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(前回の続き)
僕はお父さんとの話を終えると、みんながいるリビングに戻った。
そこには妹の由里ちゃんの姿もあった。
香織は僕のホッとした顔を見ると、嬉しそうにメールを見せた。
香織:[その顔はうまくいったって顔だね。お父さんOKだって?]
僕は笑顔で首を縦に振った。
そうして僕は夕食を一緒にと進められ、香織の家族とその日は過ごした。
みんなは僕を優しく迎えいれてくれた。
あれから香織との付き合いも3ヵ月が過ぎた頃・・・
僕はその朝いつものように会社へと向かった。
その日の僕は機嫌がよかった。
今日は仕事が終わった後、香織とデートをする約束をしていたからだ。
僕は会社に着き、仕事を始めるのだがデートの日に限って時間が経つのが遅く感じるのはなぜだろう。
それと昼休みに携帯をチェックすると、毎日欠かさず香織からのメールが入っている。
くだらないメールから、恥ずかしくて誰にも見せれないようなメールまでいつもそれが僕の楽しみでもあった。
そして長かった仕事もやっと終わるといつも待ち合わせに使っているある駅の横にある噴水前まで急いで向かった。
6時に待ち合わせだったのだが、僕が着いたのは6時15分。
するとそこには呆れた顔をした香織の姿がみえた。
僕は香織の前までいくと手を合わせ、香織にわかりやすく口で言った。
拓人:「ごめん。ごめん。ハァハァ」
すると香織はメールを見せた。
香織:[もう!拓人は遅刻の常習犯なので逮捕します(笑)今日は私のリクエストに答えてもらいますからね!プン]
僕はメールで返した。
拓人:[わかったよ。どっかいきたいところでもあるの?]
香織:[んーと今日はねー。海が見えるところに行きたい!]
拓人:[OK!じゃあ近くの海岸に行こう!]
香織:[やったー!!]
拓人:[っていうか腹減りすぎて死にそうなんだけど・・・(笑)]
そして僕達は夕食を済ませた後、近くの海岸へと向かった。
海岸に着くともう八月の終わりだというのにまだまだそこには人の姿があった。
花火をしている若者や家族連れの人、そしてカップルの姿も目についた。
すると香織はずっと持っていたビニール袋を僕に差し出した。
その袋を見てみると、中には花火セットが入っていた。
香織は笑顔でメールを見せた。
香織:[ジャーン♪実は拓人と一緒に花火をしようと思って用意してきましたぁぁ!]
拓人:[えー!びっくり!花火なんてここ何年もしたことなかったからちょっと嬉しいかも。]
そして僕達は花火に夢中になり、香織が用意していたカメラでお互いを撮りあった。
そして最後の線香花火が終わると僕達もはしゃぎ疲れていた。
香織:[そうだ!まだ二人で撮った写真てないよね?誰かに頼んで一緒に撮ってもらおっか?]
拓人:[えっ?マジ?一緒に写るの照れるよなー。]
香織:[何いってんのよ!早くそこのカップルに頼んで来て!]
そう言われた僕は近くにいたカップルに写真を頼みにいくと、その二人は快く引き受けてくれた。
「それじゃいきますよぉ!ハイ、チーズッ!」
「カシャ」
これが僕達二人が一緒に写っている最初の記念すべき一枚だった・・・
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