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「仕方がない」!「やむをえない」!だけでは、政治は動かない、一人でも発言していくことだ!真実 を本音の言葉でずばりと言うブログ!

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                「植草一秀の『知られざる真実』」

                             2016/12/27


 歴史を直視して真のアジア友好関係を構築する

          第1626号

   ウェブで読む:http://foomii.com/00050/2016122720391936691
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安倍首相がハワイを訪問してオバマ大統領と日米首脳会談を行うことをメディ
アが伝えているが、何をしに行っているのかはっきりしない。

11月17日に安倍首相は米国の次期大統領に選出されたトランプ氏の私邸詣
でを行った。

その足でペルーで開催されたAPEC首脳会議に出席。

オバマ大統領との日米首脳会談を実現したかったが、オバマ大統領に拒絶され
た。

慌てふためいた安倍首相は、急遽、年末にハワイを訪れて真珠湾で慰霊するこ
とをオバマ大統領に打診。

これが認められて日米首脳会談が行われることになる。

5月の伊勢志摩サミットの際に来日したオバマ大統領が広島を訪問した。

これへの「返礼」として安倍首相が真珠湾を訪問するということだが、謝罪は
しないのだという。

オバマ大統領も原爆を投下した広島を訪れたが謝罪しなかった。

単なる物見遊山にしか見えない。

日本の加害責任、戦争責任に直視するというなら、真珠湾以外に訪問するべき
箇所がいくらでもある。

この点について、内外の学者が安倍首相に対して公開質問状を出した。

安倍首相はこの質問に対して正面から回答を示すべきだ。

内外専門家が発表した公開質問状はこれだ。



「真珠湾訪問にあたっての安倍首相への公開質問状」

https://goo.gl/Eir3h8

「2016年12月25日

親愛なる安倍首相、

安倍首相は先日、1941年12月8日(日本時間)に日本海軍が米国の海軍基地を
攻撃した際の「犠牲者を慰霊する」目的で、12月末にハワイの真珠湾を訪問す
る計画を発表しました。

実際のところ、その日に日本が攻撃した場所は真珠湾だけではありませんでし
た。その約1時間前には日本陸軍はマレー半島の北東沿岸を攻撃、同日にはア
ジア太平洋地域の他の幾つかの英米の植民地や基地を攻撃しています。日本
は、中国に対する侵略戦争を続行するために不可欠な石油や他の資源を東南ア
ジアに求めてこれらの攻撃を開始したのです。

米日の開戦の場所をあなたが公式に訪問するのが初めてであることからも、私
たちは以下の質問をしたく思います。

1) あなたは、1994年末に、日本の侵略戦争を反省する国会決議に対抗する目
的で結成された「終戦五十周年議員連盟」の事務局長代理を務めていました。
その結成趣意書には、日本の200万余の戦没者が「日本の自存自衛とアジアの
平和」のために命を捧げたとあります。この連盟の1995年4月13日の運動方針
では、終戦50周年を記念する国会決議に謝罪や不戦の誓いを入れることを拒否
しています。1995年6月8日の声明では、与党の決議案が「侵略的行為」や「植
民地支配」を認めていることから賛成できないと表明しています。安倍首相、
あなたは今でもこの戦争についてこのような認識をお持ちですか。

2) 2013年4月23日の国会答弁では、首相として「侵略の定義は学界的にも国際
的にも定まっていない」と答弁しています。ということは、あなたは、連合国
およびアジア太平洋諸国に対する戦争と、すでに続行していた対中戦争を侵略
戦争とは認めないということでしょうか。

3) あなたは、真珠湾攻撃で亡くなった約2400人の米国人の「慰霊」のために
訪問するということです。それなら、中国や、朝鮮半島、他のアジア太平洋諸
国、他の連合国における数千万にも上る戦争被害者の「慰霊」にも行く予定は
ありますか。

首相としてあなたは、憲法9条を再解釈あるいは改定して自衛隊に海外のどこ
でも戦争ができるようにすることを推進してきました。これがアジア太平洋戦
争において日本に被害を受けた国々にどのような合図として映るのか、考えて
みてください。



過去の歴史に正面から向き合わず、

侵略戦争、植民地支配、痛切な反省、心からのお詫び

を自分の言葉として肯定しない。

過去を直視し、反省すべきを反省し、謝罪すべきを謝罪する。

このことによって和解は成立し、和解が成立することによって過去と訣別する
ことができる。

それが本当の意味の「未来志向」の行動である。

安倍首相は過去から目を背ける。

そして、独りよがりの、自己肯定、自己弁護、謝罪拒否、事実否定に走る。

その姿勢を質さない限り、税金を使ってあちこちに旅行しても、得るものは何
もない。

公開質問状に

「中国や、朝鮮半島、他のアジア太平洋諸国、他の連合国における数千万にも
上る戦争被害者の「慰霊」にも行く予定はありますか」

の問いに、安倍首相はしっかりと答えるべきだ。

南京事件を否定するなら、現地に足を運び、中国人に直接説明するべきだろ
う。

歴史に背を向けて、事実を事実として認めず、謝罪を拒否して、都合の良い場
所だけに行って、都合の良いことだけを述べていても、自己満足にしかならな
い。

本当の未来は生まれないのである。



メディアはほとんど何の意味もない安倍首相のハワイ外遊を報じる必要もな
い。

年末の休みを利用してハワイに旅行するという意味以上のものはない。

日本の開戦通知が遅れたのは事務上の手違いであるとされているが、そうでは
なく、軍部と外務省が意図して開戦通知を遅らせたことを裏付ける新たな史料
も提示されている。

こうなると、米国の日本だまし討ちの批判は不当ではないということになる。



1995年に発表された首相談話では、

侵略戦争

植民地支配

痛切な反省

心からのお詫び

を明記した。

これこそが、歴史に正面から向き合う姿勢である。

この姿勢があって初めて、日本は戦後にひとつの区切りをつけることができ
る。

アジア諸国と、本当の意味の和解を実現できる。



安倍首相の行動は、こうした過去の積上げを破壊しようとするもので看過でき
ない。

過去の談話を全面的に肯定し、その上でさらに近隣諸国との友好関係を深める
というのでなければ、歴史は逆戻りする。

過去にさかのぼり、過去に表明した見解、考え方を否定するのでは、そのこと
によって築かれた新しい関係が崩壊するのは当然のことだ。

欧米諸国が過去に侵略戦争、植民地支配を実行してきたことは紛れもない事実
である。

だからと言って、日本が犯した侵略戦争、植民地支配が肯定されることにはな
らないのだ。

日本は日本として、過去の過ちを率直に認め、反省し、謝罪することが必要な
のである。



「日本は間違ってなかった」

「日本は素晴らしい」

「日本は近隣諸国よりも上だ」

などの主張は、まさに「弱い者」の遠吠えに過ぎない。

「弱い者」ほど、自己を直視することを忌避する。

自分を客観視することができない。

自己の弱点、自己の欠点を自己批判できない。

自信のなさの裏返しでもある。



近年はやりの

「日本はこんなにすごい」

「実は日本は世界で一番」

「本当はNO1の日本経済」

などは、すべて発想が同じだ。

「弱い者の妄想」

「弱い者の自己慰め」

「弱い者の遠吠え」

に過ぎない。

本当に強い者は、

「私にはこんな弱点がある」

「これが私の欠点」

「欠点だらけの自分」

を堂々と主張できる。



日本は中国、韓国といがみ合う必要もないし、

虚勢を張る必要もない。

近隣諸国として、そしてアジアの同胞として、まさに未来志向の友好関係を構
築することだけに力を注ぐべきなのだ。

過去に過ちがあれば、率直に認めて反省し、謝罪すればよい。

そのことによって、本当の和解が実現し、新しい友好関係を築けるのだ。

事実から目をそむけ、歴史に正面から向き合わない姿勢が、日本の未来を暗
い、歪んだものにしてしまうのだ。

日本の為政者が舵取りを誤ることの代償は、日本国民に降りかかることを忘れ
てはならない。

未来に禍根を残さぬよう、日本政治の刷新が求められている。





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