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(前回の続き)
判定へと持ち込まれた。
そして勝者の名前が発表された。
「えー判定の結果、勝者は東選手に決定いたしました!!」
よーしっ!!
僕は喜びを体で表現した後、香織が座っている場所を探した。
「!?」
しかし座っているはずの席に香織の姿はなかった。
すると、ジムのみんなもいつもなら喜んでくれるはずなのに、今日はなぜか沈みかえっていた。
すると会長が僕のところまで来るとこう言った。
「香織ちゃんが・・倒れた・・・」
僕は一瞬その言葉を理解することができなかった。
僕は大声で会長に言った。
「どっ・・どうしてそれを先に言ってくれないんすかー!!!!?」
僕はリングを飛び降り、香織が運ばれた入院先の場所を聞くと、上着と財布だけを取ってタクシーで病院へと向かった。
そして病院に着くと慌てて、中にいた看護婦さんに香織のことを聞いた。
「あのっ!さっき救急車で運ばれてきた女の子がいたと思うんですけど、どこにいるんですか!?」
すると看護婦さんは言った。
「あーあの子ですね。たぶん、もう落ち着いて今は検査中だと思いますけど。」
「っていうことは命には別状ないんですよね!?」
「詳しいことはわからないですけど、大丈夫ですよ。検査が終わり次第、お知らせしましょうか?」
「あっ!お願いします。」
少しほっとした僕は香織の検査が終わるのを待った。
それから30分が過ぎた頃、あの看護婦さんが僕に声をかけてきた。
「検査が終わったみたいですけど、今は眠っているので面会は明日にしていただけませんか?」
「・・・そうですか。それなら香織を担当した先生にお会いしたいんですが。」
「えっ?あっ はい。ちょっとお待ちくださいね。」
すると看護婦さんは事務所に入り、内線で先生に連絡をとると、こちらに戻ってきた。
看護婦さんは言った。
「先生がおられる部屋まで案内しますのでどうぞ。」
僕は看護婦さんに案内され、先生の部屋へと向かった。
そして先生の部屋の前まで行くとその看護婦さんは頭を下げ、事務所へと戻っていった。
僕はその部屋のドアをノックし、ゆっくりとドアを開けた。
「失礼します。」
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