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                 「植草一秀の『知られざる真実』」

                             2017/03/25

与党が証人喚問拒絶なら野党は審議を全面拒絶せよ

           第1699号

   ウェブで読む:http://foomii.com/00050/2017032521220538062
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安倍首相は2月17日の衆議院予算委員会質疑でこう述べた。

「私や妻が関係していたということになれば、まさにこれは、もう私は総理大臣も、そりゃもう、間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは、はっきりと申し上げておきたい」

と明言している。

関係しているというのは、

森友学園の小学校設置認可と土地取引についてである。

この場合は、総理大臣も国会議員も辞めるということ

とはっきりと言ったのである。

したがって、安倍首相は総理大臣と国会議員を辞めるべきである。

なぜなら、安倍昭恵氏が森友学園の小学校土地取得問題に関与した疑いが明らかになったからである。

この疑いを払拭できぬなら、安倍首相はやめるべきだ。

言葉に対する責任を自覚するべきである。

籠池泰典氏は安倍昭恵氏に土地問題等について行政への働きかけを要請したと述べている。

そして、その要請に応じて、安倍昭恵氏付きの公務員である谷査恵子氏が財務省に口利きし、財務省からの回答を籠池氏に伝えている。

そして、その後の状況について、谷氏は

「現状ではご希望に沿うことはできないようでございますが、引き続き、当方としても見守ってまいりたいと思います」

「本件は昭恵夫人にもすでに報告させていただいております」

と伝達している。



そして、この後に森友学園に対して巨大な便宜が供与された。

安倍昭恵氏が森友学園の土地問題に関与し、その結果として森友学園に巨大な便宜が供与された。

これが客観的に推察される事実である。

安倍昭恵氏が森友学園の土地問題に関与した疑いは限りなく強いのが現状である。

仮にこのことが事実ということになると、安倍首相は総理大臣も国会議員も辞めなければならなくなる。

それほど重大な事実が表面化したのである。

疑惑を解消する方法はひとつしかない。

安倍昭恵氏が

「ウソをつけない状況下で」

「質疑応答に応じること」

である。

籠池泰典氏と同じ条件で国会で話してもらうしかない。

安倍昭恵氏の国会での証人喚問が必要である。

安倍首相がこれを拒むなら、安倍首相は辞任するしかないだろう。



野党が求めているのではなく、安倍首相自身が国会で明言したことに基く対応である。

「はっきりと申し上げたい」

とまで言っていたのだから、安倍昭恵氏が関与したと見なすことのできる証拠が表面化した以上、その推察を否定するには、安倍昭恵氏本人の説明が必要不可欠である。

安倍首相が、その推察が間違っていると考えるなら、証人喚問は、まさに

「渡りに船」

である。

関与していないことが事実なら、そのことを国会で正々堂々と話せばいいだけのことである。

嘘をつく必要もない。

だから、議院証言法に抵触する惧れもない。

そして、疑惑は解消できるだろう。

証人喚問の機会を安倍首相自身が積極的に作ることが、安倍昭恵氏に対する正当な配慮ということになるだろう。

それを拒むから疑いが晴れないのだ。

安倍首相と安倍首相夫人の名誉がかかる問題なのだ。

「逃げ」を決め込む以上、疑いが晴れることはない。

公の場で、正々堂々、真実を語ることが、疑惑を晴らす最良で唯一の道である。

これをあくまでも拒絶するというなら、それは、疑惑を認めることに等しい。

その場合は、首相と国会議員を潔く辞任するべきだろう。



この問題を適正に処理できないことに、日本政治の劣化が象徴されている。

安倍首相の主張に嘘偽りがなく、安倍首相も安倍首相夫人も一切関与していないのなら、国会に出て、正々堂々と証人喚問を受ければいいではないか。

それが、国政に責任を持つ内閣総理大臣としての矜持だろう。

国政で論議しなければならない問題は山積している。

この問題に多大の時間がかかっている最大の理由は、財務省が関係文書を隠滅し、しかも、関係者による説明にも応じないこと、

安倍首相が安倍昭恵氏による説明の場を設けないことにある。

「関与していたなら、これはもう総理大臣も国会議員も辞めると、はっきり申し上げる」

と明言したところまでは良い。

極めて明快な姿勢だ。



ところが、現実に極めて強い疑いが生じた。

「ほとんど真っ黒」の証拠資料が明るみに出されたのである。

疑惑を否定するには、当事者が説明するしかない。

それに応じないから、話が長引くのである。



実際に財務省に「口利き」をした谷査恵子氏。

土地の激安払い下げの折衝を担当した酒井康生弁護士。

森友学園の籠池理事長に「10日間姿を隠すように」と電話で指示したとされる財務省理財局の嶋田賢和課長補佐。

この3名を国会に招致して証人喚問を行うべきである。

安倍昭恵氏に、誠実な心があるなら、自ら進んで、国会に出て、すべての真実を語るべきだ。

安倍昭恵氏のメールには、

「神様」

という言葉が頻出するが、「神様」は

「真実を語ること」

を求めていると思われる。



すべての真実をありのままに話すこと。

これ以上に正しい行動はない。

安倍昭恵氏と面識のあるすべての人は、安倍昭恵氏に、

「国会に出て、

何事も隠さず、また、何事も付け加えずに、

良心に従って真実を述べる」

べきことを伝えるべきだ。



それが、内閣総理大臣の妻としての務めではないのか。

そして、安倍首相は、妻に対して、

「国会に出て、

何事も隠さず、また、何事も付け加えずに、

良心に従って真実を述べる」

ことを求めるべきだ。

それが、内閣総理大臣として、国政に責任を負う者としての務めではないのか。



その総理大臣が、詭弁を積み重ねて、真摯な姿勢を示さない。

このような行為を党首が示していることに、党内から是正を求める声が上がらない。

これが日本政治の劣化を象徴していると言わざるを得ない。

野党は安倍昭恵氏の証人喚問

谷氏、酒井氏、嶋田氏の証人喚問を求め、

与党がこれに応じるまで、

すべての国会審議を拒絶するべきだ。

その「審議拒否」を

主権者国民は非難しない。

なぜなら、審議が滞る責任は、証人喚問に応じない与党の側にあると判断するからである。

与党の対応が常軌を逸している現実を踏まえれば、野党は

審議の全面拒否

という強い姿勢を示すべきだ。

国民世論は、必ず証人喚問を求める野党の側につくはずである。



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