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(前回の続き)
僕のマンションは駅から10分ほど歩いたところにある家賃7万のワンルームマンションに住んでいる。
そこはなかなか静かな場所で外観もそれなりに綺麗なのだが、それとは裏腹に僕の部屋はまるで空き巣が入ったかのような状態。
いつも掃除をしようと心掛けるのだが、家に帰ると明日でいいやと思ってはみるものの、次の日も結局はやらないのが現状だった。
僕達はマンションに着くと、僕が住む四階までエレベーターで上がり、部屋の前で香織に[一分だけ待ってて]というメールを見せた。
僕は散らかる部屋を慌てて整理し、服や雑誌、小物などすべて押し入れに詰め込んだ。
机にはいつ飲んだかわからないジュースなどが何本か置きっぱなしだったので、すべて台所にもっていくと、台所にも使い終わった食器が山のようにあった。
とりあえずこれ以上香織を待たせるわけにはいかないので、僕は玄関を開け、香織を部屋の中へと入れた。
すると中へ入った香織は僕にメールを打った。
香織:[うわー。男って感じの部屋だね。しかもちょっと臭わない?(笑)]
拓人:[マジで?っていうか暑いよね?まーとりあえず適当に座って!]
そういうと僕は部屋のエアコンを着け、扇風機を全開にした。
拓人:[飲み物がお茶しかないけどいい?]
香織はうなずいた。
そして僕が台所でお茶を入れていると、突然香織が台所に入ってきた。
山のようにたまった食器を見た香織は目を見開いて驚いていた。
香織:[これは汚すぎるねぇ・・・私が洗うからあっちに行ってて。]
僕はいいよいいよと香織を止めたが香織は食器を洗い始めた。
僕はただ待っているのでは、申し訳がなかったので普段かけない掃除機をかけたりした。
それから何分かすると、食器を洗い終えた香織が台所から戻ってきたので、僕は口の動きで「ありがとう」というと、香織の顔は笑顔になった。
香織は僕の横に座ると、メールを打った。
香織:[ねぇ拓人。今日は拓人にプレゼントがあるの。]
僕はメールを返した。
拓人:[え?プレゼント?]
すると香織はバッグからブレスレットのようなものを取り出すと、それを僕に渡した。
香織:[これは私とお揃いのブレスレットなんだ。ちょっと着けてみて!]
僕はそのブレスレットを着けて香織に見せた。
香織:[いい感じ。私と色違いなんだぁ。]
香織は自分の腕に着けているブレスレットを僕に見せるとニコッと笑った。
拓人:[ほんとに貰っていいの?ありがとう。]
すると香織は僕にメールを打ち始めた。
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