公約がウソだと決めつけはしない。

しかし、いま直ちにできること、

そして、実効性のある手法を駆使しないなら、

知事選公約と明確に反することが誰の目にもはっきりすることを指摘している。

12月26日付沖縄タイムスに

「翁長知事は県民に説明が必要

実効性ある具体的行動を」

と題する記事が掲載された。

筆者は沖縄タイムス米国特約記者の平安名純代氏。

平安名氏も次のように指摘する。

「翁長知事に残されている新基地建設を阻止しうる唯一のカードは埋め立て承認「撤回」ということになる。

翁長知事は、最高裁判決後に開いた記者会見でも、取り消しを取り消す具体的な理由を説明していない。

26日に取り消しを取り消すというが、まずはその理由を県民に明確に説明し、判断を仰ぐべきだろう。

新基地建設阻止を掲げる沖縄選出の国会議員や県議にも、知事の説明責任を追及する責任がある。

高江ヘリパッド建設を巡っては、翁長知事は完成目前に「容認できない」と発言するなど、対応は完全に後手となってしまった。

岩礁破砕許可が生きている状態で埋め立て承認が復活すれば、工事は再開され、沖縄は新基地建設を止める術(すべ)を永遠に失ってしまうかもしれない。

最後まで闘うとの精神論や沖縄差別を訴えるだけでは、日米両政府の新基地建設計画を止めることはできない。

翁長知事に必要なのは「実効性のある具体的行動」を取ることだ。

取り消しを取り消すならば「撤回」の時期を明示する必要がある。」



ようやく、沖縄2紙にも、私のかねてよりの主張と軌を一にする主張が顔をのぞかせたことになる。

2014年の知事選の時点から、

「辺野古米軍基地建設阻止」

を実現するには、実効性のある行動を迅速に実行することを、選挙戦の公約に明記することが必要であると訴えた。

ところが、翁長氏は出馬記者会見でもこの点を突かれると、異様な反応を示した。

2014年9月13日の翁長氏の知事選出馬会見の模様を再度確認いただきたい。

動画映像

https://www.youtube.com/watch?v=aZEIXJRXFiY#t=421

4分45秒〜6分45秒の部分

記者の質問の主旨は、

「なぜ「埋立承認の撤回や取消」という実効性のある手段を公約に明記しないのか」

というものだった。

この当然の質問に対して翁長氏は「逆ギレ」の様相を示し、会場に参集した支援者は、そのような質問さえ許さない、非民主的な対応を示したのである。



私は「辺野古に基地を造らせない」ためには、新知事が、迅速に、実効性のある手段を、矢継ぎ早に実行することが必要であると判断した。

沖縄の主権者が翁長氏支持で大勢を固めているなら、翁長氏擁立は知事選で勝利するために有効な選択であるとの判断も有した。

しかし、一番大事なことは、知事選公約に、実効性のある手段を具体的に明記することで、これがなければ、知事選後に迅速な行動が取られなくても知事を動かすことが難しくなることを懸念したのである。

ところが、この点を執拗に指摘することを、オール沖縄勢力が嫌う傾向が観察されてきた。

しかし、重要なことは、知事選で翁長氏が勝利することではなく、

知事に就任する翁長氏が何をするのかなのだ。

翁長氏が知事に就任したが、「辺野古に基地を造らせない」ために全力を出し切ることがなければ、

「辺野古に基地を造らせない」

の言葉を信頼して投票した沖縄の主権者を裏切ることになってしまう。

このような事態を懸念して、知事選の段階での公約明示を強く求めてきた。



そして、翁長氏の知事就任後も、埋立承認取消、撤回を迅速に実行することを強く求め続けたが、翁長氏が埋立承認取消に動いたのは2015年10月。

辺野古米軍基地本体工事着手のための事前協議書を沖縄県が受理したあとだった。

そして、翁長氏は何度も政府および自民党要人と会談をしてきたが、

「辺野古基地建設阻止」

「オスプレイ運用阻止」

「オスプレイが運用される高江ヘリパッド阻止」

の主張をほとんど提示してこなかった。



最高裁が政府寄りの判断を示すことは想定の範囲内のことだ。

埋立承認の取消で争点になるのは、埋立承認に法的瑕疵があったのかどうかであり、最高裁が「瑕疵なし」の判断を示すことは比較的容易だった。

しかし、沖縄で辺野古基地問題を最大の争点にして知事選が実施され、

「辺野古に基地を造らせない」

ことを公約に明示した候補者が勝利し、その後に、新知事が埋立承認を撤回するなら、これを違法とすることは極めて難しい。

それでも、「法の番人」ではなく、「行政権力の番人」である日本の裁判所は、法と正義を無視した歪んだ判断を示す可能性はあるだろう。

それでも、翁長知事は、埋立承認取消を取り消したなら、直ちに、

「埋立承認撤回」

に動くべきである。

当たり前のことである。

そして、翁長氏自身が

「埋立承認撤回を視野に入れる」

と発言しているのだから、直ちに行動するべきである。

翁長氏ができることをせずに辺野古米軍基地建設を実質容認することになるなら、恐らく翁長氏はリコールされてしまうことになるだろう。

そのような事態を翁長氏も望んではいないはずだ。

直ちに埋立承認撤回に進む以外に選択肢はないと思われる。




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