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(前回の続き)
香織との初めてのキスだった・・・。
僕は心臓が飛び出そうなくらい緊張していた。
すると香織は僕にメールを打った。
香織:[拓人の心臓すごいバクバクいってるよ。]
僕はメールを返した。
拓人:[バレた!?本当に緊張したんだからしかたないじゃん!]
すると香織は自分の胸に手を当ててこうメールをした。
香織:[私だってすごいバクバクいってるよ。触って見る?]
拓人:[え?いいの?]
香織:[バカ!いいわけないじゃん!エッチっ!!]
拓人:[なんだよ。香織がいいって言ったんじゃん。]
香織:[冗談です。ベー。]
すると僕達は目を合わせると二人に笑いがこぼれた。
香織は続けてメールを入れた。
香織:[拓人ー?今日ねぇ。拓人の家に泊まっていい?明日休みだし、もうお母さんに友達の家に泊まってくるって言っちゃったんだ。]
香織は僕の顔を恥ずかしそうに覗いた。
僕は驚くとすぐにメールを返した。
拓人:[えっ!!本気で言ってるの!?]
香織:[うん。迷惑かな?]
拓人:[いやいや、ぜんぜん迷惑なんかじゃないよ!でも・・・]
香織:[でも?]
拓人:[俺の部屋めちゃくちゃ散らかってるんだけど・・・]
香織:[いいよ!私が片付けてあげるから。]
拓人:[ダメだよ!それなら俺が一分で片付けるから!!]
香織:[あー!わかった!エッチな雑誌とか転がってるんでしょ?]
拓人:[バカ!違うよ!]
香織の言ったことは一理あった。
たぶんいろんな雑誌が散乱している中に、そんな雑誌が何冊かあったような・・・。
それから僕達は、近くの駅まで行くと電車に乗り、僕の住む街まで向かったんだ。
今思えば、香織と出会ってからの僕は驚くほど変わっていた。
自殺まで考えていた自分がバカらしい。
今、こうして香織と二人でいるだけで、幸せを感じていられるんだ。
香織も僕と同じ気持ちでいるのだろうか?
そんなことをたまに考えたりもする。
声をだして気持ちを聞くのはすぐにできるが、メールに書いてそんなことを質問するのはなかなか僕はできない。
メールでは返事を一旦頭の中で考えてから文を作るので、本音が書かれていることもあるが嘘も簡単につけてしまうという理由がある。
それと、後はただ単にそんなメールをするのは恥ずかしいという理由。
僕が質問できない理由は後者のただ恥ずかしいという理由なのだが・・・
とりあえず今の僕には、恥ずかしいと思うことも幸せの一つだと感じていた。
こんな幸せな僕にはもうあの公園にいく理由はなかった・・・
そうして僕達は電車を降り、僕が住んでいるマンションへと向かった。
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