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(前回の続き)
「どっちから占いますか?」
由里は香織にメールで、
「私から占ってもらってもいい?」
と聞くと、香織はうなずいた。
すると老婆は由里の手を握り、そのまま目を閉じた。
普通ならタロットカードや水晶玉を使ったりするのだが、その老婆はただ手を握るだけで何もしなかった。
すると老婆は言った。
「あなたは今まで順調な人生を歩んできているが、3年、いや4年後に決断のときが来る。それを誤ると大変なことになるが、踏み外すことはないだろう。思いを貫き通せ。それができれば、前には光がある。」
由里には老婆の言っている意味があまり理解できなかったが、恐くなった由里は老婆から手を離した。
すると香織は由里に“何て言われたの?”というメールを見せたが、由里は香織にうまく説明ができなかった。
その様子を見ていた老婆はこう言った。
「耳が聞こえないのか?」
すると由里は言った。
「はい。お姉ちゃん病気で耳が聞こえなくなったんです。」
「どうする?その子も占うか?」
由里は香織にメールをした。
[お姉ちゃんも占ってもらう?]
するとメールを見た香織は元気よく、老婆に手を差し出した。
老婆は香織の手を取り、さっきと同じように目を閉じた。
「ん?ここに来たのも運命ね・・・
隣のあなた。代わりに聞いてあげて。」
由里は返事をした。
「は、はい!」
「この子はもう抱えてしまっている。それはもう取りのぞくことはできない。
しかし、
すぐ先には幸せが待っている。それは突然やってくるが、ながくはない。
辛い別れが訪れる。
しかし、ここに来たのも運命。
この子の想い、そしてもう一つの想いが重なるとき、奇跡は起こる。
この子にこれを渡そう。
」
すると老婆は自分の腕に、はめていた二つのブレスレットを香織に手渡した。
「このブレスには、不思議な力が宿ると言われる石が入っている。この二つのブレスの石は同じ石で作られている。
一つはこの子が付け、もう一つは想いを寄せる者に。
普段身につけるだけでいい。
知らぬ間に想いは蓄積される。
そうすれば二人は遠く離れていてもある日つながるだろう・・・。
それと同時にそのブレスは効力が無くなり切れてしまうがな。
これも運命。
それはこの子に必要なのであげます。
いや、これから出会う人に必要なのかもしれない。
このブレスを気持ち悪がってはいけないのでこの子には安く私から買ったと言っておきなさい。
あなたもこの子が抱えているものを知っているはず。
あなたも協力してあげなさい。」
本当の病気のことを知っていた由里には言葉が出なかった。
老婆はそのことをわかっているかのように話しをしていたのだから。
由里は信じられなかったがそのブレスの事と幸せが訪れるということだけを香織に伝えることにした。
そしてその老婆にお金を払い、二人は店を後にした。
由里は胸に何か引っ掛かるものがあったが、そんなことは忘れて旅の続きを二人で楽しんだ。
帰国して二ヵ月後・・・
それからも通院を続けていた香織は、昨日の病院での検査結果を聞くために電車に乗り、そして駅のホームに降りた。
耳の聞こえない香織にとって、まだ朝の人込みを一人で歩くのは、手が震えるほどの恐怖だった。
するとその時、香織の前に一人の男が立ちふさがった。
そう、それが拓人との再会だった・・・
「あの・・・。俺のこと覚えてる?」
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dokidoki☆なんか希望がヽ(゜∀゜*)
2005/6/12(日) 午後 2:37 [ cat*on*y ]
ふ〜む、続きが気になりますな…
2005/6/25(土) 午後 2:22 [ つっきー ]
早く続きが見たい。。。
2005/12/29(木) 午前 11:18 [ かの ]