日経平均先物デイトレード戦記

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 国が目論む債務の解決方法

 誤解が多いのがこの国の債務の解決方法だ。一般政府と言い換えても良いが、国は膨大な借金をして道路等の公共施設・財を作っている。あまり興味がないかもしれないが、この理解こそ重要なことなのだ。
 そして皆が1番興味があるであろう借金・・・今や国債他550兆円、地方公共団体と年金の将来の負債まで勘定すれば約1000兆円もの借金を抱えるというこの「国」という存在は何者なのか?まず1番興味のある話題から行こう。今回は超長いぞ!

「国債はデフォルトになるのか?」・・・結論から言おう。

 絶対に国債はデフォルトにはならない!

 この答えが結構信用を得ない。しかし、ここを間違えている人が多いのだ。デフォルトはつまるところ「返せるか返せないか」の問題だ。だから「返せる」と答えられる。なぜか?国は普通の経済主体ではないからだ。それは「クローズドシステム」と「オープンシステム」で説明がつくのだが、長くなるのでここでは端折る。興味があるなら自分で調べてくれ。

 実はこの膨大な国債の解決手段というのは1つではないのだ。
1.まじめに金利もつけて返す
2.支払わない=つまりデフォルト
3.インフレを起こして実質の国債の負担を軽くする

 考えてみよう。まず「1」だが、この選択肢では債務問題を解決することはできない。
 税収が45兆円前後で推移(バブル期でも50兆円強しかなかった)、支出は80兆円を超えている。これからも数十兆円規模で毎年財政赤字が膨らんでいく公算になる。このまま行けば債務は無限大になって発散してしまう。どこかで収入を増やすか支出を減らすかして帳尻だけは合わせないといけない。
 しかし、支出を収入以下に減らして剰余金で返そうなんて・・・すでに正気の沙汰ではないのだ。40兆円も増税したり、支出を削減したりしたら、そりゃ大恐慌じゃすまないぜ!国はそのプレゼンスがでかすぎて、他の経済主体を含んだ日本全体に瞬く間に影響する。
 では徐々に増税しつつ、支出も抑えるという方法はどうか?手段としては現実的だし、今もこの方向でやろうとしているのだが、これで国の債務が減少すると思うのは早計だろう。プライマリーバランスを均衡点に持っていくのが約10年後だ。それまでに凄まじい国債が積み上がってしまう。成果としてはこれ以上国債を増やさないようにするというのが関の山だ。
 しかも国家というのは国債を発行する習性があるのだ。バブル期数年を除いて、あとは毎年新発国債を発行しまくりだ。
 名目経済成長率以内に国債の名目金利がおさまっているうちは債務残高が発散しないので大丈夫という議論があるが、確かに理論上ならそうだろう。ところが現実は経済成長率と同じように税収が増える保証がないのが痛いところだ。税源が消費税ならともかくも、所得税・法人税があるならば、かなり怪しい。

 確かに現実にはこの方法しか選択肢がないのであるが、金利情勢他将来の不安定要因に極めて脆弱な状態にあるまま、債務残高を減らすように正直に債務問題を解決しようとするのは皆が感じているように余りにも危険だ。また、国債の担保は国の徴税権だが、これを現実に行使するのも非常に危険なことだ。それは私も賛成する。
 しかし元々が小渕内閣で景気対策に余り効果のない所得減税をするものだから収入と支出のバランスが大崩れとなってしまったのである。あの時、やれやれと言った人はたくさんいたが、それは全く理解が足りない人の意見なのだ。景気対策だけならいくら乗数効果が小さくても、公共投資の方が効果が高いに決まっている。現在、収入と支出のバランスが崩れてしまっているのだから、それを元に戻すしか方法はないのだ。しかし、剰余金まで出して国債を返済しようなどと思うとそれは気の遠くなる話になってしまい、今生きている人間はみんな死んでしまって、関係ない話になってしまうのである。

「2」では全く問題が解決できない。というか問題が発火してしまう。この選択をすると、国家としての信用が完膚なきまでに失墜してしまい、国債を持っている銀行や個人が盛大に傷ついてしまうからである。1000兆円も国が踏み倒せば凄まじい資産デフレになる。そりゃ土地・株バブル崩壊の比じゃないぜ!金融機関はすべて破綻、破産するものも続出するし、場合によっては反乱・革命でもおきかねないことになる。このような選択肢しかないならわかるが、もっと良い方法があるのだからこの方法を為政者が選択することは結論としてありえない。

「3」なら問題を解決することができるかもしれない。名目の価額を引き上げて人々を錯覚させながら、その価額の実質価値を下げる方法だ。
 物価が上昇すれば当然名目の税収が増加するので既発債の償還がしやすくなる。名目金利が上昇すれば既発債の価格が下がるので安く買い取ることもできるかもしれないのだ。つまり借金の負担が毎年のインフレ分だけ軽減されることになる。
 ただし成功するためにはインフレのスピードがマイルドならばだ。戦後直後のように急激なインフレ=ハイパーインフレなら債務の問題解決は早いが、肝心の国民の経済基盤までもが瓦解してしまう。マイルドとはどれくらいか、おそらく2.5%位だろう。3%で安定すれば万々歳かもしれない。これなら30年程度で債務は半分になる計算だ。
 リスクもある。それは借換債の発行時の金利がだんだん高くなっていくことだ。現在、短期債を発行しすぎて国債のデュレーションは4年強にまで縮まっているのだから、わずか4、5年で国債が全部借り替えられてしまうのだ。
 インフレで問題が解決できる条件は物価上昇率>金利上昇%pであることだ。これしかない。これしかないのだが、これを達成している期間は案外短いかもしれない。金融市場ははっきり言って怖い。日本銀行にはまさに神業的な金融調節が求められているのだ。失敗すれば債務が発散してしまい、最後はハイパーインフレになって問題が解決されることになる。即効、強制的に持てる者の資産と持たざる者の債務の相殺が始まるのだ。イメージとしてはハルマゲドンに近い。

「円安という裏技」
 裏技として「円安」というのがあるんだけど、正直言って円安を期待して計算するのは莫迦莫迦しいことだ。日本は海外からお金を借りているわけではないからだ。だから円安の効果もたかが知れている。経常収支が黒字体質なのと、去年、外為市場で猛烈な為替介入をしたのでその益分くらいは足しになるかもしれないがね。やはり経常的な収入として見込めないのなら、問題解決に対しては余りにも少額だといわざるを得ない。


 結論として、この国債の債務問題を解決するにはインフレを起こして実質の債務負担を徐々に下げていくほかないことになる。我々の周りの数字は上昇するが、同額面でも実質の価値は下がってしまうわけだ。
 実証分析ではこのインフレという効果は相当程度期待として吸収されて実質へはほとんど影響しないということらしい。なら、名目の借金整理にインフレという数字のマジックをかけるのは悪い話ではないだろう。
 1つだけ絶対条件がある。日本政府と日本銀行を信じることだ。借り換えを続けることができなくなれば、途端にこの目論見は破綻してしまう。国債は絶対にデフォルトにはならないのだ。必ず還ってくる。償還時の実質価値を問わなければね。それだけのことだ。
 理解が足りない、商売のため、悪意のある攻撃をする輩には耳を貸さないことだ。

・・・TO BE Continued

閉じる コメント(8)

なるほど。しかしインフレもある一定程度あがれば、抑制する働きがうまれます。そうなると期待するような物価上昇率>金利上昇%pを産むのは難しいのではないでしょうか?もし調整が入らなければハイパーになります。これはもちろんアウトです。つづく

2005/3/27(日) 午前 9:53 [ ごまぞう ]

つづくから 問題は人間の本質論です。それは「じぶんさえよければ」です。それが既得権益にしがみつく構造を作っています。それはすべての人がそうです。本質ですのでこれが悪いとか悪くないではなく、まずはこれに気がつくこと。そして構造改革を行うことです。 じゃあ自分じゃなければ誰の為?となればそれは未来です。子供たちの未来を考えた政策が行わなければならないのです。未来のために借金を残すこれは明らかに愚行です。このままでは私はデフォルトは起こると商売ではなく思います。

2005/3/27(日) 午前 9:53 [ ごまぞう ]

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残念ですが、その意見には賛成できません。というのは経済というのは(数字の)現象であって、観念ではないからです。既得権益は単に効率が悪いというだけですし、借金を後世に残すことは確かに道徳上良くないと考えがちですが、愚行というほどではありません。それはちょうど「円高」は円が強いから良くて、「円安」は円が弱いからダメだと言っているのと同じことです。

2005/3/27(日) 午前 10:39 [ rosemarry ]

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永久公債にするという方法もあります。私はこの方法が一番有効だと 思っています。ヤフーで検索すると、いろいろ引っかかってきますので やってみてください。

2005/4/5(火) 午後 1:41 [ alan357 ]

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コンソル債は例えばイギリスが永遠にナポレオンに勝ったことを祝うために発行して、今でも毎年利子を払って祝っていますが、この低金利の時代にコンソル債を発行してどの程度売れるかは疑問です。同じことをやるならデリバティブで解決する方法もありますが、いかんせん額が巨大すぎるのでこれもダメでしょうね。受け手がいません。国と喧嘩するのは無理じゃないでしょうか?

2005/4/5(火) 午後 6:49 [ rosemarry ]

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日本国債の話はニュースではあまり報じられてませんが、かなりの額に膨らんでますよね。確か小泉首相になってから、倍近くに増えているのでは?とりあえず、プライマリーバランスを黒字化にしないとデフォルトはしないにしても、日本という国が世界から信認されなくなりますね。

2005/5/23(月) 午後 8:25 [ hil*_*es_h*lo ]

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日本は国内貯蓄で投資をまかなえてしまう稀有な国なのですね。もちろん高齢化社会の到来で貯蓄率が減少するから海外資金を導入しない可能性はあるんだけど、通貨危機みたいなのは起こらないんですよ・・・当面はね!日本国債の信認云々ってのは時期早尚でしょう

2005/5/23(月) 午後 10:07 [ rosemarry ]

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戦後って、ハイパーインフレになって、預金封鎖してるじゃん

2010/4/24(土) 午後 4:41 [ あsfd ]


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