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(前回の続き)
香織:[これは私が学生の頃に買ったものなんだけど、このブレスレットにはある力が宿っているらしいの。私が着けているのと拓人の着けているブレスレットは同じ石からできていて、なんでも、この同じ石を着けているもの同士は、意志や想いを相手の石まで飛ばせることができるんだって!わかる?]
拓人:[え?どういうこと?]
香織:[もう!だからー、拓人と私が遠く離れてても意志や想いを感じることができる石なの!]
拓人:[石だけに意志を飛ばせるってわけね。笑]
すると冗談のつもりだったが、香織は怒って後ろを向いてしまった。
僕はすぐに香織にあやまり、メールをした。
拓人:[でも本当に意志が通じるのかなー?]
香織:[んーわからない。私も今までそのブレスレットを渡す人がいなかったから拓人が初めてなんだよ。でも聞いた話じゃ、完全に意志や想いが繋がったときは、その瞬間そのブレスレットは切れちゃうらしいよ。]
拓人:[ほんとにー?でも本当だったらすごいよね?]
そんな話を信じたりする香織も好きなうちの一つだった。
僕はそういう話はまったく信じない性格なのだが、香織の前では、その話を受け入れたんだ。
そして僕達のメールの会話は続き、それから一時間は過ぎただろうか。
香織は急にシャワーを浴びたいと言ったので僕はバスタオルと寝巻を貸してあげた。
そして10分後、シャワーを浴びた香織が浴室から出てくると続いて僕もシャワーを浴びることにした。
僕は少しドキドキしながら浴室に入った。
やっぱり今日、香織が泊まりに来たってことはもしかすると・・・あー!なにを考えてるんだ俺は!
僕はそんなことを考えながら浴室の中でいつもより念入りに歯を磨いていた。
浴室から出た僕は、期待と不安を抱きながらそっと香織の方を見ると、香織はベッドの上で寝ていたんだ。
寝ているふりをしているのかと思い近づいてみると、どうやら香織は本当に寝てしまったみたいだ。
少し残念だったが、ホッとした自分もいた。
僕はそっと電気を消すと、ベッドの横に座布団を敷き、そこで寝ることにした。
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