〜とある法学徒の日記〜

「真実を探している」と言う者を信じよ。 しかし、「真実を見つけた」と言う者は疑え。−アンドレ・ジイド−

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裁判員制度に向けて


久々に昔、深夜放送でやってたザ・プラクティスの録画を見ました。

 スカパーだけじゃなくて民放でもやってほしい!
  
 誰かダビングして欲しいですよ。ほんまに(違法か・・・)。

 以下の色枠内はザ・プラクティスボストン弁護士ファイルから。

 よく「どうしてあんな悪い人を弁護するの?」って話がありますよね。

 下のはそれに対する一つの答え

けっこー好きな一節

●事案●
 大学総長の娘で才色兼備(確か)な(若い)女性が殺された。
 (殺人の)容疑者としてあがっているのはホームレスの男で、明らかに「あやしい」点が多いが、
 本人は捨てられていた女性の死体と性交していただけと言っている。
 どうにも殺人に対して有罪とするだけの証拠は挙がっていないのではないかという事件。
 国民の注目度は高く、マスコミとかでもじゃんじゃん取り上げられている。

以下は、弁護側の最終弁論より
被告人の弁護人がなによりも聞かれることは

それはどうして平気なのか、どうして来る日も来る日も毎日法廷にやってきては

ゲス野郎の弁護をして、うちに帰って眠れるのか。

 私自身、死んだ女性を暴行したとんでもない男の弁護を引き受けました。

姿をみるのも耐え難いのに弁護だなんて。

でも・・・今の質問にこたえるならば

私は彼のような人間ではなく皆さんと自分自身を守るために来るのです。

 私は検察が人を投獄する前に、合理的な疑いを超えて有罪を立証する責任を果たしている

と信じています。その責任が果たされなければ、もしその基準を充たさずに人を有罪にし始めたら、

危険にさらされるのは貴方や私です。

 おそらく被告人もあの女性を殺したのかもしれませんし、殺さなかったかもしれませんが、

一ついえることは検察が立証責任を果たしていないこと。

 疑いならいくらでもありますが、殺しの目撃者はいないんです。

 警官が被告人を発見する数時間前に、殺人が起こった可能性もある。

被害者の側に何時間もとどまっているなんてありえないでしょ。遺体の首の指紋は被告人のもの

ではなかったし、遺体はごみのような臭いでした。被告人が供述した通り遺体はごみ収集容器に

あったからです。たった一人、生前の被害者と被告人を見た証人は酔っ払いで当時も酔っていた

とすればその観察力を信じられますか。しかもその証言は刑務所行きを避けるための取引の一部

として行われたものです。つまり、わいろで彼には嘘をつく動機があったわけです。

検察が立証できるのは、被告人が遺体とセックスしていたということだけ。

それを不快に感じるのは当然です。しかし、殺人の証明は別の問題です。

合理的な疑いを超える立証はないのです。

 検事はこの事件がおぞましいものだと規定しました。たしかに、(弁護人の)勤めが不快なことは

ありますが、自分が信じる制度を支持して戦うべきなのです。たとえ被告人が気にいらなくとも、

それはみなさんがたも同じでしょう。なぜならそれはここで(陪審員の)勤めを果たすと言うことは、

あそこにいる男性を我々が用意した事実を基に無罪とすることだからです。

みなさんがうんざりすることは止めようがありません。

皆さんが選んだのなら立証責任を軽んずることも防ぎようがありません。

 私が検討して欲しいのは、ある日皆さんまたは皆さんの愛する人が無実の罪で訴えられた場合です。

立証責任を追及せずにただ終わらせようとするような人が陪審員だったら皆さんやその人はどう

思いますか。

起こりうるんです。

 刑事司法制度の本質や憲法の基本原則に反しますが、それでも起こってしまうんです。

 つまり私が問いたいのは、今日それが起ころうとしているのかということです。

 被告人が被害者の死体を見つけた可能性はあっても、検察はそれに反証する手立てもなければ、

合理的な疑いも超えられない。それが事実です。審議室に持ち込める事実です。

 司法制度を機能させるために、人々に受け入れなれなくても、弁護人は自分の勤めを

果たさなければなりません。司法制度を機能させる、そのために。陪審員にも勤めを果たす

 義務があるのです。

 検事が言ったように、不快な務めもあるのです。
()内は私が入れました。

閉じる コメント(8)

(_-_)?うーん、確かに死体と性交しとったホームレスの男を安易に殺人者と決め付けるのは問題やわ。 真実が覆い隠されることは、ホンマ怖いことやわ。

2006/2/5(日) 午前 1:52 [ - ]

法規上の問題とモラルの問題、裁判において全く別の問題です。モラルは問うべきではないでしょう。陪審員にその評価ができるかどうかにも論点はありますけれど。立証責任はどのような事件にも常にあり、「疑わしきは罰せず」を貫かねばなりません。たとえ被告がどのような人であろうとも。法は万人の下に平等であるという前提がありますからね。

2006/2/5(日) 午前 8:29 [ - ]

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真実の問題じゃなくて制度の問題ですね。立証責任が果たされてないと有罪にできないっていう(例えそれが真実と違っても)。神の眼で裁くのではなくて、人間が裁くのにあたっての限界ですよね。

2006/2/5(日) 午後 0:54 rop**u464*

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いつ何時でも、呼び出しくらいそうで、怖いです。

2006/2/8(水) 午後 1:47 ふーこ

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一生のうち一回あるかないかくらいですよ。

2006/2/9(木) 午前 7:52 rop**u464*

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法律に詳しくない一般市民として・・。同情、非難、見た目の印象で相手を判断してしまいそうです。モラルを疑わせるような生活が背景にあればどうしても「ひどい奴」という見方が先走りそうですし・・。不安だわ。

2006/2/22(水) 午後 1:05 [ koba ]

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私は、この制度、反対です。主観的判断が先立ちそうに思うので。とっても、こわい制度だと思います。専門家が、下した判断でも?って思う事があるのに。それより、陪審員の選出方法にも疑問があるし。なんか、こわいです。

2006/3/10(金) 午後 8:07 [ kyoko ]

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いや、専門家が下した判断が?なんじゃないのってことから導入に至ったような制度ですよ(裁判員制度は)。怖いって真剣に考えられる人はちゃんとした判断ができるんではないかと私は思います。

2006/3/11(土) 午前 0:02 rop**u464*


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