食品サンプルを作っていたあの頃

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先日、ちょっとしたセミナーがあり参加した時
食事をと思って入った所が以前食品サンプルを手がけたことのある
立ち食いそば屋を見つけました。

パッと見、私たちが作っていた物とは全くの別物とわかる
食品サンプルが飾ってありました。

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この距離で見たときに、色と盛り等でよそのサンプルだと言う事に
気がつきました。

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きつねうどんの油揚げの感じが硬い感じの色調。
そばがつゆから出すぎている。
カレーの肉の並べ方がきたない。

等絶対に工場長や営業からうるせぇように言われるであろう
作り方なサンプルだ。
よくこんな作り方許されたなぁ。
食品サンプルも料理を紹介する雑誌などに載せる写真のように
しっかりしたレイアウトやバランスを大事にして作らなければ
お客は見て選んでくれないって工場長にボロクソ言われたから
こういうサンプル見てるとイヤになる。
しかし、どこでつくったサンプルなんだろ?
今中国で結構サンプル作っているようですが、そのうち技術で追い抜かれるだろうな。

そういえば高級料理の「吉兆」がいろいろ偽装で言われていますが
確か牛肉味噌漬けや漬物詰め合わせ等サンプルで作ったことが
あります。
高級料理専門だったので、サンプルもうるさかったですよ。
肉の色が悪いとか、霜降りの感じが下品だとか。
もうこの仕事辞めちゃおうかな?と言うところまでOKでなかったっけ。
そんな吉兆が偽装だもんな。
ちょと残念です。

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もう1ヶ月前になりますが、ケンポンの絵の展覧会に行った後
コージーコーナーで甘いもの食べて帰った時に見かけた
コージーコーナーのスイーツの食品サンプル。
思えば私にも沢山製作するチャンスがあったのですが、1度きりの製作で
終わった苦い思い出が蘇りました。

本社の営業から「コージーコーナーからサンプルの以来があって、何種類か
試作で作ることになりました」と連絡があり、工場長と私と先輩が担当することに
なりました。
コージーコーナーのショートケーキに代表されるように、
1・苺を目立たせる。
2・ケーキ断面のフルーツを何が入っているかはっきりアピールさせる。
3・サンプルを製作するのに当たり前ですが、パッと見をよくする。
を気をつけて作るよう指示されました。
苺の断面の表現が物凄く難しく、時間がかかる断面の着色でしか
綺麗な表現が描けず、何度も失敗しました。
苺を縦に半分にすると、木の枝のように白い筋が真ん中から外へ延びていくように
見えると思うのですが、その表現がなかなか上手く描けませんでした。
既製品の苺では、型を当ててエアガンで白く吹き付ければお終いでしたが
そうはいきません。
あまり時間をかけていても、見積もり通りの予算内には間に合いません。
他のフルーツの断面はさほど難しいものではなかったのですが、苺だけは
苦戦続きでした。
結局、何層も手塗りのような感じで断面を描きました。
ケーキ自体はやはり工場長が殆ど請け負った感じで綺麗に仕上がりました。
私はショートケーキは途中で工場長に取り上げられた感じで最後まで製作できず
比較的簡単なチーズケーキとチョコ系のケーキしか作れせてくれませんでした。
結局、見積もり通りの製作時間内に終わるのは難しいと判断したのと
付帯作業(サンプルが汚くなったら各店舗へ行って掃除する等)が割り合わないこと
から、当時働いていたサンプル会社への依頼は来ませんでした。

食べに行った日、サンプルを見ましたが当時製作した苺の断面の方が
良かったような気がしました。
全体的に見ても飾ってあるサンプルは映えてて綺麗に作ってありますが
苺を見ると、ウチらのほうが、いや工場長が描いたほうが上手いと思う。
品物全体を鮮やかに見せて、苺の断面を目立たせて無い様にも見えました。
コスト下げたのかな?

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お中元シーズン真っ只中。
食品サンプル業界もこの時期のちょっと前(お歳暮もですが)は
非常に忙しくなります。
でも美味しかったりもするんです。

私が働いていた食品サンプルの会社はこの時期よりちょっと前になると
お中元用の「ハムセット」のサンプルを約3000セット作っていました。
最近では現物をそのまま展示してある事も多くなりましたが本物そっくりに
毎日残業して作っていました。
最初依頼者からロープで巻いてあるロースハムやチャーシュー・黒胡椒がいっぱいのハムなど
毎年同じものでしたが作っていました。
毎回、型取り用に各種ハムを頂いて1種類50個位型を作ります。
ハムは1種に付き5個位形のいいものを選び、方を作りその方でハムの原型を
何個か塩ビゾル(サンプルの材料)で作って型を増やしていきます。
その型が壊れるまで同じ型でハムのサンプルを作っていきます。
ですので、毎回ハムを30個位頂いていましたが、本物のハムで型を取ることは
滅多にないので、社員で分けて家に持っていってました。
家にも沢山ある状態だったので、分厚く切ってそのまま食べたり
ソテーにしたり・・高級ハムだったのでそりゃあ大満足でした。
普段は材料の塩ビゾルも仕入れは一斗缶なのですが、これだけまとめて作るのと
ゾルにハムの色を付けるのに1回で終わるようにドラム缶で仕入れていました。
色合わせも失敗するとドラム缶に入った200キロのゾルが台無しになるので
慎重に色合わせします。
あと、脂身の部分も小さな缶で色あわせし、どんどん作っていきます。
ハムのサンプルは重くなるので空洞状態で作って、空洞の部分に発砲スチロールを
入れて、その後蝋で空洞を埋めます。
そうしたことで発泡スチロールと蝋を入れて軽量化することが出来ました。
蝋が固まったら、ハムのサンプルに本物のロープを巻きます。
こうすることで、より本物に見えます。
胡椒つきのハムも胡椒は本物を使いますので鼻がムズムズしてしょうがありません。
一番簡単なのはチャーシューでした。
着色の色が1色で筆で適当に塗るだけであら不思議!チャーシューに見えるんです。
着色が終わったら、クリヤーを吹いて出来上がりです。
でもこの時期、雨で湿気が多いとクリヤー仕上げの時、艶が出なく白く濁ってしまうので
非常に慎重に乾燥しながら仕上げをしていました。
仕上げだけで1日以上かかったこともありました。
このあとは営業さんの仕事なのですが、聞いた話だと依頼者へ納品した後
あのお中元コーナーにあるように真空パックにして各お店へ運ばれて行ったそうです。
そのほかに単発でしたが、高級缶詰のお中元で缶を縦に半分にした状態で
中身が見えるようにサンプルを作ったり、高級牛肉の詰め合わせのサンプルを
作ったりもしました。
最近はコストを控える為か本物を使っているのを多く見ますが、しょうがないと思う反面
ちょっと寂しさも感じます。

この記事もずいぶんご無沙汰でしたね。
食品サンプルの製作を仕事としていますと、この仕事自体特殊で
製品を見た方のほとんどの方は、一度はやってみたいと思うのではないでしょうか。
そんな仕事だったので、テレビや雑誌の取材は結構来ましたよ。

私もこの仕事に携わる前、偶然テレビを見ていてこの仕事を知りました。

殆どが工場長初めとし、ベテラン社員さんが取材を受けてました。

最初は、イギリスBBC放送が取材にきました。
日本人の女性の方がレポーターで(当たり前ですが英語はペラペラ)
スタッフは皆イギリス人でした。
面白かったのは、パートのおばさん達が皆スタッフと目を合わせなかったことです。
話しかけられるのが嫌だったのでしょう。
そういう私は、倉庫に隠れていました。
その次が、どこのテレビ局かは忘れましたが、今テレビではお目にかかりませんが
女優、古手川祐子さんの妹の古手川伸子さんがレポーターで来ました。
その時、カットされてホッとしましたが、古手川さんに「何作っているの」と
質問されてしまいました。
あと、今ではまったく見なくなった名前も知らないレポーターも沢山来ました。
そして、工場長から「今度若手の職人特集で取材が来るから出なさい」と振られ
一生懸命断りましたが、取材を受ける羽目になりました。
NHKのお昼にやっていた番組で、やはり知らないレポーターが
「お寿司をください」と私に振って
「へい、おまち」とサンプルの寿司を差し出す。
それをレポーターが口に入れて、サンプルだと気づくベタベタなオチでおわるという
取材をしました。いろいろ質問もされました。
周りの知り合いにも友人にもこの事は内緒にしていました。
でも、放映当日、湾岸戦争開戦でニュースが長引き放映は中止になりました。
戦争は良くありませんが、ホッとしました。
あと、ジャニーズの誰だっけなぁ。ジュニアのような子達も来ましたね。
でも、取材が終わると隔離というか、サインをもらえないようにしていました。
徹底してますね。

ドラマの撮影もありました。
2時間物のドラマで、出演者が岡江久美子さん、竹中直人さん、佐藤B作さん。
あとドラマでよく見る脇役の方々と大勢来ました。
職場の人間も出ろといわれましたが、私はテレビ嫌いで最後まで拒否していましたが
泣く泣く出される事に・・
でも、用事があったので(ウソですが)午前中のみ参加してヅラカリました。
岡江久美子さんは結構小柄で、でいて私たち一般人にも気さくに声をかけてもらいました。
すごいいい人ですよ。
佐藤B作さんも「仕事おもしろそうだね」っていろいろ聞いてきれました。
でも、1シーン終わるごとに「ヴァ〜」と目をパチパチさせて、お付の方が目薬を指すという
偉そうな所も見ました。
竹中直人さんは、テレビと同じ掴みどころない方です。
テレビに映ってなくても、テレビと同じテンションだったのはびっくりでした。
だから声もかけられなかったですね。
そのドラマのストーリーの一部に、借金取りがやってくるシーンがあって
強面の俳優さんも沢山来ていて、ドラマでのダブルのスーツ来た輩が職場外の道路に集まって
異様な雰囲気を醸し出していました。
でも、みんさん私たち素人に気を使ってくれる優しいかたがたでした。

マイケル富岡さんも来ました。
いやぁ、実物カッコいい方でしたよ。でも取材終わってサインをもらおうとしたら
マネージャーに「だめです」と言われスゴスゴと帰っていかれました。
かとうれいこさんも来ましたよ。
私、大ファンでもう緊張しっぱなしでした。取材は工場長でしたが・・
工場長を交え、ちょっと話をしていたら、彼女も越谷出身だということで
またびっくり。

女子アナも来ましたねぇ。日テレの・・名前忘れた!

あと、工場長やベテラン社員さんがクイズ番組に出たりレポート番組に出たり
就職情報誌の取材が来たり・・
私も、朝日新聞夕刊の関東版?だかの取材をいやいや受けた事がありました。
そういった映像や紙面は何一つ残していません。
なぜって?繰り返しては絶対見ないので・・

あ、面白いHP見つけました。
私も同じ作り方で(てんぷら)取材や某百貨店で何度も作りました。
こちら
http://www.nagao-sample.co.jp/
ここの「サンプルの作り方」で見てください。

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出てきた・・・
予告に反しまして、ごめんなさい。
私は、本当にだらしが無いのです・・・

引越しの荷物整理をしていましたら、探していた本が出てきました。
この2冊です。
この本、ミニチュアフードを作るいわゆる「マニュアル本」なのです。
去年秋ごろ買って、どっかいっちゃったと探していましたが
出てこなかったので、引越しの掃除するまで見つけなくていいやって・・
出てきました。

この本見ていても、ミニチュアって難しいなと思いました。
仕事で作っていた食品サンプルの方が楽でしたよ。
でも、部屋に飾るのは、ミニチュアの方がいいですね。
しかし・・・だらしのなさは天下一。
この引越し整理で、いろいろな物と懐かしのご対面をしました。
そして「これ買ったっけ?」な商品も。
新居に行っても、また数年行方不明の物が出てきそうな
予感です。

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